わたブログ - WataRidley's Blog -

コミュ障の鳥類が贈る雑記ブログ。

グロいの苦手な人間が『DOOM (2016)』にハマった話

f:id:Wata_Ridley:20200816111501j:plain

 

【※閲覧注意※】

 

この記事で紹介する『DOOM』は、CERO:Z (18歳以上対象) のゲームです。以下の文章内容、および掲載画像には、過激でグロテスクな表現が含まれています。人によっては不快感を覚える可能性がありますので、ご注意ください。

 

 

『DOOM (ドゥーム)というゲームをご存じだろうか?

 

1993年に北米で発売されたPCゲームで、プレイヤーの主観視点で銃を撃つ「FPS (ファーストパーソン・シューター) 」というジャンルを確立した傑作ゲームだ。あらゆるFPSゲームの原点!と言っても過言ではない。

 

f:id:Wata_Ridley:20200917173530j:plain

FPSゲームの元祖『DOOM』(画像はSwitch版)

 

今でこそFPSゲームは広く普及しているが、『DOOM』発売当時は、まだ2Dゲームが主流だった時代。一人称視点で3D空間を移動して、銃撃戦を繰り広げる『DOOM』のゲーム性は、メチャクチャ画期的だったのだ。ネット対戦機能まで付いていたというから驚きである。

 

こうした刺激的なゲーム性が人気を博し、初代『DOOM』はアメリカを中心に大ヒット。今なお多くのファンに愛され続ける、不朽の名作ゲームとなっている。後発のFPS・オンラインゲームに与えた影響は大きく、その功績は計り知れない。

 

だが『DOOM』には、好ましくない問題点もあった。ゲーム中に含まれる過激な暴力表現だ。

 

f:id:Wata_Ridley:20201001153901j:plain

物議を醸した『DOOM』の暴力表現


銃で撃つと血を流しながら崩れ落ちる敵!瀕死に近づくと顔が血まみれになる主人公!無残に転がる死体の山!…といった具合に、グロテスクな演出が盛沢山だった『モータルコンバット』に比べればマシだけど。

 

こうしたグロ描写は『DOOM』発売当時から非難の的とされてきた。リアリティがあって良い演出だとは思うのだが…やっぱり刺激が強すぎる!ゲームの表現描写を巡る、様々な論争を巻き起こした問題作でもあるのだ。

 

2016年、そんな『DOOM』がリブートされ、新生『DOOM (2016)』として甦った美麗なグラフィックと新機軸のアクションを融合し、オリジナルの精神を継いだ現代風FPSゲームに生まれ変わったのだ。

 

勿論、初代『DOOM』にもあったゴア描写は健在。進化したグラフィック表現で、そりゃあもう大変なことになっている。メインビジュアルからして、ヤバそうな雰囲気がビリビリ伝わって来る。

 

f:id:Wata_Ridley:20200829161148j:plain

見るからにヤバそうな新生『DOOM (2016)』

 

自分は過激な暴力表現・グロテスクな演出が大の苦手だ

 

たまにテレビで流れる、交通事故の衝撃映像は怖くて観られないし、スプラッター映画なんて絶対無理。痛々しいグロシーンを見ると、全身がムズ痒くなったり、血の気が引いて気分が悪くなる。たとえジョークであっても、凄惨な死体やリアルな人体破壊描写は観たくない…。

 

そんな感じで、とにかくR-18G表現が苦手な人間なのだが…あ…ありのまま自分の身に起こった事を話すぜ!

 

"グロいの苦手な自分が、あろうことかゴア表現満載の『DOOM』をプレイして、気づけば夢中になって殺戮ゲームを楽しんでいた"

 

 

 

 

 

…な…何を言っているのか分からないと思うが、俺も何をされたのか分からなかった…(以下略)

 

今回の記事では、どうして自分が『DOOM』にハマったのか説明しつつ、このゲームが持つ魅力について紹介したい。思ったより間口の広いFPSゲームに感じたので参考にして欲しい。

 

新生『DOOM』は意外とグロくない?

何故、グロ演出が苦手な自分が『DOOM』に手を出してしまったのか。

 

その経緯を説明するにあたっては、自分が愛してやまない『メトロイドプライム』について語る必要がある。

 

『メトロイドプライム』は、任天堂が手掛ける『メトロイド』派生シリーズ。主人公「サムス・アラン」の主観視点で、SF世界を舞台に冒険・戦闘を繰り広げる「FPA (ファーストパーソン・アドベンチャー) ゲーム」だ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200926163100j:plain

自分が大好きな『メトロイドプライム』

 

まるで自分がサムスと一体化したような、臨場感溢れるゲームプレイを楽しめるのが、シリーズ最大の魅力。『メトロイド』のリアルなSF世界に没入して、広大な惑星を心ゆくまで探索できる。以下の記事も参照して欲しい。

 

www.wata-ridley.com

 

だが残念なことに、任天堂の現行ハード「Nintendo Switch」では、未だに『メトロイドプライム』新作が発売されていない。(2020年10月現在)

 

現在、待望のシリーズ新作『メトロイドプライム4』がSwitch向けに鋭意制作中!…なのだが、2019年初頭に開発体制が全面リセットされ、最近になってようやく開発スタッフが揃った!という状況。ゲームの完成には程遠く、まだまだ時間がかかりそうな雰囲気だ。

 

www.wata-ridley.com

 

『プライム4』発売に先駆けて、歴代作品のSwitch移植ソフトがリリースされると嬉しいが…あまり期待はできなさそう。ネット上では、リマスター版『メトロイドプライム』発売の噂が何度も囁かれているが、結局どれもアテが外れている噂の詳細は以下にまとめてある。

 

www.wata-ridley.com

 

しかし自分の中では、Nintendo Switchで『メトロイドプライム』を遊びたい!という欲求が、日増しに強くなっていた。

 

あの刺激に満ちた主観視点のゲーム体験を、技術革新が進んだ、現行の最新ハードで味わいたい!…そういう禁断症状にも近い感情が、自分の胸の内を暴れていたのだった。

 

そんなとき、自分の目に留まったのが Switch版『DOOM (2016)』だった

 

f:id:Wata_Ridley:20201003120121j:plain

雰囲気が『メトロイドプライム』っぽい!


リアルSF風の世界観。パワードスーツを着た主人公。主観視点で繰り広げられるガンアクション…あらゆる要素が『メトロイドプライム』とよく似ていたのだ。

 

噂によれば、シングルプレイで『メトロイド』のような探索も楽しめるらしい。メトプラ成分を補給したい自分にとって、うってつけのタイトルに感じられた。

 

 

だが記事冒頭でも述べた通り、『DOOM』は典型的な "グロゲー" である。自分にとって、このグロ表現の存在がネックだった残酷なゲームはちょっとなぁ…。

 

とにかく実物を見なければ始まらない!…そう考えた自分は、意を決して『DOOM』トレイラー映像を視聴してみたのだった。鬼が出るか蛇が出るか…

 

 

 

…あれ?思ったよりグロくない…?? 

 

そう。意外なことに、自分は『DOOM』の暴力表現には、さほど抵抗を感じなかったのだ。

 

確かに血しぶき・肉片が飛び散るような、過激なゴア描写は沢山ある。しかし…どこか現実味の無い演出で、痛々しさが感じられず不快感が少ない。

 

そして何よりも、最高にクールな銃撃戦に目を奪われてしまった

 

圧倒的火力でモンスター達をバタバタと薙ぎ倒していく主人公!マズルフラッシュが輝き、ド派手な爆発が巻き起こる!こうした痛快なアクションに目が行くせいか、グロ演出がさほど気にならない。

 

開発者インタビューによると、スプラッター映画のような "生々しいグロ演出" ではなく、B級アクション映画のような "軽快なグロ演出" を目指したらしい。大衆的な視点で見ても、不快感が少ないよう調整されているのだ。

 

ストラットン氏:
id Software内では「ポップコーン・ホラー」「オーバー・ザ・トップ」などと呼んでいるのですが,「グロい」というより「コミカル」に感じられるような過剰表現のあるハリウッド映画のノリを目指しました。

本来,バイオレンス表現に対する抵抗感は人それぞれ異なりますが,映画館でアクション映画のキルシーンを見ていて,「ドッ」と沸くような感覚をGlory Killで表現したかったのです。

 

引用:[E3 2016]id Softwareの重鎮にインタビュー。e-Sports界での復活を狙う「Quake Champions」と,原点回帰を果たした「DOOM」のこれからとは - 4Gamer.net

 

つまり『DOOM』のグロ表現は、あくまでバトルの爽快感を高めるための手段に過ぎない

 

『仮面ライダー』『スーパー戦隊』などで、ヒーローに負けた怪人が爆発して退場するが、感覚的にはアレに近い。過剰な撃破演出のおかげで、敵を倒したときの快感がアップしているのだ。

 

そんな感じで、唯一の懸念だった「グロ表現」についても、自分の許容範囲内と判明。サマーセールで値段が安かったのも追い風となり、安心して『DOOM』を購入&プレイする運びとなったのだった。

 

まさか自分が、R-18Gのゲームにハマる日が来るとは。

 

スポンサーリンク
 

デーモン軍団をぶちのめせ!怒りのゲームスタート!

様々なゲームモードが楽しめる『DOOM』だが、今回の記事では、1人用モード「キャンペーン」に焦点を当てたい。荒廃したUAC基地を舞台に、デーモン軍団を残らずブッ殺す!という、本作の醍醐味とも言えるメインモードだ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200916173243j:plain

開始早々、ピンチに陥る主人公

 

ゲームの幕開けは、なかなか壮絶。主人公が目を覚ますと、謎の祭壇に縛り付けられていて、身動きが取れない。しかも、何故か全裸姿でだ。

 

さらにそこへ、モーニングコールと言わんばかりにデーモン達が襲来! 開始早々、絶体絶命の大ピンチ

 

f:id:Wata_Ridley:20200924185618j:plain

何さらすんじゃボケェ!

 

鎖を破壊して自由になった主人公は、デーモンの頭蓋を力任せに叩き割り、その辺に落ちていたピストルを拾い上げ、残りの連中に銃弾をブチ込むのだった。

 

ひとまず危機は去ったものの…あたり一面は血の海である。どうしてこうなった

 

f:id:Wata_Ridley:20200924144324j:plain

史上最低の目覚めである

 

その後 主人公は、成り行きでハイテク装備「プラエトルスーツ」や、強力な銃火器を入手。今ここで何が起きているか理解する暇もなく、凶暴なデーモン軍団との死闘に身を投じることになるのだ。自分の知りうる限り、クソ最悪なゲームスタートである。

 

f:id:Wata_Ridley:20200924140606j:plain

戦わなければ生き残れない!

 

思い起こせば『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドも、似たようなシチュエーションで物語が始まる。だが…どう考えても『ゼルダ』の方が圧倒的にマシだろう。

 

巨悪との戦いに敗れ、100年間眠り続けていた伝説の勇者「リンク」は、清純なお姫様の声に呼応して、長き眠りから目覚める。この時点では一切の記憶を失い、自分が何者なのかすらも忘れてしまっていた。

 

f:id:Wata_Ridley:20200924181247j:plain

ワクワクする『ゼルダの伝説 BotW』の世界観

 

だが、彼の素性を知る心優しき人々の導きで、次第に自分の使命を思い出し、ハイラルを救う冒険の旅が始まる。

 

どこまでも続く雄大な景色を目にして、胸が高鳴ったプレイヤーは多いだろう。爽やかで希望に満ちたゲームスタートだ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200924173800j:plain

殺伐とした『DOOM (2016)』の世界観

 

それに引き換え『DOOM』の世界観はどうだろうか。あまりにも凄惨で、殺伐とし過ぎている

 

眼下には荒廃した大地が広がり、辺りには死体や肉片が転がっていて、血に飢えたデーモン共が跋扈している。まさに地獄絵図だ。

 

生存者はゼロに等しく、可憐なお姫様は言わずもがな。心優しい協力者など1人もいない。頼りになるのは手元のショットガンだけだ

 

f:id:Wata_Ridley:20200925091853j:plain

まさに地獄絵図

 

ゲームを進めると、どうやらココは「UAC」とかいう胡散臭い企業の火星基地らしく、エネルギー生産事業や、様々な研究開発が行われていた…という事実が判明する。関係者のいざこざが原因で、地獄 (と呼ばれる異次元世界) で捕獲したデーモン達が暴走人類は為す術なく蹂躙され、UAC基地は壊滅したのだ。

 

この惨禍を生き延びた「サミュエル・ハイデン」なるロボット博士は、デーモンに対抗しうる唯一の存在である主人公に対して、共に事件の黒幕を倒し、被害の拡大を食い止めよう!と協力を仰いでくるのだった。

 

f:id:Wata_Ridley:20200901160510j:plain

ご高説を垂れるロボット博士

 

…そんなこと、俺が知ったこっちゃない。

 

こちとら封印されてグッスリ眠っていたのに、テメェの都合で叩き起こされた挙句、化け物との血みどろの戦闘に、否応なしに巻き込まれているんだ。どうして俺が、貴様らの後始末をつけねばならんのだ

 

ロボット博士は "人類の進歩のため" だの、"至高のエネルギー" がどうの…とほざいているが、耳を貸す必要はない。

 

我々がやるべきことは、ただ一つ。デーモン共を皆殺しにして、UAC基地も事件の黒幕も、全部まとめてブッ潰すことだ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200926214819j:plain

何もかも全部、破壊してしまえ!

 

胸に込み上げる激しい怒り、溢れんばかりの憎悪を、目の前の敵にぶつけてやれ。癇に障るモニターを叩き壊し、貴重なエネルギー装置を "あえて" 粉砕してやるのだ。ざまあみろ!

 

このゲームの物語は、悪を滅して世界を救う!といった、優等生じみた英雄譚ではない。クソッタレな不条理に全力で反逆を試みる復讐劇だ。

 

優しさはかなぐり捨てろ。怒りの炎を燃やせ。そうすることで、我々はこのドラマを最大限に楽しむことができるのだ!

 

スポンサーリンク
 

殺られる前に殺れ!血沸き肉躍るハイスピードバトル

自分が『DOOM』を遊んで真っ先に感じたのは、戦闘のスピード感がヤバイ!!ということだった。

 

主人公・敵キャラの動作が全体的に俊敏なので、レースゲームみたいな速度で風景がビュンビュンと流れ、戦況が目まぐるしく変化していく。初見プレイ時には、あまりのスピードに面食らった。

 

f:id:Wata_Ridley:20200916173812j:plain

ハイスピードな銃撃戦!

 

一般的なFPSゲームでは、身を潜めてチャンスを伺い、油断した敵を狙い撃ち!隙を見て体力回復・弾薬をリロード、次の敵襲に備える…といった具合に、地味ながらも堅実な "ヒット&アウェイ" 戦法が安定するかと思う。『メトロイドプライム』もそんな感じだった。

 

…だが『DOOM』の戦闘は、他のFPSゲームと勝手が違う。

 

f:id:Wata_Ridley:20200926180211j:plain

デーモン軍団が容赦なく襲い掛かる!

 

残忍で狡猾なデーモンは、主人公の姿を見るやいなや、群れを成して一斉に襲い掛かってくる!一対一なら何とかなる相手でも、徒党を組んで四方八方から攻撃されては、厄介極まりない。まさに多勢に無勢だ。

 

物陰に隠れたり、高い場所に避難しても無駄だ。デーモンはどこまでも追いかけてきて、執拗かつ的確に追撃を仕掛けてくる。右往左往していると瞬く間に取り囲まれ、集中砲火を浴びて即死。"ヒット&アウェイ" とか言ってる場合ではない。

 

このクソッタレな地獄を生き抜くための戦略は、ただ一つ。"ラン&キル" だ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200926204400j:plain

怯むな!前進あるのみ!

 

勇猛果敢に敵陣へ飛び込み、戦場を縦横無尽に駆け抜けて、すれ違いざまに敵をブッ倒すのだ。

 

立ち止まることは死を意味する。高い機動力をフル活用して、フィールドを一心不乱に走り続けよう。

 

この疾走感溢れるハイスピードバトルは、慣れるまでが大変だったが…要領を掴めるとメチャクチャ楽しい。軽やかに死線をくぐり抜け、テンポよく無双できたときの爽快感といったらない。本作ならではの戦闘スタイルと言える。

 

f:id:Wata_Ridley:20200901160630j:plain

多彩な武器を使いこなせ!

 

武器のバリエーションも豊富だ。1人用モードの「キャンペーン」では、ストーリー進行に合わせて携行武器が増える。汎用性の高い「ショットガン」や、破壊力バツグンの「ロケットランチャー」など、全8種類 (+α) の銃火器が使用可能だ。

 

さらに、各武器には「武器MOD」と呼ばれる拡張機能が存在。戦闘で得られるポイントを消費して、武器の性能をグレードアップ。デーモンを倒せば倒すほど、武器の殺傷能力が高められる

 

f:id:Wata_Ridley:20200926173628j:plain

「MOD」で武器の性能を強化!

 

臨機応変なMOD選択によって、戦局は大きく左右される。敵をスタンさせて行動不能にしたり、チャージ弾で大勢の敵を一網打尽にすれば、戦闘がグッと楽になるのだ。多彩な武器を使いこなし、デーモン共に "本当の地獄" を味あわせてやろう。

 

f:id:Wata_Ridley:20200926204532j:plain

武器MODを有効活用すべし

 

ただし、あまりに無鉄砲なプレイングは禁物。考えなしに前に出過ぎると、敵の猛攻を受けてライフがみるみる削られ、力尽きて倒れてしまう。デーモンに貪り食われる結末など、あってはならない。

 

そこで活用したいのが、近接格闘「グローリーキル」だ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200926205411j:plain

敵をブン殴って体力を回復!

 

デーモンに瀕死の重傷を負わせると、全身が青白く光り、ふらついた状態になる。すかさず接近して殴りつけると、敵にトドメの一撃を繰り出すことが可能。さらに不思議なことに、グローリーキルに成功すると回復アイテムがドロップする

 

つまり、デーモンは敵であると同時に、大事な回復手段でもあるのだ。 

 

医療キットなんて必要ない。敵の首をへし折り、四肢を引き裂き、その返り血を全身に浴びて命を繋ぐのだ。慣れてくると、こうした暴力的な命のやり取りに、次第に快感を覚え始めるハズ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200926200837j:plain

チェーンソーでぶった切れ!

 

弾薬が底を尽き始めても、怖気づいてはならない。そういう時には「チェーンソー」を取り出し、憎きデーモンを真っ二つにしてやろう。これまた原理が謎だが、敵をぶった切るついでに大量の銃弾が補給できる。 

 

デーモン軍団の中には、耐久力の高いタフな野郎や、シールドで身を守る卑怯者がゴマンといる。だが、どんなに堅い装甲で身を固めようが、チェーンソーの前では無力。あらゆる敵を一撃で葬り去れる最終兵器なのだ。燃費悪いけど。

 

f:id:Wata_Ridley:20200926235628j:plain

「遺物」や「ガジェット」も活用すべし

 

…こんな感じで『DOOM』の戦闘は、"走って撃つ" というFPSゲームの基本要素を、ダイナミックに昇華させることに成功している

 

敵の弱点を突き、地の利を活かして立ち回れば、効率よく敵を倒すことも可能だ。しかし、小難しく考える必要はない。弾薬が続く限り、目の前の敵に銃弾をブチ込むことだけ考えよう。デーモン共を叩きのめすのだ!

 

スポンサーリンク
 

広大なマップを探索!シークレットを探し出せ!

「キャンペーン」モードでは、様々なステージを順番に攻略していくのだが…各ステージのマップは目を疑うほどに広い迷路のように入り組んだ部屋や、高低差の激しい地形が組み合わさって、広大なマップを形成している。

 

f:id:Wata_Ridley:20200927001816j:plain

マップが広い!

 

ゲーム進行に合わせて、マップ構造はどんどん複雑化。ゲートを開く鍵を探し出し、ワープゾーン・スイッチなどの設備を利用して、自らの手で道を切り開いていく。『ゼルダの伝説』や『メトロイド』を思わせる探索性。

 

f:id:Wata_Ridley:20200928150657j:plain

謎を解き、敵を撃て!

 

元々『DOOM』シリーズは、3D空間の迷路をくまなく歩き、仕掛けを解いて突破口を開く…といった「探索アドベンチャー」としての側面も持ち合わせていた。リブート作品の本作でも、お馴染みの探索性がしっかり踏襲されているのだ。

 

中には、昇降リフトをジャンプで渡って最上階を目指すような、FPSゲームらしからぬアクション性が要求されるアスレチック面も。立体感覚がビシバシ鍛えられるぞ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200928142809j:plain

高低差のあるアスレチックも

 
さらに、マップ上には「シークレット」と呼ばれる隠し要素が存在。普通に進むと見過ごしそうな場所に、様々な要素・アイテムが巧妙に隠されているのだ。

まるで『メトロイド』のような隠し要素の数々に、 メトロイダーの自分は否応なしに血が騒いだ。探索はいいぞ…楽しいぞ…

 

f:id:Wata_Ridley:20200928151319j:plain

アイテムでステータスを強化!

 

まず、積極的に回収すべきは、主人公を強化するパワーアップアイテム

 

体力・弾薬などの最大値を増やす「アージャントセル」や、スーツの基本性能を強化する「プラエトルスーツトークン」などを集めれば、ゲーム攻略がグッと楽になる。

 

f:id:Wata_Ridley:20200928152024j:plain

地味に重宝する「ルーン」

 

装備アイテム「ルーン」も重要だ。スロットに装填することで、パッシブスキルが発動。特殊効果によって、バトルを有利に進められる!という優れモノ。

 

ただし、ルーンを入手するには「ルーントライアル」をクリアする必要がある。ショットガンしか使えない!敵を倒して数秒間しか動けない!…といった制限の中で、特定の目標達成を目指すミニゲームだ。コレがまた絶妙な難易度で、クリアした時の達成感が凄まじい。

 

f:id:Wata_Ridley:20200928152650j:plain

「ルーントライアル」を達成しよう!


ゲーム攻略には関係無い、豊富なコレクション要素にも注目したい。

 

例えば「コーデックス」という収集要素がある。UAC火星基地で起きた事件の記録や、敵クリーチャーの生態データなどを読み解くことが可能だ。『メトロイドプライム』のログブックを髣髴とさせる内容。

 

f:id:Wata_Ridley:20200928152254j:plain

「コーデックス」を読み解くのも楽しい

 

劇中であまり語られない『DOOM』のストーリー・世界観は、このコーデックスを読むことで補完できる。意外と内容が凝っていて面白いので、ゲームの合間に読み進めることを推奨したい

 

f:id:Wata_Ridley:20200928144224j:plain

懐かしい雰囲気の「クラシックマップ」

 

数あるシークレットの中でも「クラシックマップ」は、特に発見が難しい。

 

各ステージの「レバースイッチ」を起動すると、昔懐かしい『DOOM』『DOOM Ⅱ』復刻ステージが解禁される!…という楽しい収集要素だ。低解像度テクスチャを徹底再現したマップからは、開発陣の熱いリスペクト魂が感じられる。

 

f:id:Wata_Ridley:20200928164553j:plain

レバースイッチが全然見つからない

 

このレバースイッチ、部屋の片隅や物陰など、人目につかない場所にひっそり配置されている。発見がメチャクチャ困難なので、余裕があれば探したいところ。

 

シークレットの発見は、全てステータス強化に直結する。パワーアップアイテムの取得は勿論、攻略に関係のないコレクション要素に関しても、その発見数に応じて、武器強化のポイントが獲得できるのだ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200928162427j:plain

コレクションの収集も楽しい

 

つまり、マップを隅々まで探索するほど、武器の殺傷能力が高まり、より多くのデーモンを殺戮できる…というワケ。探して損は無いので、コンプリートを目指そう。

 

スポンサーリンク
 

最高にクールでカッコイイ劇中BGM

『DOOM (2016)』の魅力を語る上で、最高に痺れる超カッコイイBGMの存在は欠かせない。オーストラリアの作曲家、Mick Gordon氏が手掛けた数多くの名曲が、ゲームの没入感を最大限に高めてくれる。

 

施設内を探索するときなど、通常シーケンスで流れるBGMは比較的静かで、不穏な空気を醸し出している。あちこちで聴こえるデーモン達の呻き声が恐怖心を駆り立て、前に進むことを躊躇させる。『バイオハザード』感。

 

f:id:Wata_Ridley:20200929105613j:plain

不安を駆り立てる通常BGM

 

だが、大量のデーモンが出現して、戦闘シーンに突入すると曲調が一変。どこからともなくヘビィメタル調のBGMが流れ出し、たちまち場の空気を制圧。さっきの静寂はどこへやら。ギターが唸りを上げ、ベースの重低音が脳を揺さぶるのだ!

 

BGMの盛り上がりが最高潮に達したとき、プレイヤーは闘争本能を刺激され、興奮のるつぼに叩き込まれる。至高のBGMがプレイヤーの戦意を奮い立たせ、さながら死神のように、デーモン軍団との対決に誘うのだ!死にたくなければ戦え!

 

f:id:Wata_Ridley:20200926181834j:plain

さあ!戦いだ!(政宗一成)

 

この "静" から "動" に移り変わるシームレスなBGM構成が本当に秀逸。プレイヤーは荒涼殺伐とした『DOOM』の世界に、一気に引き込まれてしまうのだ。海外のゲーム表彰式典「The Game Awards 2016」で、本作が Best Music/Sound Design部門にノミネートされているのも、頷けるというもの。

 

さらに『DOOM』の一部楽曲には、ユニークな仕掛けが施されている

 

例えば、ゲーム冒頭で流れる「At DOOM's Gate」という曲。主人公のデーモンに対する底知れぬ怒りが伝わってくる、本作を象徴する至高のメインテーマだ。

 

曲に合わせて『DOOM』のタイトルロゴが画面にドーン!と出てきた瞬間、自分はあまりの格好良さに叫びそうになった。曲の圧が凄まじい。

 

 

実はこの曲、初代『DOOM』第1ステージのアレンジ曲。原曲を大胆にアレンジして、スローテンポの曲調に刷新していたのだ。

 

音楽の素養がない自分は全然気づかなかったが、両者を聴き比べてみると…確かに!特徴的なメインフレーズが!じわじわ聴こえてくる!!

 

 

 

そう。にわかオタクな自分は「カッコイイ導入だな…」と感動した程度だったが、シリーズをよく知るファンには「俺達の『DOOM』が帰って来た!」と伝説の再来を予感させる、一粒で二度おいしい二層構造のBGMだったのだ。こりゃスゴイ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200927203105j:plain

熾烈を極める「サイバーデーモン」戦

 

最初のボス戦で流れる「Cyberdemon」という楽曲にも注目したい。歴代シリーズでもお馴染みの強敵「サイバーデーモン」との死闘を、大いに盛り上げる戦闘BGMだ。

 

驚くべきことに、この楽曲のイントロには "視覚的な" 隠し要素が組み込まれている。

 

曲の主旋律をスペクトログラムで解析すると、星マークを反転した「逆五芒星」と、数列の「666」が、繰り返し浮かび上がってくるのだ。

 

 

逆五芒星は、古くから西洋に伝わる "悪魔の象徴"で、666の数字は「ヨハネの黙示録」に示された、災いをもたらす "獣の数字"。つまり…この曲のイントロは、悪魔のボスに相応しい超不吉なメロディを奏でていたのだ。

 

こうした隠し要素を盛り込みつつも、自然に聴こえる楽曲としてキッチリ成立させる、作曲者の手腕はスゴイ。流石プロ!としか言いようがない。

 

そんな感じでクソ最高な『DOOM』の楽曲だが、Bethesdaの公式Youtube動画で全曲を試聴可能。興味を持った人は是非聴いてみて欲しい。サウンドトラックも絶賛発売中だ

 

 

スポンサーリンク
 

混沌とした現代社会における癒し…それが『DOOM』

f:id:Wata_Ridley:20200930114710j:plain

 

ネット上の感想・レビューを読むと "『DOOM』は癒し" とかいう意味不明なパワーワードが散見される。

 

「バイオレンス表現満載なグロゲーの、一体どこに癒し要素があるんだよ!」と疑問を呈する声は多いだろう。だが、自分もこの不可思議な意見には全力で賛同したい

 

我々が日々を過ごす現実世界は、常に混沌の渦中にある。地球上に生きる人々は、思考から行動に至るまで、すべてが千差万別だ。その結果、我々は煩雑な人間関係に悩まされ、不満やストレスを抱えながら日常生活を送っている。

 

学生として勉学に励んだり、社会人として労働に勤しんでいると、ストレスを感じる場面が必ずあるハズだ。仲間内で揉めて事が進まなかったり、理想と現実の差に打ちひしがれたり。謂れのない理不尽な目に遭うことだって、あるかもしれない。

 

そうやって神経を擦り減らすうちに、ふと気づけば「自分は誰かに必要とされているのか?」「どうして自分は生きているんだろう…」と、自分の存在意義を見失ってしまうことも、多々あるんじゃないかと思う。

 

だが『DOOM』の世界観は、そんな複雑怪奇な現実世界とは正反対だ

 

f:id:Wata_Ridley:20201005213747j:plain

『DOOM (2016)』は癒し

 

自分以外の味方はゼロ!周りにいるのは全員敵!相手は強大だが、それを殲滅できる圧倒的な力が、お前の手中にある!死にたくなければ、とにかく敵を撃て!!

 

ひたすらに野蛮で暴力的なゲームだが…その根底にあるルールは現実と違い、至ってシンプルだ

 

そんなシンプルな世界で、スリルと戦略性に富んだ "殺るか殺られるか" の銃撃戦を続けるうちに、プレイヤーは次第に、今 自分が "生きている" ということを、強く実感するようになる

 

迫り来る敵を次々と薙ぎ倒し、自分が生きる意味、すなわち存在意義を取り戻す。このサイクルに一種の安らぎ・癒しを覚える人が少なからず存在するのだ。今の自分には、その感覚が何となく理解できる。"『DOOM』は癒し" なのだ。

 

…長くなってしまったが、要は「最高のストレス解消ゲー」ということ。圧倒的な火力で敵を倒していく爽快感は、何ものにも代え難い魅力がある。社会の荒波に揉まれ、疲れ切った諸兄には強くオススメしたい。

 

ゲーム難易度はそこそこ高めに感じたが、途中で難易度変更が可能だったりと、救済措置が多いので安心だ。見た目に反して手堅い作りで、根気さえあれば必ずクリアできる。

 

f:id:Wata_Ridley:20201005190600j:plain

ゲームの難易度選択が可能

 

ゲーム下手な自分は「手加減無用 (ノーマル相当)」で最後までプレイしたが…丁度イイ塩梅に感じられた。プレイ時間は25時間くらい。FPSゲームを遊んだ経験があれば問題無いかと思う。みんなも遊ぼう(布教)

 

スポンサーリンク
 

グロ苦手な人にはSwitch版がオススメ

『DOOM (2016)』は、様々なゲームハードに対応している。ただし、自分が遊んだSwitch版ソフトだけは、他機種版と比べて変更点が多いので要注意だ。

 

まず、Switch版は解像度・フレームレートが、他機種版と比べて若干劣っている

 

通常 は [1080p/60fps] で動作するところ、Switch版だけは [720p/30fps] となっている。ゲーム自体に支障は無いが、動的な解像度スケーリングによって、映像が少しぼやけて見える時があるのだ。

 

 

2018年2月のアップデートで、Switch版ソフトの解像度・フレームレートが大幅に改善されたものの…依然としてグラフィック描画には格差が感じられる。

 

ただ、この仕様は自分にとっては好都合だった。映像のぼやけが「モザイク」の役割を果たし、グロシーンの刺激を和らげてくれたのだ。まさに怪我の功名。画質や解像度にコダワリが無く、グロ表現が苦手な人にはSwitch版がオススメ。

 

あとSwitch版には、マップを自分で作成できるエディットモード「スナップマップ」が未実装。今後のアップデートで追加される予定もないらしい。ちょっと残念。

 

デメリットを先に説明したが、Switch版『DOOM』にも良い点は沢山ある

 

最大のメリットとしては、携帯モードで持ち運びが可能な点が挙げられる。出先で遊んだり、ソファに寝転がって遊んだりと、場所を選ばずゲームを楽しめる。他機種版にはない強みだ。

 

また、加速度センサーを使った直感的な操作が可能なのも、Switch版ならではの要素。『Splatoon2』のようにジャイロ操作で視点を動かせるのだが、コレが超快適で遊びやすい。オプション画面から設定できる。

 

f:id:Wata_Ridley:20200926201147j:plain

Switch版は加速度センサーが使える

 

気になるお値段は、Switch版が5000円~7000円、他機種版が3000円弱といったところ。旧作ゲームなので、セール期間には半額以下で販売されることも多い。セールを狙うか、中古ソフトの購入がオススメだ

 

 

現在、本作の続編タイトル『DOOM Eternal』が好評発売中

 

前作以上に刺激的なバトルが楽しめる反面、ゲーム難易度はハチャメチャに上がっているらしい。ゲーム下手な自分は、購入しようか迷っている状況。Switch版が出たら買おうかなぁ。

 

日本でも買える!Switch/復刻版『シャンティ (Shantae)』商品情報まとめ

f:id:Wata_Ridley:20200912204746j:plain

 

2020年7月、WayForward社公式Twitterでビッグニュースが発表された。初代『Shantae』のSwitch移植版ソフトが発売予定らしい。パッケージ版/ダウンロード版の両方をリリースするのだとか。

 

 

『Shantae (シャンティ)は、2002年に海外限定で発売されたゲームボーイカラー (GBC) 専用ソフト。

 

知名度・人気の高い名作レトロゲーなのだが…海外版しか存在せず、日本では未発売。そのため、入手難易度がメチャ高い幻のゲームとして有名だ。この詳細は過去記事で紹介している。

 

www.wata-ridley.com

 

海外では3DS版ソフトが配信されるなど、初代『Shantae』を遊ぶこと自体は比較的ラクになっていた。だが、日本では依然としてソフトの入手が超困難で「遊びたいけど遊べない!」というファンが多かったのだ。

 

 

今回リリースが発表されたSwitch版『Shantae』はリージョンフリーで、日本のSwitch本体でもプレイ可能。つまり、日本にも初代『Shantae』を遊ぶ絶好のチャンスが、ついに到来したのである。コレは買わねばなるまい。

 

そして2020年9月11日、複数のオンラインショップで予約販売が開始したのだが…パッと見てどれを買えばイイのか分かりにくい

 

先述のSwitch版ソフトと同時に、様々な『Shantae』関連商品が一斉にリリースされたので、供給過多でどれが何やら判別しづらいのだ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200912202642p:plain

どれを買えばイイんだ…(困惑)

 

今回の記事では、再販された初代『Shantae』関連の商品情報・購入方法をザックリまとめてみた。購入を検討している方の参考になれば嬉しい。

 

商品ラインナップ

Switch移植版『Shantae』

まず、本題のSwitch移植版『Shantae』だ。所謂 Switchパッケージ版ソフトになる。海外製カートリッジだが、リージョンフリーなので、日本のNintendo Switch本体でもプレイ可能だ。

 

 

このパッケージソフトに加えて、様々な豪華特典が付属した「Collector's Edition」も同時販売される。サントラCDやピンバッチ、記念コインやスチールブックなんかが付いてくるぞ。大判振る舞いですな。

 

 

2020年秋には、Switchダウンロード版『Shantae』の配信も予定されている

 

ゲーム単体を遊びたい!でもパッケージは要らん!という方は、今回のパッケージ版は見送って、コチラに期待をかけるのもアリかもしれない。

 

ただし、コレは海外での情報。日本でダウンロード版が配信されるかは今のところ不明過去に3DSダウンロード版が配信されなかった経緯を鑑みると、今回も日本での展開が見送られる可能性は高い…気がする*1

 

そのため、確実に初代『Shantae』を遊びたい!という人は、ひとまず今回のSwitchパッケージ版を確保した方がイイんじゃないかと思う。

 

スポンサーリンク
 

ゲームボーイカラー復刻版『Shantae』

初代『Shantae』はゲームボーイカラーで発売されたソフトなのだが、なんと今回、その復刻版ソフトも販売されるらしい。実機で正常動作する、復刻版GBCカートリッジだ。

 

 

このGBCカートリッジも、日本のゲーム機本体 (GBC / GBA / GBA SPなど) でプレイ可能だ。レトロゲーム愛好家にはたまらない仕様。ちゃんとオリジナル版に忠実な、透明色のカセットになっている点も素晴らしい。よく分かっている。

 

ただ、この復刻版GBCソフトは、Switch版とは全くの別物。商品概要をしっかり見て、間違って購入しないよう注意して欲しい念のため。

 

この復刻版GBCソフトにも、豪華特典付きの「Collector's Edition」が用意されている。よく見るとピンバッチが変更されてたり、GBCソフトの観賞用スタンドが付属するなど、Switch版「Collector's Edition」と微妙に差異がある。注意されたし。

 

 

結論を言うと、初代『Shantae』を遊びたい!という人は、Switchパッケージ版か、ゲームボーイカラー復刻版のいずれかを購入すればOK!…ということになる。

 

※なお、初代『Shantae』は海外で発売されたゲームなので、当然ながらテキストはすべて英語。日本語翻訳版はこれまで一度もリリースされていない。今回の復刻版ソフトも同様なので、注意して欲しい。

 

スポンサーリンク
 

その他いろいろ

上記商品のリリースと同時に、様々な『Shantae』関連商品の販売が行われている。あまりに供給過多なせいで、一見すると何が何やらサッパリ分からない。特に分かりづらいと思われる商品をピックアップしてみる

 

まずは、シリーズ第2作目『Shantae: Risky's Revenge』のSwitch版ソフトである。

 

初代『Shantae』の続編にあたり、2010年にDSiソフトとして発売された作品だ。つまり、入手困難な初代『Shantae』とは全くの別物若干似ているが。

 

 

『Risky's Revenge』がSwitchに移植されたのは、今回が初めて。ソフト単品に加えて、特典付きの「Collector's Edition」も同時販売されている。

 

だが『Risky's Revenge』は、日本でも Wii U/PS4など、様々なゲームハードで配信済み。初代『Shantae』と比べて、入手難易度はそこまで高くないのだ。今回のSwitch版ソフトをわざわざ購入する必要は無いだろう。

 

また、Switch版『Shantae』シリーズ全5作品をまとめた「Shantae Switch Slipcover」という商品もある。

 

なかなか魅力的なセットではあるが、ゲーム内テキストはすべて英語。日本人のファンにとって、こちらも購入優先度が低いかと思う。

 

 

他にも歴代『Shantae』シリーズのスチールブックや、過去にFangamerで販売していたコレクターグッズの再販なども行っている模様。熱心なファンは購入を検討すべきかもしれない。初代『Shantae』に焦点を当てた今回の記事では、詳細を割愛する。 

 

スポンサーリンク
 

購入方法

Limited Run Games (海外サイト) で購入する

今回紹介した『Shantae』関連商品は、Limited Run Games オンラインショップで販売されている。

 

海外の通販サイトだが、日本への商品発送にも対応しているので、日本在住者でも購入が可能だ。自分もこのサイト経由で予約した。

 

limitedrungames.com

 

購入手順については、以下の公式ツイートが分かりやすいので参考にして欲しい。割と丁寧な日本語で解説されている。

 

 

支払い方法に関しては、PayPalを利用するのが一番手っ取り早い…と思う。クレジットカードがあれば問題なくアカウントが作れるぞ。Amazon Payも試してみたが、日本のAmazonアカウントには未対応だった。

 

あと、送料等の手数料は結構かかる。海外からの輸入になるので仕方ない。自分の場合は$22.99 (約2500円) かかった。次に紹介する「BEEP」で買った方が安上がりになる場合も。しっかり検討しよう。

 

スポンサーリンク
 

BEEP (日本サイト) で購入する

アーケードゲーム・レトロゲームを取り扱う、日本のゲームショップ「BEEP」でも、商品の予約購入が可能だ。前述のLimited Run Gamesと連携して、商品を取り寄せるらしい。10月11日まで予約受付中だ。

 

www.beep-shop.com

 

海外サイトでの取引に不安を感じる人は、こちらで予約購入するとイイだろう。会員登録が必要になるが。支払い方法も幅広く、銀行振込・代引きなどにも対応している。

 

 

Limited Run Gamesとの違いとしては、パッケージが国内仕様になっている点が挙げられる。また、BEEP独自の予約特典も付属するらしい。どんな特典になるかは、続報を待とう。

 

ただ、商品ラインナップはLimited Run Gamesと比べて少ない

 

例えば、Switchパッケージ版『Shantae』のソフト単品は、現在 品切れで購入できない。特典付きの「Collector's Edition」は在庫があるのだが。

 

そのため、欲しい商品がBEEPに無い!という場合は、先に紹介したLimited Run Gamesで購入する必要がある。オリジナルの海外版パッケージが欲しい!という人も同様だ。

 

なお、BEEPの取り扱い商品は「お1人様につき1点」となる。転売ヤー対策だから我慢しよう。また、ゆうパックでの発送になるらしいので、送料なども別途かかってくる公式サイトの「ご利用案内」をしっかり読んで欲しい。

 

スポンサーリンク
 

まとめ

以上、復刻版『Shantae』の再販情報のまとめでした。今回のリリースは、我々日本人にとって、入手困難な初代『Shantae』が遊べる千載一遇のチャンスだ。限定販売らしいので、興味がある人はこの機を逃さないようにしよう。

 

ちなみに、自分はSwitch版『Shantae』単品と、GBC版「Collector's Edition」を予約した。本命のSwitch版ソフトだけ買えばよかったのだが、何となくGBCカートリッジも欲しくなってしまったのだ。滅多に無い機会だし、後悔はしていない…(散財)

 

*1:一応、日本のNintendo Switch本体で、海外のダウンロードソフトを購入すること自体は可能。だが、結構面倒くさい操作が必要らしいのでオススメはしない。詳細はググってくれ…。

良作ファンゲーム『AM2R (Another Metroid 2 Remake)』を振り返る

f:id:Wata_Ridley:20200807163627p:plain

 

自分が愛してやまない『メトロイド』シリーズ。任天堂が手掛ける著名なフランチャイズの1つだが、そのネームバリューに反して、日本国内での人気は鳴りを潜めている。

 

一方、海外では『メトロイド』人気は抜群に高い

 

好きが高じてグッズを収集したり、独学で日本語を勉強して、日本限定の『メトロイド』書籍を翻訳したりと、行動力のある熱烈なファンが多いのも特徴だ。

 

そして中には『メトロイド』のファンゲームを自主制作する猛者もいる。ゲーム性・世界観を愛するがあまり、自らの理想を追求した究極の二次創作ゲームを作ろう!という発想に至るらしい。

 

ファンゲームの中で特に有名なのが『AM2R (Another Metroid 2 Remake)だろう。

 

本家に負けず劣らずのクオリティで、今なおファンの語り草となっている伝説のゲームだ。だが…任天堂からの要請を受け、現在は公開停止となっている

 

今回の記事ではそんな『AM2R』のゲーム内容、制作開始から公開停止に至るまでの経緯などについて改めて振り返りたい。

 

どういうゲーム?

『AM2R (Another Metroid 2 Remake)は、その名の通り『メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS』をファンの解釈でリメイクした自主制作ゲームだ。

 

以下のPV動画を見ればコンセプトを理解できる。

 

 

ゲームボーイで発売された往年の名作『メトロイドⅡ』を、当時の2Dシリーズ最新作『ゼロミッション』準拠でリニューアル。フルカラーの美麗なグラフィックに刷新され、表現力が大幅にアップ。画面サイズも大きくなりグッと遊びやすくなっている。

 

f:id:Wata_Ridley:20200821161758p:plain

有志ファンによる自主制作『Ⅱ』リメイク!

 

グラフィックのみならず、主人公「サムス」のアクションも大幅強化

 

『スーパーメトロイド』以降のシステムが踏襲され、スピーディーで爽快な操作感に。さらに「キッククライム」「シャインスパーク」など、原作『Ⅱ』以上に多彩なアクションが使用可能だ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824154823p:plain

原作再現度の高いマップ

 

冒険の舞台となる「惑星SR388」のステージ構成は、原作『Ⅱ』をリスペクトしつつ様々な改変が施されている。『Ⅱ』に無かった新規ギミック・完全新規マップも追加されている。

 

f:id:Wata_Ridley:20200821163251p:plain

マップはかなり広い

 

武器・能力を駆使して隠し通路を探し当て、強化アイテムを取得。行動範囲を広げていく…といった、シリーズ恒例の探索性は健在。各地に巧妙に隠されたアイテムを見つけ出し、回収率100%クリアを目指すのだ。

 

マップの随所にはショートカット用通路も。2周目以降のスピードランなど、上級者のプレイングまで想定した堅実なステージ構成となっている。非公式とは思えない驚異の作り込み。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824121001p:plain

演出面でもコダワリを感じる

 

ゲームの要とも言える「メトロイド (ボス)」との戦闘にも注目したい。

 

惑星SR388のメトロイドを各個撃破していくことが、ゲームの達成条件。メトロイドの攻撃パターンが原作『Ⅱ』以上に複雑化していて、歯応えあるスリリングな戦闘が楽しめる。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824154507p:plain

メトロイド戦がアツい

 

脱皮を繰り返し強大な姿に成長していく "メトロイドの恐怖" は、本作でもしっかり描写されている。原作『Ⅱ』に勝るとも劣らない迫力ある演出だ。

 

特に登場演出には力が入っていて「デケデーン!」という心臓に悪い効果音と共に、プレイヤーの不意を突いて襲い掛かってくる。原作『Ⅱ』を初めてプレイした時の焦燥感・恐怖体験を、もう一度味わえるぞ。やだ~コワイ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824111517p:plain

メトロイドが怖い!

 

『AM2R』はファンサービス面も素晴らしい。原作『Ⅱ』は勿論のこと、歴代『メトロイド』シリーズをリスペクトした要素が随所に組み込まれている

 

無音で静まり返ったステージが多かった『Ⅱ』とは異なり、『AM2R』では歴代シリーズ作品のアレンジBGMを収録。各ステージの情景に合った編曲が施され聴きごたえバツグン。『メトロイドプライム』の曲まで網羅されていたのには驚いた。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824232525p:plain

公式作品の世界観・デザインを踏襲

 

『Ⅱ』ではやや単調に感じられた敵キャラ・背景ステージも、シリーズの世界観を考慮してリファイン。溢れんばかりの個性を獲得。鳥人族製の防衛兵器など、"公式っぽい" 設定のボスが出るのもニクい。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824120242p:plain

ファンが喜ぶ小ネタも多い

 

数あるシリーズ作品の中でも、同じ惑星SR388が舞台となる『メトロイド フュージョン』に対するリスペクトは、特に徹底している印象。『フュージョン』に登場したボスが再登場したり、見覚えのある地形が再現されていたり。センスが良い。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824155453p:plain

「ミッションログ」を読み解くのも楽しい


『メトロイドプライム』のように、ゲームの世界観・設定を解説した「ミッションログ」も用意されている。ゲーム進行に合わせて自動更新され、様々なログを読むことが可能だ。内容も凝っていてプレイの合間に読むと楽しい。

 

f:id:Wata_Ridley:20200821163138p:plain

コントローラー設定が充実している

 

操作性もメチャクチャ快適。ゲームパッドにも対応しているため、公式作品と全く同じ感覚でプレイ可能。データが軽くサクサク遊べる。

 

キーコンフィグなどの設定項目が充実していて、個人の好みに合わせて操作方法をチューニングできるのも好印象。設定次第では『スーパーメトロイド』『ゼロミッション』の操作を再現できる。

 

f:id:Wata_Ridley:20200828201756p:plain

完成度の高い良作ファンゲームだ

 

…こんな感じで『AM2R』は、非公式作品にも関わらず、任天堂公式の『メトロイド』と遜色ない、超ハイクオリティな同人ゲームとなっている。

 

制作者の本家に対するリスペクト精神がヒシヒシと伝わってくるし、ゲームとしての完成度もメチャ高い。ファンの間で高評価の声が絶えないのも頷けるだろう。

  

スポンサーリンク
 

『AM2R』開発の軌跡

良質なファンゲーム『AM2R』はどうして制作されたのか?そして何故、公開停止となってしまったのか?本項ではその詳細な経緯を辿っていきたい。

 

たった1人でゲーム制作を開始!

『AM2R』を制作した人物は、アルゼンチン在住の Milton Guasti (DoctorM64)

 

『メトロイド』シリーズの熱狂的なファンだった彼は、シリーズ第2作目『メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS』の現代風リメイクを実現すべく、行動を起こしたのだ。

 

 

『メトロイドⅡ』は、シリーズでは特に重要なタイトル

 

メトロイドとの死闘や、後の作品で重要な役割を果たす「ベビーメトロイド」との出逢いが描かれている。『メトロイド』のストーリーを語る上では、絶対不可欠な作品だ。

 

だが『Ⅱ』は、1992年のゲームボーイソフト。発売当時は良質で画期的なゲームだったが……現代基準で見ると、どうしても古臭~く感じられる。そのため、ファンの間で『Ⅱ』のリメイクを求める声は少なくなかったのだ。自分もそう思ってたし。

 

f:id:Wata_Ridley:20200813112838p:plain

ファンの間でリメイクが期待されていた

 

『Ⅱ』を遊び終わった Guasti氏も、他のファンと同じ感想を抱いたという。

 

『ゼロミッション』のスピーディで快適な操作性、そして『スーパーメトロイド』のようなクールな世界観・孤独感を盛り込めば…ファンの理想を叶える最高のリメイク作品ができる!と思い立ち、ゲームの自主制作を始めたのだ。

 

Nintendo Gamer :

What is it about Metroid II that inspired you to invest all this time remaking it?


Milton Guasti :

After I finished it for the first time, I thought it would be cool to be able to play it with modern gameplay, Zero Mission style. I figured it would be much more fun to explore the caverns with an on-screen minimap, instead of a printed map on my lap. I imagined the fight with the Omega Metroids being much more epic, having to avoid a screen tall monster instead of the modest beast you fight in the original.

 

引用:Metroid II: Return of Samus... returns! We meet the man out to reboot Samus' Game Boy adventure | Nintendo Gamer

 

驚くべきことに、当時26歳だった Guasti氏は音楽関係の仕事をしていて、ゲーム開発経験は全く無かった

 

市販のゲーム制作ツール「Game Maker」を購入後、独学で技術を学びながら『AM2R』の制作をたった1人で続けていたのである。並々ならぬ熱意が、彼を突き動かしていたのだろう。

 

スポンサーリンク
 

絶大な支持を得た『AM2R』

2008年初頭、制作開始から2年以上が経過したタイミングで、Guasti氏はブログサイト『Project AM2R』を開設。ゲームの制作過程などをネット上に公開することにしたのだ。

 

metroid2remake.blogspot.com

 

Guasti氏はブログサイト開設と並行して、開発途中の『AM2R』プレイ映像をまとめた「Metroid 2 Remake Preview」も公開している。以下の動画を見て欲しい。

 

 

当時まだ子供だった自分は、この映像を観て初めて『AM2R』の存在を知ったのだが…その時の衝撃は今でもよく覚えている。

 

かつての自分は、初代『メトロイド』を遊びやすく刷新した『ゼロミッション』のような、リメイク版『Ⅱ』を遊びたい!と切望していた。あまりに妄想が行き過ぎて、勝手にパッケージ案を考想していたほど。限界オタク過ぎる…

 

f:id:Wata_Ridley:20200728110508p:plain

当時の自分が描いたリメイク版『Ⅱ』の妄想イラスト

 

『AM2R』プレイ映像を観ると、当時の2D最新作だった『ゼロミッション』のシステムをベースに、『Ⅱ』特有のゲーム性・世界観を忠実に再現しているのが見て取れる。ファンの誰もが思い描いていた、リメイク版『メトロイドⅡ』の理想形を見事に具現化していたのだ。

 

この映像のインパクトはやはり大きかったようで、『AM2R』開発プロジェクトはネット上で大きな注目を集め、世界中の『メトロイド』ファンに大絶賛されたのだった。

 

そして、自分も『AM2R』開発に協力したい!と名乗り出るファンも。ドット絵やプロモアートの作成、ミッションログで使う設定資料の執筆、テキストの外国語翻訳などは、こうした有志ファンによって支えられた。

 

 

2008年には『Metroid: Confrontation』という試遊版ソフト、2011年末にはゲームの序盤だけ遊べる体験版ソフトが配信。その後も不定期で体験版をアップデートし、それを遊んだユーザーからのフィードバックを参考に、徐々にゲーム内容の拡充が行われたのであった。

 

ゲーム制作の協力者が増え、当初の予定以上の追加機能を実装しようとした結果、開発プロジェクトは超長期化。このような段階で、企画が頓挫してしまう自主制作プロジェクトは数知れない。

 

だが『AM2R』は、長い年月をかけながらも着実に開発が進められ完成までこぎ着けたのだ。本当にスゴイことだと思う。

 

スポンサーリンク
 

リリース直後に公開停止!

2016年8月6日、プロジェクト開始から10年以上の年月を経て、ついに『AM2R (v1.0)』がリリースされたエンディングまで全編プレイ可能な "完成版ソフト" である*1

 

『AM2R』は PC (Windows) 用ゲームとして無料配信され、複数のファイル共有サイトでダウンロード可能だった。世界中のゲーマーから大きな注目を集め、DLサイトがアクセス過多でダウンするなど、凄まじい盛況っぷりを見せたものである。

 

f:id:Wata_Ridley:20200819144638p:plain

『ゼロミッション』以降、2D新作が無かった

 

それもそのハズ。当時は『2Dメトロイド』新作が全く供給されない、ファンにとって長く苦しい時代だったのだ。伝統的な横スクロール型の『メトロイド』は、長らくリリースされていなかったのである*2

 

そんな状況で公開された『AM2R』は、同人作品である点を除けば、まさにファンが待ち望んでいた『2Dメトロイド』新作そのものだった。その魅力に惹きつけられた多くのファンが完成を待っていたのである。お祭り騒ぎに発展したのも無理はない。

 

f:id:Wata_Ridley:20200821161942p:plain

『AM2R』に期待するファンは多かった


しかし、事態は長く続かなかった。『AM2R』を公開してから間もなく、関係者の元に、任天堂からのDMCA (デジタルミレニアム著作権法) 警告メッセージが届いたのだ。 

 

任天堂はファンの活動を好意的に捉えつつも、自社の知的財産権を侵害しているとして『AM2R』公開停止を要求したのだった。『メトロイド』は任天堂の著作物。至極 真っ当な理由であろう。

 

公開中止の理由はもちろん、任天堂からの要請だ。Polygonがこの件について問い合わせたところ、任天堂は以下のように返信している。

 

“任天堂の幅広いキャラクター、商品、ブランドは世界中の人々に楽しんでもらっていますし、ファンの情熱には感謝しております。しかし、任天堂が他社IPを尊重しているように、私達も自分達のキャラクターや商標などを守らなければいけません。非公式にIPを使用されることは、私達がIPを守る力、保護する力、そして新作を生み出す力を弱める可能性があります”

 

引用:非公式『メトロイド2』リメイクが公開中止へ。任天堂のIP戦略を悩ませる“熱烈すぎる”ファンメイド | AUTOMATON

 

この要請を受け、2016年8月9日を以て『AM2R』は公開中止となった。ゲームの配信開始から僅か3日後の出来事であった。悲しみ。

 

automaton-media.com

 

このときの反響は凄まじいものだった。『AM2R』公開停止を残念がる声が広がり、中には任天堂に対して怒号を飛ばすような過激なファンもいた。

 

前述のとおり、当時のファンは『2Dメトロイド』新作に飢えていたので、相当な鬱憤が溜まっていたのだ。かなり不穏な空気が流れていたと記憶している。

 

この事件を受けて、Guasti氏は開発ブログを更新。10年以上に渡る『AM2R』制作の思い出を振り返りつつ「任天堂の判断は正しかった。彼らを憎まないで欲しい」「抗議のメールを送るくらいなら、Nintendo eShopで公式の『メトロイドⅡ』を買ってくれ!」といった、怒り狂ったファンをなだめるコメントを残している人間の鑑。

 

As you may know already, AM2R received DMCA notices in all the download hosts, and some parts of this blog. So far, no C&D letter was received.

<中略>

Please, don't hate Nintendo for all of this. It's their legal obligation to protect their IP.
Instead of sending hate mail, get the original M2 from the eShop. Show them that 2D adventure platformers are still a thing people want.

 

引用:The future of AM2R | Project AM2R - Another Metroid 2 Remake

 

…だが実は、任天堂から警告を受けた後も『AM2R』プロジェクト自体は存続していた。ゲームの公開は停止したものの、2016年8月中旬には『AM2R』修正パッチ (v1.1) を作成・配布するなど、こっそりと活動を続けていたのである。

 

理由はシンプル。リリース直後の正式版 (v1.0) では、アイテム入手後にサムスが消えるなど、ゲーム進行に関わる重大なバグがいくつか確認されていたのだ。Guasti氏は『AM2R』開発者としての意地をかけて、そうした問題を解消したかったのだろう

 

f:id:Wata_Ridley:20200824114557p:plain

公式作品のアセット流用が問題視されていた

 

また『AM2R』は、歴代『メトロイド』シリーズのアセット (ドット絵など) を流用している点も問題視されていた。所謂「素材ぶっこ抜き」である。コレに関しても、今後のアップデートで自作素材に差し替えるなどして、徐々に改修していく予定だったらしい。

 

つまり、善意100%な理由で開発プロジェクトを続けていたのだが…結果として任天堂の忠告をガン無視していることになり、好ましくない行為ではあった。

 

任天堂もコレをやすやすと見逃すことはなく、ほどなくして2度目のDMCA警告メールを送信。この要請を受けて、2016年9月2日に『AM2R』プロジェクトは完全停止したのだった。

 

 

余談だが、同年11月に開催された「The Game Awards 2016」において、ファンメイド部門の受賞候補として『AM2R』が選出されていた。超クオリティの自主制作ゲームを手掛けた、熱意あるファンの姿勢が評価されたのだろう。

 

だが『AM2R』は、選考段階でノミネート対象から除外されてしまった。その理由は今もって不明だが…おそらく「The Game Awards」の審査員に任天堂が含まれていたことが関係していると思われる。

 

www.gamespark.jp

 

任天堂の『AM2R』に対する処置については、ファンの間で様々な議論を呼んだものだが…自分は任天堂の判断は正しかったと考えている

 

ゲーム会社などのエンタメ企業では、自社IPの保護を徹底することは勿論、ファンの二次創作活動を上手に制御することも重要だ。ファンを野放しにし過ぎると、自社コンテンツに傷がつく可能性がある。だからといって厳しい制約を設ければ、ファンの活動が委縮してコンテンツ自体が売れなくなってしまう。

 

そうした悩ましい事情を抱えながらも、任天堂は『AM2R』が日の目を見る機会を "あえて" 残しておいたのではないだろうか?

 

短い期間ではあったが、完成した『AM2R』は多くのファンの手に渡り、そのゲーム内容を広く認知してもらえたのだ。企画・開発段階でプロジェクトを潰すことだって、不可能ではなかったハズ。熱心なファンの活動を最大限に配慮しつつ、自社IPを保護しようと努めた結果「リリース直後に公開停止」という処置に落ち着いたのだろう。

 

スポンサーリンク
 

公式リメイクの発表!

『AM2R』の公開停止後、自分を含めた多くの『メトロイド』ファンは意気消沈してしまった。そして前項で述べたように、任天堂に対する怒りの声が湧き上がるなど、ファンの間で不穏な空気も広がりつつあった。

 

ただ、このような事態に陥ることは、任天堂もある程度は予想していたハズ。ブランドイメージを損ねるような危険を冒してまで、絶大な支持を得ていた『AM2R』を排除しようとしたのは、いったい何故なのか…?

 

自分はこう考えた。 もしかしたら任天堂は、既に『2Dメトロイド』新作、もとい公式版『メトロイドⅡ』リメイクを制作中なのではないか?…と。

 

 

というのも、その当時 任天堂が『2Dメトロイド』新作を開発しているのでは?という噂がチラホラあったのだ。

 

根拠を挙げよう。2014年6月には、任天堂が『2Dメトロイド』『メトロイドプライム』両方の新作を企画していることが判明していた。任天堂の高橋伸也氏が、インタビューで次のように発言している。

 

Shinya Takahashi, Nintendo:

So it has been a while since we released the last one and we're having discussions internally about what we can do next. So at this point we have two different types of Metroid games. We have the Prime style of Metroid game and we have the more traditional style of Metroid game. We feel that we do need to take care of both of these styles of play. And the hope is that at some point in the near future we'll be able to share something about them.

 

引用:Nintendo Is Planning A Future For Both 2D And 3D Metroid - Kotaku

 

2015年のE3 インタビュー記事でも、『2Dメトロイド』新作の存在を匂わせる発言がある。『メトロイドプライム』シリーズを担当する田邊賢輔氏が「坂本賀勇 (『メトロイド』の有名な開発者) が『2Dメトロイド』を制作しているが、自分はそれには関与していない」といった趣旨のコメントを残している。

 

We asked Tanabe if Metroid Prime Federation Force is the only Metroid Prime game he's working on. "I said this at the beginning, but I’m not involved in the 2D Metroid games that [Yoshio] Sakamoto works on," Tanabe said.

 

引用:E3 2015: What Metroid Prime's Producer Wants In the Next Sequel - IGN

 

もし任天堂が『2Dメトロイド』新作を開発中なのであれば、非公式ゲーム『AM2R』を公開終了に追い込んだのは、道理に適っている。たとえファンが怒り狂ったとしても、すぐさま完成度の高い公式タイトルをリリースできれば、その信用を取り戻すことも容易だからだ。

 

また、前述のとおり『メトロイドⅡ』は、ファンの間で長らくリメイクが望まれていた。シリーズの世界観をよく知る制作側 (任天堂) も当然、その必要性を感じているハズ!

 

そう推理した自分は、もし『2Dメトロイド』新作が来るなら『Ⅱ』のリメイクだろう!と予想していたこの辺は特に根拠は無かったんだけども。

 

自分のこの予感は正しかった。しかも、そのお披露目は思ったよりずっと早かった。

  

 

2017年6月14日、E3 2017で 公式リメイク『メトロイド サムスリターンズ』がサプライズ発表されたのだ。『AM2R』公開停止から、約10ヶ月後の出来事である。

 

f:id:Wata_Ridley:20200828121049p:plain

『サムスリターンズ』発売に喜ぶキモオタの図

 

この衝撃的な発表を受けて、世界中の『メトロイド』ファンは歓喜に沸いたのだった。『AM2R』制作者のGuasti氏も例外ではなく、Twitterで喜びの声を露わにしている。

 

 

『AM2R』の公開停止が決まった際には、いずれその時が来ると常々考えてはいたものの、大きなショックを受けたというGuasti氏。だが『サムスリターンズ』の発表を受けて、1人の『メトロイド』ファンとして純粋に喜ぶことができ、気持ちに区切りがついたと語っている。詳細は以下の記事を読んで欲しい。

 

automaton-media.com

 

元々『AM2R』という名称には、「いずれ任天堂が公式版『Ⅱ』リメイクを開発するハズ!でも、それがいつになるかは分からない。だからまずは、自分達で "別の" リメイク (=Another Metroid 2 Remake) を作ろう!」といった意味合いも含まれていた。

 

その公式版『Ⅱ』リメイクが、満を持して発表されたのだ。Guasti氏の悲願がようやく実現したのである。

 

『サムスリターンズ』発売直後、プレイ感想をブログに掲載しているあたり、よほど嬉しい出来事だったに違いない。『AM2R』の公開停止も全くもって無駄ではなかったのだ。

 

Guasti氏はその後、ゲーム制作会社「Moon Studios」に就職。同社の新作ゲーム『Ori and the Will of the Wisps』のレベルデザイナーとして大抜擢されたのだ。自力でファンゲームを完成させた手腕を買われたのだろう。

 

automaton-media.com

 

『Ori』シリーズは『メトロイド』と同じ2D探索型アクションゲームで、Guasti氏が関与した『Will of the Wisps』は第2作目。

 

前作以上に "探索" を重視したゲーム性になっていて、遊びごたえのある名作ゲームに仕上がっている。『メトロイド』ファンには超オススメだ。

 

 

スポンサーリンク
 

『AM2R』と『サムスリターンズ』の比較

ここまで読んだ方はお分かりいただけるかと思うが…奇しくもこの世界には 2つの『メトロイドⅡ』リメイクが存在することになる。有志ファンが制作した『AM2R』と、任天堂が発売した『サムスリターンズ』の2種類だ。

 

ただ、どちらも同じ『Ⅱ』を原作としたリメイクにも関わらず、両者を比較するとゲーム性が全然違うのである。ここまで差が出るのは面白い。

 

まず、非公式リメイクの『AM2R』だが…コチラは原作再現を徹底した正統派リメイクに仕上がっている。

 

過去シリーズ作品のリスペクトや、オリジナルの新要素なんかも織り交ぜているが、それらはアクセント程度。原作『Ⅱ』のゲーム性・ストーリーの再現を、何よりも優先している印象を受ける。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824115517p:plain

原作に忠実な『AM2R』

 

個人的に『AM2R』を遊んでて感動したのが、エンディングの再現度の高さだ。

 

『メトロイド』シリーズでは、ラスボスを倒すと唐突に脱出イベントが始まるなど、ゲームの最後まで緊迫したシーンが続くことが多い。だが『Ⅱ』のエンディングだけは、他のシリーズ作品とはひと味違う

 

クイーンメトロイド (ラスボス) を倒し、すべての戦いを終えたサムスは、悠然と帰路につく。道中で出逢ったベビーメトロイドを引き連れ、無限に広がる満点の星空を見上げながら、スタート地点の宇宙船を目指すのだ。この静かで穏やかなエンディングは、多くのプレイヤーに強烈な印象を残している

 

f:id:Wata_Ridley:20200824112713p:plain

エンディングの再現度には感動した

 

『AM2R』では、この印象的な『Ⅱ』エンディングが見事に再現されていた

 

原作とは違いフルカラーの画面で、宇宙船のあるスタート地点には、最初は緑色の空が広がっている。その後、ゲーム進行に合わせて夕暮れに、ラスボスを倒すと夜空へと移り変わる。終盤では原作『Ⅱ』のような、星空が広がる静かな情景が拝めるのだ。

 

コレは一例であり、他にも 『Ⅱ』の印象的だった要素は、余さずしっかり再現されている。制作陣が『メトロイド』を熟知したファンだからこそ、このような原作愛に満ちたリメイクに仕上がったのだろう。

 

 

一方、公式リメイクの『サムスリターンズ』では、原作要素がかなり希釈・削減されている

 

大まかな世界観・ゲーム性は踏襲しているのだが、原作再現はほどほどに、「メレーカウンター」「エイオンアビリティ」などの新機軸のシステムに傾倒している印象。もはや『Ⅱ』とは別物である。

 

原作要素が薄いのは少々寂しいが、新アクションの導入によって、敵キャラとの戦闘は原作以上にダイナミックかつ刺激的に。メレーカウンターで敵の動きを封じ、高火力の武器で怒涛の反撃!といった、クールで痛快なプレイングが楽しめる。慣れが必要だけど。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824191658p:plain

新機軸の要素に特化した『サムスリターンズ』

  

また、過去シリーズ作品の設定補完に関しては『サムスリターンズ』の方が圧倒的に勝っている。これまでの『メトロイド』シリーズで整合性が取れていなかった設定を、丁寧かつ巧妙に修正しているのだ。つじつま合わせとも言う。

 

例えば「メトロイドは冷気に弱い」という設定がある。この設定を考慮した結果だろう。シリーズ第4作目の『フュージョン』では、オメガメトロイド (メトロイドの強化形態) の特効武器が氷属性の「アイスビーム」になっていた。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824223549p:plain

新旧作品で設定の矛盾があった

 

だが、コレは後付けの設定。シリーズ黎明期に発売された『Ⅱ』の頃には、そんな設定は無かったので、メトロイド (幼生体を除く) に対してアイスビームが全然効かない。新旧作品の間で、大きな矛盾が生じていたのだ*3

 

コレを受けて『サムスリターンズ』では、メトロイドの有効武器に「アイスビーム」が追加されている。「メトロイドが冷気に弱い」という設定を『Ⅱ』のリメイクで改めて再定義したのだ。コレで矛盾は解消されたことになる。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824165855j:plain

アイスビームが有効武器に!

 

また、『Ⅱ』の特殊なゲーム進行に関しても、納得のいく理由付けがなされている

 

『Ⅱ』の各エリアには、触れると大ダメージを受ける "謎の液体" が満ちた箇所があり、サムスの行く手を阻んでいる。規定数のメトロイドを撃破すると、原因不明の地震が発生して "謎の液体" が干上がり、次のエリアへと進めるようになる。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824152905p:plain

メトロイドを倒すと "謎の液体" が無くなり、先に進める

  

この "謎の液体" の正体は「エネルギーを吸収する危険な液体」らしい。説明書にそう書かれている。

 

地下は複数のエリアに分かれています。エリアとエリアの間には、エネルギーを吸収する危険な液体が存在します。地震とともにその液体が現れたり消えたりするので、隙間をぬって通過します。

 

引用:3DS VC『メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS』取扱説明書 P.23

 

ただ、ゲーム中ではこの液体についての解説は一切無い

 

そもそも、何故メトロイドを倒すと地震が発生するのか?どうして地震が起きると液体が無くなるのか?…と疑問は尽きないのだが、当時の資料には、この謎に対するアンサーは全く見受けられないのだ。演出といえばそれまでだが。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824152934p:plain

『AM2R』では「マグマ」になっている

 

非公式リメイクの『AM2R』では、この液体は「マグマ」だと解釈されていた。確かに『メトロイド』シリーズではお馴染みの危険物質だし、地震によって満ち引きが発生するのも納得がいく。

 

だが、この解釈は『Ⅱ』説明書の設定と矛盾している

 

マグマは「エネルギーを吸収する液体」とは言い難いだろう。ついでに言うと、メトロイドを倒すと地震が発生する…という謎の因果関係についても、結局よく分からないままだった。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824180805p:plain

『Ⅱ』公式設定をリファイン!

 

一方『サムスリターンズ』では、この液体は「特殊溶解液」と名付けられ、マグマでない別の物質として再定義されていた。原作『Ⅱ』の設定を意識して、新解釈でリファインしているのが見て取れる。

 

さらに、メトロイドを倒して入手したDNAを「封印の像」に収めることで、液体が満ち引きする…というゲーム仕様に変更された。この「封印の像」は、鳥人族 (惑星の先住民) が設置したデバイス。暴走したメトロイドを溶解液の下に沈めて、封印するために開発されたらしい。

 

f:id:Wata_Ridley:20200828200603p:plain

かなり凝った新設定が追加された

 

シリーズの世界観を壊さず、原作の粗を無理なく修正した良改変と言えるだろう。地震によって液体が満ち引きする『Ⅱ』の謎設定と比べて、かなり "それっぽい" 感じに改変されたのだ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200827180517p:plain

大胆なアレンジを加えた意欲作だ

 

このように『サムスリターンズ』は単なる『Ⅱ』リメイクではなく、公式だからこそ可能な "大胆なアレンジ" を盛り込んだ、斬新かつ画期的なリメイク作品となっている。今後のシリーズ展開を見据えた上で、このようなゲーム内容にしたのだろう。

 

もはや『Ⅱ』とは別物だが、ベビーメトロイドとの出逢いなど、大事な要素はしっかりと抑えてあるので安心。たとえ原作『Ⅱ』をプレイ済みでも、予想外で刺激的な体験ができるのも、本作の優れたポイントだろう。

 

…こんな感じで『AM2R』も『サムスリターンズ』も、双方ともに良い部分があり、どちらも優れたリメイク作品だと感じる。自分はどっちも大好き。みんなちがって、みんないい。

 

スポンサーリンク
 

まとめ

f:id:Wata_Ridley:20200824120500p:plain

 

今や『AM2R』は、『メトロイド』シリーズの歴史を語る上で不可欠な存在と言えるだろう。

 

ゲームの完成度が高く、それゆえに版権・ファンメイドの在り方について、様々な議論を巻き起こしたのだった。今後も『メトロイド』ファンの間で、その伝説 (?) が語り継がれていくに違いない。

 

なお、表向きでは公開停止となっている『AM2R』だが、実は現在もダウンロード&プレイが可能だったりする。データを隠し持っていたファンが、こっそりと再配信しているのだ。ググれば多分すぐに見つかる。

 

あまり大きな声でオススメはできないのだが、興味を持った人は遊んでみてもイイかもしれない。ただし、任天堂非公認の二次創作ゲームという点には注意しよう。

 

※キーボード操作でも遊べなくはないが、複雑なアクションが要求される場面も多いので、個人的にはゲームパッドの使用を推奨したいレトロタイプのコントローラーがオススメ。

 

 

さらに驚くべきことに『AM2R』の開発は継続して行われていて、大幅にグレードアップしている。Guasti氏率いる本来の制作チームではない、別の有志ファンが独自に開発を引き継いでいるのだ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200818145655p:plain

テキストの日本語化も可能に!

 

正式版 (~v1.1) で確認されたバグ修正は勿論、グラフィックの改良やテキストの翻訳、特殊なゲームモードの実装など、様々な要素が追加され、ゲームプレイがより快適になっている。テキストが日本語化できるのは、日本人には嬉しい改良点だろう。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824111724p:plain

「FUSIONモード」も実装されている


他にも高難易度モード「FUSIONモード」の実装など、公式リメイク『サムスリターンズ』を意識した要素もドンドン増えていて、今や究極のファンゲームに進化しつつある。この辺の詳細は、有志ファンサイト「AM2R Database」を確認して欲しい。

 

…だがしかし、『AM2R』は非公式リメイク作品。まずは任天堂の公式リメイク『サムスリターンズ』を遊ぶべきだ。あくまでコッチが『メトロイド』シリーズの正史になるワケですし。

 

f:id:Wata_Ridley:20200824190954p:plain

『サムスリターンズ』はいいぞ

 

「メレーカウンター」「エイオンアビリティ」などの新アクションを主軸とした戦闘・アクションが最高なので、未プレイの方は是非遊んで欲しい。特にラスボス戦は『メトロイド』ファンなら誰しも "燃える" ハズである。リメイク元の『メトロイドⅡ』も超オススメだ。どっちも3DSで遊べるぞ!

 

 

(ただ、そろそろ『2Dメトロイド』新作が欲しい。任天堂さん…是非ともSwitchで完全新作をお願いします…)

 

*1:ちなみに、この日は初代『メトロイド』の発売日。シリーズ生誕30周年記念日でもあった。作品愛に溢れた粋な計らいだったのだ。

*2:一応、2010年に発売された『メトロイド アザーエム』にも、部分的に2Dシリーズの要素が導入されている。だが、実際は "2.5Dアクション" とでも言うべきゲーム内容で、3D空間を移動する場面が多かった。従来作とかけ離れたゲーム仕様のため、2D新作と言うべきかは悩ましいところ。

*3:『フュージョン』に登場するオメガメトロイドには「研究で人工的な生体調整が施され、幼生体から一足飛びに進化した」という設定がある。そのため、この研究の弊害によってアイスビームが弱点になったのではないか?…と推察されたりしていた。

ロボットACTゲーム『Panzer Paladin』が面白かった

f:id:Wata_Ridley:20200728101513j:plain

 

また良いゲームに巡り会えた。『Panzer Paladin (パンツァーパラディン)である。

 

カナダのゲーム制作会社 Tribute Games が開発した、レトロスタイルの新作アクションゲームだ。日本語にも対応していて、Nintendo Switch と Steamで配信中。自分はSwitch版を購入した。

 

このゲームを知ったきっかけは、ファミ通公式Twitterの以下のツイート。TLをダラダラ眺めていた自分は、本作のオープニング映像 (動画の冒頭部分) に心を奪われたのだった。

 

 

そう、カッコイイ巨大ロボットが主人公なのだ。今どき珍しい。

 

操縦する女性キャラの雰囲気といい、昔懐かしい80~90年代のロボットアニメ感が強いのも心惹かれる。『聖戦士ダンバイン』『機甲界ガリアン』など、往年の名作アニメを彷彿とさせるビジュアルだ。

 

幼少期より幾多のロボットアニメ・特撮作品を見て育った自分は、このプレイ映像を見て、否が応でも血が滾るのであった。コレは "買い" だな。間違いない。

 

7月22日の配信開始と同時にダウンロード。クリアするまで遊んでみたのだが、自分の直感は正しかった。ビジュアル面はさることながら、ゲーム内容も意外と面白くて、プレイ後の満足度が高い良作タイトルだった。エンディングで制作者の愛を感じたよね。

 

 

今回はそんな感じの『Panzer Paladin』について、プレイ感想など交えながら、簡単にレビューしていきたい。ロボ好きは勿論のこと、古き良きアクションゲームが大好きな方にもオススメである。

  

往年のロボットアニメ風デザイン

記事冒頭でも述べたとおり『Panzer Paladin』では、往年の日本アニメを強く意識したデザインが目立つ。最近のアニメでは見かけないタイプの、どこか懐かしい感じの絵柄。

 

ゲーム中のグラフィックは、すべてドット絵で描かれていて、ファミコン・PC88などのレトロゲーっぽい印象。この時代錯誤な感じがたまらない。

 

f:id:Wata_Ridley:20200731124254j:plain

f:id:Wata_Ridley:20200731144104j:plain

往年のロボットアニメ感がスゴイ


本作の開発メンバーの1人、Jean-Francois Major氏の言によると、彼らが慣れ親しんだ日本のゲーム・アニメのリスペクトを盛り込んだという。ビジュアルに関しては、欧米で人気の高い『パワーレンジャー (スーパー戦隊)』『ヴォルトロン (百獣王ゴライオン)』などの影響が特に強いらしい。

 

――本作が影響を受けた作品はありますか?

 

Major氏:
 何より、本作における剣を使ったプレイは『リンクの冒険』から影響を受けています。
 他には『超惑星戦記 メタファイト』シリーズや昔の『ロックマン』からの影響もありますし、ゲーム以外ですと「スーパー戦隊シリーズ」や「ヴォルトロン」「UFOロボ グレンダイザー」の影響もあります。

 

引用:目標は、『リンクの冒険』を超えるものを作ること―ファミコン風ACT『Panzer Paladin』開発者ミニインタビュー - Game*Spark

  

本作ではゲームの合間にカットシーンが挿入され、物語が進められていく。海外製のゲームだが、テキストの日本語翻訳は完璧で、全く違和感なく遊べる。地味に嬉しいポイント。翻訳が気になるインディーズゲームって多いのよね。

 

ストーリーも往年のロボットアニメを思わせる、王道的な展開。凶悪な「ラヴェナス」率いる魔物軍団が、地球侵略を開始!悪の野望を打ち砕くため、人類最後の希望、正義のパワーアーマー「グリット」が立ち上がる!…といった物語になる。

 

f:id:Wata_Ridley:20200731163235j:plain

悪に立ち向かう王道ストーリー

 

主人公機「グリット」は、パラディン型のパワーアーマー。科学技術の粋を結集して開発した、人類が誇る最終兵器である。人間が乗り込んで操縦するタイプのロボだが、なんか普通に喋る勇者ロボみたいだなお前。

 

f:id:Wata_Ridley:20200731112552j:plain

普通に喋るグリットさん

  

もう1人の主人公、グリットの操縦者「フレイム」は、救助用に開発された女性型アンドロイド。超人的な身体能力に加えて、人類を救いたい!という熱いハートを持ち合わせている。人間味の強い熱血アンドロイドだ。おっぱいと髪型のボリュームが凄い。

 

f:id:Wata_Ridley:20200803111127j:plain

人類愛に満ちたフレイムさん

 

主人公に協力してくれる脇役も、往年のアニメ作品に出てきそうな懐かしい雰囲気で、個性的なキャラが多い。ゲーム攻略に役立つ重要テクニックなんかも教えてくれるぞ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200804120019j:plain

f:id:Wata_Ridley:20200804120012j:plain

脇役キャラも懐かしい雰囲気

 

王道的なストーリー!と先に紹介したが、意外とシナリオは凝っていて、物語の途中で衝撃の事実が判明する。さらに本作ではマルチエンディングが採用されていて、複数のエンディングが用意されていて、条件分岐ではバッドエンドにもなりえる。真相は…自分の目で確かめてみて欲しい。

 

スポンサーリンク
 

キャラを交代して進む正統派アクション

『Panzer Paladin』は、正統派スタイルの2Dアクション。残機制のゲームで、穴に落ちたり、体力ゲージが0にならないよう注意しながら、ステージクリアを目指していく。

 

主人公機「グリットは、『リンクの冒険』をリスペクトした操作感。近接格闘が得意なキャラで、剣などの武器で敵を攻撃したり、シールドで身を守ったり。バックステップを使って、敵の攻撃をサッと回避することも可能だ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200804132506j:plain

剣術と盾で戦うグリット

 

このゲームでは基本的に、グリットを操作して進んでいく。アクションが豊富で打たれ強いが、全体的に動作が重たく、瞬発力にはやや欠ける。巨大ロボを操縦している感が見事に再現されている…と言えなくもないが、操作に慣れが必要かも。

 

f:id:Wata_Ridley:20200804134705j:plain

操作は重たいが、アクションが豊富

 

『ブラスターマスター ゼロ』のように、操縦席から降りた「フレイムを操作する場面も。搭乗型メカの設定を活かしたキャラ交代システムで、プレイヤーの任意で操縦席を降りられるのだ。大破したグリットから脱出して行動を続行!…なんてこともできる。

 

f:id:Wata_Ridley:20200803110256j:plain

パイロット単独で進む場面も

 

フレイムは俊敏性に優れるほか、狭い通路をスイスイ進める。ムチを使って敵を攻撃したり、ワイヤーアクションで障害物を突破できるなど、グリットとは全く異なるキャラ性能だ。フレイムに交代しなければ、進めない箇所も多い。

 

f:id:Wata_Ridley:20200801171822j:plain

ワイヤーアクションが得意

 

だが、フレイムは耐久力が低く、敵の攻撃に滅法弱い。また、グリットから一度降りると、特定の復活ポイントに辿り着くまでキャラ交代できない!という大きなデメリットもあるので、状況に応じて操作キャラを使い分けることが重要になってくる。

 

f:id:Wata_Ridley:20200731120953j:plain

f:id:Wata_Ridley:20200803174845j:plain

世界各地のステージを巡る

 

『Panzer Paladin』には、いくつかのゲームモードがある。メインとなる「ストーリーモード」では、ステージ選択画面から世界各国に飛び、その国を支配するボスを倒していく。『ロックマン』とよく似たスタイル。

 

f:id:Wata_Ridley:20200804151628j:plain

強制スクロール面もある

 

ストーリーモードでは、全13種類のステージが用意されていて、思った以上にボリュームがある。どのステージも際立った特徴があり、様々なギミックが組み込まれていて、なかなか歯応えのある難易度だ。アクションゲームの定番要素は大体揃っている印象。

 

ステージの最後に現れるボスは、どれも個性的で強敵揃い。固有のスキルを持ってたり、動作が異常に素早かったり…道中のザコ敵とは明らかに格が違う。プレイヤーの技量が試されること間違いなし。

 

f:id:Wata_Ridley:20200801174538j:plain

ステージ終端のボスを倒せ!

 

…こう書くと「高度なアクションが要求されるのでは?」と不安を感じる人も多いと思うが、全く心配はいらない。このゲームでは「武器」が大きなテーマになっていて、武器を上手に活用すれば、ボス戦を制することも容易い。以下、簡単に説明したい。

 

スポンサーリンク
 

武器を拾って戦う!そして壊す!

『Panzer Paladin』では「武器」を使ったアクション・戦略が重要になる。ゲーム開始時のグリットは、盾以外の装備を持たず、リーチが短めのパンチしか攻撃手段が無い。戦えなくはないが心もとない。

 

f:id:Wata_Ridley:20200731164629j:plain

ゲーム開始時は素手で戦う

 

武器は現地調達で入手する。道中で拾ったり、敵を倒して奪い取った武器を、ガンガン使い回していくのだ。各ステージのボスを倒せば、強力な武器もゲットできる。

 

このゲームでは100種類以上の武器が用意されていて、それぞれ属性・威力・リーチなどが微妙に異なる。カナダでは「ホッケースティック」、日本では「刀」といった具合に、各ステージの特徴が反映された武器も多く、視覚的にも楽しい。

 

f:id:Wata_Ridley:20200731153114j:plain

武器を拾って自分のモノに!

 

武器は最大4つまで装備可能で、それ以上 入手した場合は「ストレージ」に自動転送・ストックされる。ストックした武器は自由に脱着でき、次のステージに持ち越すことも可能だ。武器をジャンジャン集めて、攻撃手段を増やしていこう。

 

ただし、本作の武器は使い捨ての消耗品使い続けるうちに摩耗していき、「耐久性」の数値が0になると、壊れて使用不能になるのだ。手持ちの武器を上手にやりくりすることが、ゲーム攻略のカギになる。

 

f:id:Wata_Ridley:20200731193045j:plain

武器を投げつけることも可能

 

武器を投げて遠くの敵を攻撃することも可能で、命中すればかなりのダメージを与えられる。だが、敵にぶつけた武器はすぐに壊れるので、使いどころは慎重に。

 

この「武器を拾って壊れるまで使い潰す」というゲーム性は、『ゼルダの伝説 BotW』などに似ている。だが、本作にはオリジナリティの高い要素もある。それは、武器の自壊アクションだ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200804174125g:plain

武器を壊してスペルを発動!

 

各武器には「スペル」という特殊効果が設定されていて、プレイヤーが任意で武器を破壊することで、効果が発動する。武器を使い潰して壊すのではなく、特定のコマンド操作で "自壊" させるのだ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200805150026j:plain

ソードビームを放つ「ビーム」効果

 

MP消費型ではなく、武器を捨てて発動するタイプの魔法…と言えば、イメージしやすいかもしれない。「攻撃力アップ」「防御力アップ」などのバフ効果や、「強回復」などの体力回復、広範囲攻撃を発動する「サンダー」など、様々な効果のスペルが用意されている。

 

f:id:Wata_Ridley:20200805145605j:plain

「ウィング」は無限ジャンプを可能にする

 

ゲーム中では何故かサラッと紹介される程度だが、この自壊アクションは超重要テクニック。スペルの使用有無によって、ゲーム難易度が大きく左右されるのだ。

 

特にボスとの戦闘では、全体攻撃・体力回復などの効果を持つ武器を、どれだけ所持しているかが勝敗を分ける…といっても過言ではない。武器を集めて温存し、ここぞという時に強力なスペルを発動!といったプレイングをオススメしたい。

 

f:id:Wata_Ridley:20200731134336j:plain

回復系スペルは、なるべく多めに持っておこう

 

武器の用途は他にもある。例えば、道中の「チェックポイント」の有効化にも武器が必要だ。手持ちの武器を台座にブッ刺すことで、進行状況のショートセーブができる。

 

f:id:Wata_Ridley:20200801172306j:plain

簡易セーブにも武器を使う

 

このゲームでは一度死ぬと、ステージの最初からやり直しとなってしまうので、チェックポイントは絶対に活用すべきだと思う。手持ちの武器が少ない場合は、武器を取るかセーブを取るか、苦渋の決断を強いられることになるが。この辺の駆け引きも面白い。

 

f:id:Wata_Ridley:20200731165043j:plain

武器を溶かしてステータスを強化

 

持ち帰った武器を「ラボ」で消費して、体力ゲージを強化することも可能だ。気休め程度の上昇率ではあるが、やっておいて損は無い。ゲーム序盤は武器を集めまくって、ジャンジャン強化に回そう。

 

スポンサーリンク
 

オリジナル武器を作ってシェア!

 武器をテーマにしたゲーム性が売りの本作だが、なんと武器を自作することも可能だ。「鍛冶モード」でドットを打ち込み、ユーザーが自由に武器をデザインできる。

 

武器の見た目は勿論、ポイントを消費して、詳細なステータス・スペルなども細かく設定できるのだ。コレが結構楽しかったり。自分もハンマーとか作って遊んだ。

 

f:id:Wata_Ridley:20200731120410j:plain

オリジナル武器が作れる

 

TwitterSteamコミュニティを覗くと、この武器エディットを楽しんでいる人は結構多い様子。カッコイイ武器は勿論のこと、ペットボトル、抱き枕、スイカバーなど、ネタに走った大喜利デザインも散見される。自由度の高さが伺えますな。

 

ユーザーが作成したオリジナル武器は、オンラインで不特定多数のユーザーにシェアされるのだが、この共有方法がユニーク…というか結構変わっている。

 

f:id:Wata_Ridley:20200801173940j:plain

ライバルを倒すと武器が貰える

 

本作ではステージの中間地点に差し掛かると、宿敵「ホースマン」との戦闘イベントが発生することがある。このライバル戦に勝利すると、報酬としてオリジナル武器が貰えるのだ。貰える武器はランダムで、何が出るかはホースマンを倒すまで分からない。自分の予想斜め上を行った、ヘンテコ武器が貰えたりする場合も。

 

自分が作ったオリジナル武器が、どこかの誰かに使われている。意外性があって面白いオンライン共有機能と言えるだろう。せっせとギャグ武器を作成・共有して、世界中の人々を困惑させるのも一興だろう。自作した武器を、制作者自身が使えないのはチョット残念だが。

 

スポンサーリンク
 

ロボ好きにオススメの良作

 

『Panzer Paladin』…自分のような懐古主義的ロボオタクには、ドストライクな良作ゲームだった。際立って斬新な要素は無いものの、非常に丁寧に作られていて好印象。一昔前のロボットアニメ・2Dアクション成分に飢えている方にはオススメである。

 

救済措置が多くて難易度が下がった『ロックマン』…というのが個人的な総評。普通に遊ぶとチョイ難しいが、ステージを周回して武器を集めれば、どんな人でも必ずクリアできるよう設計されている。ゲーム下手な自分には、丁度イイ塩梅に感じられた。

 

逆に武器を集めなければ、一気に難易度が跳ね上がるので、腕に自信のある人は縛りプレイに挑戦するのもアリだろう。クリア後には、ボスと連戦する「トーナメントモード」などが解禁されるので、上級者でも十二分に楽しめるハズだ。

 

そして何よりも、キャラを動かしていて楽しく感じられるのが非常に良い。アクションゲームでは大事なポイントだと思う。強いて言えば、もう少し武器のバリエーションが欲しかったかな。

 

気になるお値段は 2000円。単発のインディーズタイトルにしては、少々強気な価格設定ではある。今後セールで安くなる可能性もあるので、値段高ッ!と感じた人はそこを狙った方がイイかもしれない。個人的には価格相応に楽しめたけどね。

 

 

また、本作のサウンドトラックも絶賛配信中。アクションゲームに相応しい、アップテンポでノリノリな楽曲が多いので、興味を持った人は是非買い支えよう。自分も買ってしまった。Steam経由で買うとメッチャ安いのでオススメ。

 

 

ひとまず、ストーリーモードをクリアした自分だが、実績の全制覇がまだ終わっていない。帰るまでが遠足、スタッフロールを最後まで観るのが映画。そして、実績を全部埋めるまでがゲームなのだ。ここは絶対に外せないポイントである。

 

f:id:Wata_Ridley:20200804181000j:plain

実績を達成しなきゃ…(使命感)

 

しかしながら、実績リストをよく見ると「隠された宝を全部見つける」「タイムアタックのゴールドランクを取得する」など、ゲーム下手な自分には結構キツイ感じの項目も多い。

 

だが、弱音を言ってられないだろう。今後も他のゲームを楽しむ傍ら、気が向いたときに『Panzer Paladin』を遊んでみて、実績の全制覇を目指していきたい。大丈夫、きっと上手くいく (キャプテン A・エグゼター)