わたブログ WataRidley's Blog

コミュ障の鳥類が贈る雑記ブログ。

『A Robot Named Fight!』とかいう他人にオススメしづらいゲーム

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Steamサマーセールが絶賛開催中である

 

セール対象作品は、なんと約4.2万件。ピンからキリまで、ありとあらゆるゲームタイトルをお得に購入できる絶好のチャンスだ。さらに合計3000円以上購入すると、500円引きクーポンも付いてくる。大盤振舞すぎるな。

 

2020年度のサマーセールは、日本時間の7月10日 2:00まで。気になる人は要チェックだ!なお、500円引きクーポンは1回しか適用されないので注意しよう(1敗)

 

store.steampowered.com

 

かくいう自分も、最近PCゲームを遊ぶ環境が整ってきたので、前から気になっていたゲームを大量に買い漁った。主なターゲットは探索型2Dアクション…所謂「メトロイドヴァニア」だ。今年も新作が発売される気配がない『メトロイド』成分を、多種多様なインディーズゲームで補給しようという算段である。

 

 

中でも安かったのが『A Robot Named Fight!』というゲーム。普段は1300円で売られている本作だが、今回のセールでは驚異の80%引きが適用され、ビックリするほど安く購入できたのだった。旧作ゲームとはいえ安過ぎるだろ。大丈夫なのか…?

 

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何だこの値引率!?

 

今回はそんな感じの『A Robot Named Fight!』を簡単に紹介したい結論から言うと、かなり良質なタイトルなのだが…とにかく好みが分かれるニッチなゲーム性で、気軽にオススメしづらい。自分のレビューを参考としていただければ幸いである。

 

マップが自動生成される『スーパーメトロイド』

『A Robot Named Fight!』は、2017年にMatt Bitner Gamesが開発・発売したインディーズゲームだ。ひとまず、以下のプロモーション動画を見て欲しい。

 

 

いやいや!!メトロイドじゃんコレ!!!!

 

隠す気が微塵も感じられない。 このゲーム、あからさまに『メトロイド』なのだ

 

画面構成やアクション、敵の行動パターンなど『メトロイド』のそれと酷似し過ぎているし、主人公の風貌に至っては、どう見てもサムス・アランなのである。確信犯としか思えない。…よく見ると左腕が銃になってるケド。

 

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典型的な「メトロイドヴァニア」作品

 

ゲーム性についても、メトロイドみが強い。広大なマップを手探りで探索して、アイテムを入手して行動範囲を広げていく…といった、典型的な「メトロイドヴァニア」作品となっている。

 

ゲーム開始時の主人公はメチャクチャ貧弱だが、アイテムを収集することでパワーアップしていく。装備を駆使して障害物を突破したり、隠し通路を探し当てるような『メトロイド』らしい局面も多い。見た目通りのゲーム性。

 

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アイテムを探して主人公を強化!

 

全体的に『スーパーメトロイド』を意識したデザインが敷かれていて、主人公のアクション・操作性は、往年のサムスの動きに近しい。「モーフボール」っぽい能力で狭い通路を進んだり、「バリアスーツ」っぽい武装で高温地帯を突破するなど、元ネタ (?) をリスペクトした要素で満ち溢れている。『ロックマン』っぽいアクションもチラホラ。

 

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装備・アクションも『メトロイド』っぽい

 

…こう書くと単なる『メトロイド』のパクリゲーのように思えるが、本作には他の「メトロイドヴァニア」作品と一線を画すポイントがある。それは…毎回マップが変化する「ローグライクゲーム」である点だ。

 

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毎回マップ構成が違う!


驚くべきことに、ゲーム開始時にマップがランダム生成され、毎回違った構成のマップを探索することになる。スタート地点は言わずもがな、敵キャラの配置やアイテムの設置場所などもコロコロ変化するのだ。マップの組み合わせは、なんと40億通り以上。多過ぎィ!

 

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ランダム生成とは思えない良質なマップ

 

自動生成されるマップも、大小様々な部屋が緻密に組み合わさっていて、"やっつけ感" が少ない。他のローグライクアクションよりも「探索」と「アイテム回収」に主眼を置いたゲーム構成で、地道にコツコツと探索すれば、必要なアイテムが揃いやすくなっているのだ。アイテムが無くて "詰む" ようなケースは全然無いし、隠し通路などが巧妙に仕組まれているので、じっくり楽しく探索できる。

 

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ゲームオーバーになると最初からやり直し

 

本作を遊ぶ上で注意すべきは、ゲームオーバーの仕様主人公のライフが0になると、それまでに集めた全アイテムが失われ、新しいマップで最初からやり直しになるのだ。どんなに強力な武装で身を固めても、死んでしまうとすべてが水泡に帰すのである。…シビア過ぎません?

 

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一度だけ復活できるセーブポイントも

 

救済措置として、一度だけステージ復帰を可能にするセーブポイントが用意されているが、ランダム生成されたマップ上の、どこに位置するかまでは分からない。発見できればラッキーな方だろう。基本的に死んだらその時点で "おしまい" なゲーム性なので、慎重に探索を進めるより他ない。

 

この辺のオワタ式なデザインは評価が分かれそうだが、リトライ性が非常に高いので、ストレスを感じることは全くない。『メトロイド』初見プレイ時のワクワク感と、緊張感を持って行けるトコまで行く!という競技性・アーケードゲーム的要素を両立した、他に類を見ないゲーム性となっている。ハマる人はハマる。そんなゲームだ。

 

この説明文で興味を持った人は、遊んでみてもイイかもしれない。だが本作には、気軽に他人にオススメしづらい理由がある以下、閲覧注意である(一応)

 

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敵キャラがグロい!気色悪い!

一応、このゲームにも簡単なストーリーがあり、冒頭のオープニングムービーで淡々と解説されている。この辺の演出も『スパメト』とよく似ていたり。ナレーションの妙にたどたどしい感じとか。

 

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ロボット達を襲う「メガビースト」

 

平和が続いていたロボット達の世界に、突如として現れた巨大な肉塊。月ほどの大きさを持つその肉塊から、凶暴な生命体「メガビースト」が次々と放たれた。ロボット達の抵抗むなしく、地上はメガビーストに完全に制圧されてしまったらしい。

 

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主人公はロボット達の "最後の希望"

 

ロボット達の命運は、まさに風前の灯。この危機的状況を打開できるのは、ただ1人。孤軍奮闘している主人公 (サムスっぽいロボット) だけだ。戦争中に各地に散らばった武器を回収して、強大なメガビーストを討ち滅ぼせ!!…というのが、本作のあらすじになる。結構ハードな世界観ですな。

 

それで、敵のメガビーストなのだが…コイツらがもう本ッ当に気持ち悪いのである。きしょい!!キモチワルイ!!!それ以外の感想が思いつかない。

 

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敵キャラがグロ気持ち悪い!

 

メガビーストは全体的に禍々しく、肉塊が合成されたような生々しいビジュアル。どいつもこいつも凶暴かつ好戦的で、主人公を見つけるなり、喜び勇んで襲い掛かってくるのだ。ここまでは…まぁイイ。

 

問題は、メガビーストを撃破したとき。ビームなどで攻撃するとウゲェ」みたいな悲鳴と共に破裂して、周辺に肉片と血しぶきを撒き散らすのだ。敵が密集したエリアでは辺り一面が血の海となり、視界が悪くなって仕方ない。何よりも気持ち悪い!!

 

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敵の肉片が飛び散るイヤ~な仕様

 

実は自分はグロ耐性があんまり無いので、この辺の描写が結構キツかった。

 

自分の大好きな『メトロイド』にも不気味な敵キャラは多いが、ここまで生理的嫌悪感を刺激するタイプの敵はいなかったし。ゲーム性は十二分に面白いのだが、こうしたゴア表現のせいで敷居が高くなってる感が否めないなんでこんなデザインにしたんや…

 

だが、あくまでドット絵での描写に過ぎないし、オプション画面で流血表現 (血しぶきの量) を控えめにすることも可能なので、慣れれば何とかなるっちゃなる。コレがリアルな3Dグラフィックだったら即死だった。全ゴア表現をOFFにはできないんすかね…

 

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随所に挟まれるボス戦

 

また、マップの要所ではメガビーストの親玉とのボス戦が繰り広げられる。ゲームを単調にしない良いアクセントになっているのだが、本作はローグライクゲームなので、十分なアイテムを確保できないとメチャクチャ苦戦を強いられる

 

運よく「ロケットランチャー」などの強力な武器を取得できれば超ラクなのだが、装備が不十分な場合には、それを補うための高度なアクションスキルが要求されることに。他の「メトロイドヴァニア」作品と比べて運ゲー的傾向が強すぎるため、この辺も好みが分かれそう。

 

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装備の良し悪しがマップに左右されてしまう

 

さらに言うと、敵のメガビーストには「分裂・増殖して個体数を増やす」という性質があるらしく、ボス戦ではその設定が惜しみなく活用されている。具体的に言うと、飛び散った肉片が小型のメガビーストになり、襲い掛かってくるのだ。

 

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地 獄 絵 図

 

大型なボスほど分裂回数が多く、場合によっては、上のスクショ画像のような地獄絵図になることも。小型の敵は簡単に倒せるものの、これだけ大量の敵が押し寄せてきては対処が難しい。装備が少ない状況で大型ボスに出会ったら、もう涙目である。

 

…こうした諸要素のせいで、他人に気軽にオススメできないのだが、基本的には良質な「メトロイドヴァニア」作品。ランダム生成されるマップは探索しがいがあって楽しく、その気になれば永遠に遊べる良作ゲームとなっている。興味を持った人は遊んでみるとイイかも。

 

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好みが分かれるタイプの良作ゲーム 

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以上、ローグヴァニア『A Robot Named Fight!』の私的レビューでした。『スーパーメトロイド』の初見プレイ感を無限に楽しめる、コスパ最強の良作ゲー…というのが私的総評である。グロ耐性のある『スパメト』ファン各位には超オススメ。

 

記事の冒頭でも述べた通り、本作はSteamサマーセールの対象商品になっていて、恐ろしく格安で購入することが可能だ。300円でコレは満足度が高い。もし買うなら今が絶好のチャンス。今回のセールを逃した人は、次なる大型セールに期待をかけよう。

 

Morningstar Game Studio

 

海外ではSwitch版が発売されていたりする本作だが、ゲーム性があまりにニッチ過ぎるので、日本では配信されない可能性が高い…気がする。おとなしくSteam版を買って遊ぶのが賢明だろう。セール価格だとメッチャ安いし。

 

また、このゲームを遊ぶ場合は、ゲームパッドの使用を強く推奨したいキーボードでも遊べなくはないが、結構凝ったアクションを要求されるので、操作性の優れたゲームパッドでプレイした方が断然イイと思う。できるだけボタンが多いヤツ。

 

自分は最初、手元にあったスーファミ風ゲームパッドで遊んでみたのだが、ボタン数が圧倒的に足りず、徐々に苦戦を強いられるようになった。そこで途中から、ロジクール製のゲームパッドに変更したところ、ゲームプレイがグッと快適になった。お値段も約2000円と安いのでオススメ。安物特有のショボさはあるが。

 

 

 今回のSteamサマーセールで、他にも色々なゲーム作品を買い漁ったので、これらのレビュー記事もいずれ書きたいなぁと考えている。今後も探索型2Dアクションの良さを積極的に宣伝していきたい。「メトロイドヴァニア」はいいぞ (いいぞ)

 

(本家『メトロイド』も新作をジャンジャン発表してくれ。頼むぜ任天堂。俺はいつまでも待っているぞ…)