前回、Joy-Conを左手デバイス化する設定手順についてのブログ記事を書いた。なるべく分かりやすい解説を心掛けた…つもり。
実はこのJoy-Con左手デバイス…一度作業を中断すると、再開時にBluetooth接続に失敗して使えなくなるケースがある。どういうこっちゃ。
問題の発生条件は割とシンプルで、自己解決・対策はカンタンなのだが…原因を知らないと詰まりやすい問題だったり。今回の記事では、その原因・対処法についてザックリとご紹介したい。
※前回 紹介した手順で、Joy-Conを左手デバイス化したことを前提とした記事内容になっています。
Joy-Con左手デバイスが突然使えなくなる…?
それは昔のこと。自分がJoy-Con左手デバイスを使い始めて間もない頃の話である。
「だいぶ作業も進んだし…そろそろ休憩しよう!Joy-Con充電しておくかな~」
そう考えた自分は、Joy-ConをSwitch本体に挿し込んで充電。ダラダラと休憩を始めたのだった。たまには休まないとね。
だがしかし。休憩を終えてPCを起動、イラスト制作を再開しようとしたところ…左手デバイス用のJoy-Conが全然反応しなくなってしまったのだ。
何故だッ!?さっきまで問題なく使えていたのに!!
このとき、Windows側の設定を見てみると…上の画像のように「ペアリング済み」と表示されていた。なんだそれ。
正常に接続されていれば、以下の画像のように「接続済み」と表示されるハズ。Joy-Conのデバイス情報は保存されているのだが、Bluetooth接続には失敗しているらしい。
ついでに「JoyToKey」の方も確認してみる。
「Options」タブを開くと、以下のスクショ画像のように「ジョイスティック:0本検出」と表示されていて、Joy-Conがデバイスとして正常認識されていないことが分かった。一体何故なんだ。
設定自体は残っているし大丈夫だろう!と思い、Joy-Conのシンクロボタンを何度も押して、再接続を試みたものの…どう足掻いてもBluetooth接続ができない。もう涙目である。どうしてこうなった。
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Joy-Conの接続が切れる理由
手探りで色々と調べてみた結果…Joy-ConをSwitchに挿し込んだ際に、自動的にSwitch本体とペアリング (同期) してしまうのが原因らしい!と判明した。どういうことか説明しよう。
Bluetooth対応機器には「ペアリング」というサポート機能が標準搭載されている。
電源ONと同時に、自動的に登録済みのBluetoothデバイスを検出・再接続する!という機能だ。デバイスを毎回手動で接続するのは大変なので、こういう便利な機能が用意されている。
勿論、Joy-ConもBluetooth対応機器なので、ペアリングによる自動検出・再接続が可能だ。
例えば、PCの電源を一旦OFFにしてから再起動してみる。すると…スムーズにBluetooth接続が再開され、Joy-Conを左手デバイスとして利用できる。コレがペアリングの成功例だ。
だが、充電やゲームを遊ぶために、Joy-ConをSwitch本体に取り付けると…自動的にSwitchとペアリング・接続される。それと同時に、PCとの接続が途切れてしまうのだ。
同期先がSwitch本体に固定され、PCと再接続できない!というロジックだった。
極端な話だが…一度でもJoy-ConをSwitch本体に接続すると、その時点でPCに再接続できなくなる!と考えてもらいたい。
こうした原因を踏まえて、自分が考えた2つの対処策を紹介したいと思う。
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対処策
対処策① - Joy-Conの設定を消して再接続する
一番手っ取り早いのが、保存済みのペアリング設定を削除 ⇒ Joy-Conを再接続する…という方法だ。手順を解説しよう。
まず最初に、Windowsスタート ⇒「設定」⇒「デバイス」と開いて「Bluetoothとその他のデバイス」画面を開く。
「Joy-Con」のデバイス情報をクリックすると「デバイスの削除」ボタンが出てくるかと思う。コレを押してペアリング設定を削除しよう。慈悲はいらぬ。
設定画面がまっさらな状態に戻るので、「Joy-Conをパソコンに接続!」の手順に沿ってJoy-Conを再接続する。もう一度、最初から設定をやり直すのだ。設定後、Joy-Conのデバイス情報に「接続済み」と表示されればOK。
ここで1つ注意すべきポイントがある。PC側でJoy-Conを認識できても、JoyToKey側では認識されないケースがあるのだ。接続状態の反映にラグが生じるらしい(多分)
このとき、JoyToKeyの「Options」タブを開くと「ジョイスティック:0本検出」と表示されているかと思う。対処法はカンタン。慌てず騒がず「再検出」ボタンを押してみよう。
何度かボタンを押していると「ジョイスティック:1本検出」と表示されるようになる。これで万事解決だ。問題なくJoy-Con左手デバイスが使えるハズである。
ここまで完了したら、Joy-Conのボタンを適当にガチャガチャ押して、デバイスが正常認識されたことを確認しよう。黄色の帯が表示されればOKだ。
…ここまで読んで、勘の良い人はお分かりいただけたかと思うが、Joy-ConをSwitch本体に繋ぐ度に、毎回この再設定を行う必要がある。
慣れればチャッチャと済ませられる簡単な対処法だが…ちょっと面倒ではある。仕方ないね。
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対処策② - 左手デバイス用のJoy-Con&充電器を用意する
デバイスの再設定作業を毎回やるのは面倒だ!という人は、左手デバイス用のJoy-Conを別途用意した方が早いかも。お金ですべてを解決する対処策だ。
Joy-Conは、片手用だけ単品で購入することも可能だ。現在は4000円前後で販売されている。
だが、Joy-Conだけ単品で買っても「充電をどうするのか?」という問題が付いて回る。Switch本体に取り付けて充電する場合、結局 同じことの繰り返しになるからだ。
そのため、Joy-Con左手デバイス用の充電器も必要になってくる。
Switch本体で充電する場合とは違い、市販の充電器ならペアリングは行われない。PC側のペアリング設定を殺すことなく、Joy-Conをスムーズに再接続させることが可能になるのだ。大体2000円くらいで購入できる。
全部合わせた総額は約6000円といったところか。こうなると「CLIP STUDIO TABMATE」など、市販の左手デバイスを買った方が安いのでは?と感じなくもない。あっちは充電とかも簡単だからな。
だが、Joy-Conの使い心地が気に入っていて、金銭的な余裕がある人なら、検討の余地はあるんじゃないか?と考える。複数のJoy-Conを所持していれば、万が一故障が起きても怖くないし。好みで選択して欲しい。
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最後に
以上が、自分が約1年間の格闘の末に編み出した、Joy-Con左手デバイス再接続時の注意点・対処策である。
意外にもこの手の情報はネット上に全然載っておらず、自分が初めてこの事象に直面したときは、全くの手探りで解決方法を考えるしかなかった。そのため、詳しい人から見るとメッチャ回りくどい対処法に見えるかもしれない。
ただ、確実な方法ではあるので、これからJoy-Conを使おう!と考えてる人には参考としていただきたい。
というか…もっと賢い対処方法があれば是非教えてほしい。ご意見お待ちしております…!