前回、Joy-Conを左手デバイス化する手順について解説した。多くの人に読んでいただいているようで、非常に嬉しい。
今回の記事では、自分が1年以上使ってみて感じた、Joy-Con左手デバイスのメリット・デメリットについて解説したい。重大なデメリットも多少あるので、これからJoy-Conをイラスト制作に使おう!と考えている人の参考として欲しい。
Joy-Con左手デバイスのメリット
メチャクチャ使いやすい!
Joy-Con左手デバイスは、とにかく使い勝手が良い。片手で操作することを前提としたコントローラーなので、ボタン配置に無理がなく、軽くて持ちやすいのだ。
ワイヤレスで手を自由に動かせるのも高評価ポイント。市販の有線コントローラーだと、コードが邪魔で作業しづらいが…Joy-Conはワイヤレスなので問題ない。ストレス無く作業に没頭することができる。
さらに、Joy-Con内蔵バッテリーの持続時間は約20時間あるので、長時間の使用にも余裕で耐えられる。二徹して漫画原稿を描くとか、そんな無茶をしない限りは問題なく使えるだろう。
自分は徹夜で同人原稿を描き上げたことがあったが、その時も電池切れを起こすことなく、最後まで使うことができた。…みんなは徹夜しちゃダメよ?
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右手でも使える!
Joy-Con (R) をパソコンに接続すれば、"右手用" デバイスとしても使用できる。
市販の作業効率化デバイスは、右利き用に設計されているものが多い。左利きの人も使えるのは、他製品には無い"強み"と言えるだろう。
スティックの位置が異なるなど、微妙な違いはあるが…ボタン総数は同じだし、手の内にフィットする使用感にも変わりない。右利きのユーザーでも、安心して使うことができる。
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比較的安い!
市販の作業効率化デバイスは高価なモノが多い。多機能な製品だと1万円は余裕でかかってしまう。プロの専業イラストレーターならまだしも…我々のような趣味の範疇でイラストを描く人間にとっては、少々手が届きづらい。
だが、Joy-Conは (L) / (R) どっちか片方だけなら、4000円弱で購入できる。数ある作業効率化デバイスの中でも、かなり安い方だろう。
既にNintendo Switchを持っている人は、付属のJoy-Conをそのまま使えばイイので、追加の費用はかからない。コスパ面でも優秀である。
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Joy-Con左手デバイスのデメリット
スティックが壊れやすい!
Joy-Conは機能性・デザイン性を重視しているためか…過去の任天堂ハードのコントローラーと比べると、故障による不具合が起きやすい。
特に壊れやすいのがアナログスティック。一定方向に強い負荷をかけ過ぎたり、スティックの隙間にホコリが入り込んだりすると…「ドリフト現象」と呼ばれる誤動作を引き起こすのだ。コレは無視できないデメリットだろう。
この対策としては…普段から丁寧に扱うよう心掛けるしかない。スティック・ボタンに強い負荷をかけないよう、ソフトタッチで使うようにしよう。隙間に溜まったホコリなども定期的に掃除すると良い。
また、Joy-Conのスティックが故障したときのチェック事項・修理方法について、過去記事で紹介している。自分が試した手順をザックリまとめたので、参考にして欲しい。
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Switch本体が無いと充電がダルい!
Joy-Conは充電式の無線コントローラー。内蔵バッテリーを充電して、繰り返し使うことができる。
ただし、Joy-Conの充電方法は、少々特殊で変わっている。Switchユーザーならご存じかと思うが…コンセントに繋いで充電!というワケにはいかないのだ。
任天堂サポートページによると、任天堂公認のJoy-Con充電方法は、以下の3種類。
- 充電中のNintendo Switch本体に取り付ける
- Joy-Con充電グリップ (別売) に取り付ける
- Joy-Con拡張バッテリー (別売) に取り付ける
Joy-Conには給電ポートが付いておらず、市販のmicroUSBケーブル等では充電できない。レール付きの専用充電器にJoy-Conを取り付け、そこから電力供給を受ける以外に方法が無いのだ。
Nintendo Switchを持っている人は、この辺は特に問題無い。Switch本体にJoy-Conをカチッと差し込めば、それで充電できる。だが…Joy-Conを単品で購入した人は、別売りの充電用デバイスを用意する必要がある。ここが市販の左手デバイスと違って面倒くさい。
手っ取り早いのは、別売の「Joy-Con拡張バッテリー」を使う方法。乾電池式の拡張バッテリーを取り付けることで、充電しながらJoy-Conを使用できる。
電池交換式がイヤな場合は、サードパーティ製の充電器を使うという方法もある。
自分が愛用しているのは、GameHunter製の「Joy-Con充電スタンド」だ。円筒型スタンドにJoy-Conを挿し込み、最大4台までの急速充電が行える。
USBケーブルで給電するタイプの充電器で、Switch本体が無くても、USB対応の端末・アダプタさえあればOK。値段も2000円弱と比較的安く、コンパクトで場所を取らない。私的オススメ商品である。デザインがお洒落だし。
海外製は不安…という人には、ホリ製の「Joy-Con充電スタンド」が良いだろう。安心の日本製で、任天堂のライセンス商品。コチラもUSBケーブルで給電する方式だ。
…長くなってしまったが、Joy-Conの単品購入を検討している人は、充電機器も用意しなくてはならない点に十分に注意してほしい。場合によっては、Switch本体ごと買った方が早いかも。ゲームも遊べるし。
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再接続に手間取る場合がある!
Joy-Con左手デバイスは、作業再開時に、再接続に手間取ってしまうケースがある。元々 左手デバイスとして設計されたモノではないので、こうした現象が起きるのだ。
この対処策については、上の記事で紹介している。原理さえ分かれば、対処自体は簡単だったり。あわせてご確認いただければ。
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iPad / iPhoneでは使えない!
Joy-Conは様々な機器に接続可能だが、Bluetoothプロファイルの仕様上、iOS端末 (iPad/iPhone) にだけはワイヤレス接続できない。
つまり…iPad/iPhoneでお絵描きしてる人は、Joy-Con左手デバイスが使えないのだ。他のデバイスを探す必要がある。
そこでオススメなのが「8BitDo Zero 2」という別のコントローラーだ。
Joy-Conと同じ無線タイプのゲーム用コントローラーで、左手デバイスとして活用できるのが特徴。お値段も安くコスパ最強なので、こちらを検討するのもアリかも。
あと、自分が色々調べて良いな!と感じた、コスパ・利便性に優れた左手デバイス比較記事も書いている。あわせて参考にして欲しい。iPad向けデバイスもいくつか紹介している。
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最後に
以上、Joy-Conを左手デバイス化したときに考えられるメリット / デメリットでした。
個人的には愛着があって至高のお絵描き支援ツールだと思うのだが…冷静に見てみるとデメリットも結構多かったり。
これからJoy-Con (もしくはSwitch) を入手して、お絵描きでフル活用しよう!と考えている人は、こうしたメリット / デメリットを考慮に入れた上で、導入を検討して欲しい。素敵なお絵描きライフを!