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意外と簡単?Joy-Conスティックの修理手順

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Nintendo Switch専用コントローラー「Joy-Con」は、ユニークで画期的なコントローラーだが、故障の報告をよく聞く。歴代の任天堂ゲームコントローラと比較しても、耐久性が低めで壊れやすい…という印象が強い。

 

特に壊れやすいのが、移動操作などで使うアナログスティック。使い続けているうちに一定方向に偏ってしまい、スティックを触っていないのに、勝手にスティック操作が行われてしまう…という不具合がよく起こるのだ。

 

この現象は、俗に「Joy-Conドリフト」などと呼ばれている。スティックの故障はゲームプレイに大いに支障が出るため、割と深刻な問題なのだ。任天堂に修理に出すのもお金がかかるし…。

 

この問題を巡って、ゲーム大国のアメリカでは、任天堂に対して訴訟が起こされたほどである。販売前のテスト段階で気づけた問題だろうに、何の対策もせずJoy-Conを売り出して、しかも修理には金を取るなんて全くけしからん!…という話。

 

automaton-media.com

 

それはさておき。自分もよくJoy-Conを使っていて、Nintendo Switchのゲームを遊ぶときは勿論、デジタルイラストを描くときの支援ツールとしても愛用している。とにかくスティックを酷使していたので、自分のJoy-Conもめでたく故障して、ドリフト現象が発生してしまったのだ。

 

あまりお金をかけたくなかった自分は、自力でJoy-Conの修理を試みたのだが…コレが意外にも簡単だった。任天堂に修理を依頼するよりも、ずっと低いコストでJoy-Conのドリフト現象が解消できたのである。

 

 

今回の記事では、Joy-Con (L) のスティックが故障したときの修理手順をご紹介したい。備忘録も兼ねて、自分が作業していて気付いたポイントなどまとめてみた。また、自力で修理する前にチェックした方がイイ事項についても触れたいと思う。

 

 

自力で修理する前に…

Joy-Conのアナログスティックが故障した?と思ったとき、真っ先に修理しよう!と考えるのは早計だ。まずは簡単なチェック作業で、問題が解消されないか試してみよう

 

①Switch本体とJoy-Conの接続状態をチェック

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「コントローラーの更新」などで、接続を改善する

 

まず疑うべきは、Switch本体とJoy-Conの接続がうまくいってないパターン。各システムのバージョンを更新したり、Joy-Conの接続状態を確認することで、ドリフト現象が解消される場合がある。分解作業を伴わないので、気軽にチェック可能だ。

 

この確認手順については、以下の任天堂Q&Aページが詳しい。

 

support.nintendo.co.jp

 

②「スティックの補正」を試す

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「スティックの補正」を試す

 

Nintendo Switchの設定にある「スティックの補正」を試してみると、ドリフト現象が解消される場合がある。これも簡単にチェックできるので、試してみて損はない。

 

この手順の詳細については、以下の任天堂Q&Aページを確認してほしい。

 

support.nintendo.co.jp

 

参考までに、自分のJoy-Conが故障した時のスクショ画面を貼っておく。「スティックの補正」を実行した後も、カーソルが「●」のまま元の位置に戻らず、中途半端な箇所に止まってブルブル動いたままだ

 

※通常であれば、カーソルが「+」マークになっていて、中央の位置にピタッと止まるハズである。

 

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スティックが故障している場合はこうなる

 

何度試してもダメな場合は、スティック自体がおかしくなっていて、システム側での修復は無理だと思われる。次に紹介する手順をチェックしよう。

 

③スティック基部のゴミを取り除く

スティックの基部にゴミが入り、動作不良を起こすケースがある。スティックの芯の部分がこすれて、次第にゴミが溜まっていくのだ。

 

軽度の不具合であれば、このゴミを取り除くことでスティックの動作が改善される場合も。気軽に試せる応急処置なので、やってみる価値はあるだろう。

 

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このゴム膜をめくり、ゴミを取り除く

 

Joy-Conスティックの根本には、黒色のゴム膜が傘のように被さっていて、ゴミが入らないよう保護している。このゴム膜を爪楊枝やピンセットなどでめくり上げ、エアダスターなどで風を送り込み、スティック基部をキレイに掃除するのだ。

 

※中にはストローを使って、息を吹きかけて掃除する人も。だが、少しでも水気が入ると動作不良を起こしかねないので、あまりオススメはできない。

 

なお、この手順はあくまで一般家庭で広まっている解消方法であり、任天堂が推奨している修理手順ではない。ファミコンのカセットをフーフーする的なアレである。自分も試してみたが、あまり効果は無かった。

 

④任天堂へ修理に出す 

色々試してみたけど、やっぱりスティックを修理する以外に方法が無い! でも、自分で修理するのは難しそう…。そういう場合は、任天堂に修理を依頼した方が安全・安心である。

 

以下のオンライン修理受付ページから、Joy-Conの修理を依頼しよう。オンライン5%割引が適用されるので、チョットだけお得になる。

 

www.nintendo.co.jp

 

Nintendo Switch の保証期間内 (購入後、約1年間) であれば、基本的に修理代・送料などはかからない。ただし、Joy-Conの損傷が激しい場合などには、保証期間内であっても別途 修理代を請求される可能性がある。

 

保証期間が過ぎている場合は当然、修理代を請求される任天堂サポートページにも記載があるが、Joy-Conの修理費用は2000~3000円ほど。送料なども自分で負担する必要がある。

 

こうして見ると、やはり自前で修理した方が、安上がりだし早いように感じられる。だが、一度でも自力でJoy-Conを修理すると、下記の「修理サービス規定」に反することになり、以後 任天堂に修理依頼を出せなくなってしまう点には注意してほしい。

 

交換または修理をお断りする場合について

  • 当社によらない分解、改造(ソフトウェアを含む)、修理等が行われた痕跡がある場合。
  • 購入時に貼られていた各種ラベル(シリアルナンバーラベルや定格表示ラベルなど)がない、または、はがした痕跡のある場合。

 

修理サービス規程/保証規程|Nintendo Switch サポート情報|Nintendo

 

 こうしたデメリットを踏まえて、それでも自力でJoy-Conを修理したい!と思う方は、以下の修理手順を参考にしてほしい。

 

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Joy-Conスティックを自力で修理する

用意するモノ

ここからは、Joy-Con (L) のアナログスティックを自力で修理する方法を紹介する。修理に必要な道具は以下のとおり。

 

用意するモノ

 

  • 交換用のJoy-Conスティック
  • 精密ドライバー (プラス型)
  • 精密ドライバー (Y字型)
  • ピンセット

 

①交換用のJoy-Conスティック

まず必要なのは、新品のJoy-Conスティック。これは絶対に必要。故障したスティックを、まるごと新品に交換するのだ。

 

交換用のスティック部品は、Amazonなどの通販サイトで簡単に購入できる。自分が買ったのはコレ。

 

 

ただし、Amazonに出品されている交換用スティックの大半は、いかにも中国製な大量生産品。ザっと調べてみたが、国内製の純正品は無いっぽい。そりゃそうだよな。

 

Amazonの商品レビューを読むと、中には不良品が紛れ込んでいることもあるらしく、せっかく交換したのにうまく動作しない!なんてケースも稀にあるようだ。不運すぎる。サポートに電話すれば交換などに応じてくれるらしいが…。

 

再三の忠告になるが、Joy-Conスティックを確実に直したい!という人には、今回の修理手順はオススメできない。素直に任天堂に修理に出すのが賢明だろう。あくまで自己責任の作業である点に注意してほしい。

 

②精密ドライバー (Y字型・プラス型)

ネジ留めされたパーツを分解するので、精密ドライバーが欠かせない。Joy-Conの修理では、2種類の精密ドライバー (プラス型・Y字型) を使う。小さなネジを取り扱うので、磁石タイプのドライバーが望ましいネジがくっつくヤツ。

 

Joy-Con内部のパーツ分解には、一般的なプラス型のドライバーを使う。ホームセンターとかで売ってる、一般的な精密ドライバーセットがあれば十分だ。

 

 

だが、Joy-Conの外装パーツだけは、子供のイタズラ防止のため、Y字型の特殊なネジで固定されている。この分解作業で、Y字型ドライバーが必要なのだ。

 

一般家庭には置いてない工具だと思うので、別途入手しておこう。サイズは1.8mm~2.2mmくらいが最適。

 

 

ちなみに、先に紹介した中国製の交換用スティック部品には、プラス型・Y字型 両方の精密ドライバーが付属している。セット付属の精密ドライバーでも、Joy-Conの修理は可能ではある。自分もこの付属ドライバーで修理できたし。

 

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セット付属品だと品質はビミョー


しかし、セット付属の精密ドライバーは品質がよろしくない。不良品を掴まされてしまい、誤ってネジ穴を潰してしまった!といった話も散見される。不安を感じる人は、国内純正品を別途用意した方がイイと思う。

 

③ピンセット

Joy-Conの修理では、細いケーブルを取り外したり、ラッチに挿し込んだりする操作が要求される。この作業はどんなに指先が器用な人でも難しいので、ピンセットは絶対に必要だ

 

文房具店やホームセンターなどで購入できるので、コチラも忘れずに用意しよう。自分は部屋に転がってた金属製のヤツを使った。こんな感じのヤツ。

 

 

ちなみに、先に紹介した交換用スティック部品にも、プラ製のピンセットが付属している。だが、安物であんまり使い心地がよくないので、正規品のピンセットを用意することをオススメする。

 

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Joy-Conスティック 修理手順

ここから先は、実際に自分が行った修理手順を紹介したいと思う。修理作業にあたっては、以下の動画を参考にさせていただいた。

 

 

この動画投稿者はプロの家電修理屋さんで、わかりやすい説明を交えながら、驚異的なスピードでサクサク作業を進めている。Joy-Conの修理に取り掛かる前に、上の動画を見て、手順をチェックするとイイだろう

 

動画ではものの数分で作業が完了しているが、知識のない素人が修理する場合は、15~20分程度はかかると見るべき。手順を間違えると修復不能になってしまう可能性もあるので、焦らず落ち着いて作業した方がイイと思う。

 

①Joy-Conの外装を取り外す

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今回 修理するJoy-Con

 

今回 修理したのは、こちらのJoy-Con (L) である。『ポケモン剣』を遊んでいたとき、突然スティックが不調を起こして大変だったのだ。ゲームプレイに大いに支障が出ているので、今回 修理することにした次第。

 

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裏側の4つのY字ネジを外す

 

まず、裏側にある4つのY字ネジを外して、Joy-Conの外装パーツを取り外す。上の写真で赤丸で囲った箇所だ。

 

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もたもた…

 

Y字型ドライバーを使って、適当にネジを外していく。取り外したY字ネジは、失くしてしまわないよう、一箇所に集めておいた方がイイと思う。

 

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外装パーツを垂直に外す

 

Y字ネジを全部取り外したら、接合部分の隙間から徐々に持ち上げていき、外装パーツを取り外す。ヘラなどを隙間に入れて、上の写真のように垂直に持ち上げるイメージ。

 

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バカッと外れます

 

こんな感じでバカっと開きます。レール部分にケーブルがくっついているので、引き千切らないよう慎重に

 

②バッテリーを取り外す

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てこの原理でバッテリーを外す

 

外装を取り外したら、今度はバッテリーを取り外す。バッテリーは割としっかりのりづけされていて、簡単には外れないようになっている。ピンセットなどを隙間に入れて、てこの原理でバッテリーを持ち上げよう

 

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バッテリーが取れました

 

こんな感じでバッテリーを取り外せる。送電用?の小さなコードが付いているので、間違えて切断したりしないよう、十分に注意してほしい。

 

③バッテリーのケースを取り外す

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3つの金色のネジを外す

 

バッテリーが格納されていた、ケース部分を取り外していく。3つの金色のネジを、精密ドライバー (プラス型) を使って緩めよう。ネジを失くさないように注意。

 

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バッテリーのケースを取り外す

 

3つの金色ネジを取り外したら、簡単にケースを取り外すことができる。

 

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スティックが見えてきた

 

ケースの直下には、Joy-Conの基盤がギッシリ詰まっていて、ここに問題のスティックも設置されている。上の写真で青色に囲ったパーツが、スティック装置だ。

 

取り外したバッテリー用ケースや、スティックの周辺にはケーブルが張り巡らされている。配線を間違えて切断したり、傷つけたりしないよう注意しよう

 

④故障したスティックを取り除く

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邪魔なケーブルを外す

 

スティック装置はネジで固定されているが、その周囲にケーブルが接続されているので、ネジを外すことができない。まず、上の写真で赤色に囲ったケーブルを取り外そう

 

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白色のラッチを上げる (左から右へ)

 

各ケーブルは、ラッチでしっかりと固定されている。白色のラッチは、赤色で囲った箇所を、左から右へ持ち上げることで外すことができる

 

ピンセットなどを使って、あまり力を入れ過ぎないよう気を付けながら、ラッチを持ち上げよう。

 

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ケーブルを左に引っ張る

 

上の写真が、ラッチを上げてロックを解いた状態。ここで茶色のケーブルを左向きに引っ張れば、上手く取り外すことができる

 

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ケーブルが取れました

 

こんな感じで、ケーブルの取り外しに成功した。後述するが、もう1つのケーブルも同じ要領で取り外すことになるので、この感覚をしっかり覚えておこう。

 

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スティックを固定するネジを外す

 

ケーブルを取り外したことで、スティック装置を固定するネジが見えるようになった。上の写真の赤色で囲ったネジを、精密ドライバーで取り外そう

 

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黒色のラッチを上げ (右から左へ) 、ケーブルを外す

 

また、このスティック装置もケーブルで基盤に繋がっている。黒色のラッチ (赤色で囲った箇所) を右から左に持ち上げてから、ケーブルを左に引っ張れば取り外し可能だ。

 

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故障したスティックを取り外せました

 

何だかんだで、ようやく故障したスティック装置を除去することに成功した。思ったよりも簡単に取り外せたので、意外でしたね。

 

⑤逆手順で元に戻す

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交換用のJoy-Conスティックを用意

 

故障したスティック装置を取り除いた後、新品のスティックを装着しよう。あらかじめ購入した交換用スティックを用意。

 

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スロットイン!

 

こんな感じで、元あった通りにスティック装置をポコン!と嵌め込む。周囲のケーブルを傷つけないよう、十分に注意を払おう。

 

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ケーブルは軽く留められれば大丈夫

あとは、①~④の手順の逆工程をたどって、Joy-Conを元通りに戻していくだけだ。

 

特に問題なく作業できると思うが、1つ注意すべきことがある。取り外したケーブルをラッチに差し込もうとしても、最初の状態のように深く差し込むことができないのだ。

 

だが、ケーブルをしっかり挿し込まなくても、ラッチで固定するさえできれば、Joy-Conは問題なく動作する。ラッチに固定した後、ピンセットなどでケーブルを軽く引っ張ってみて、外れることが無ければそれで大丈夫だ。

 

⑥動作確認をする

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動く…動くぞ…!(感涙)

 Joy-Conの組み立てが終わったら、Nintendo Switchに接続して、修理したスティックが正常に動作するかチェックしよう。携帯機モードで確認したところ、自分のJoy-Conは問題なく動作した。いやぁ~ヨカッタヨカッタ。

 

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まとめ

以上が、自分が実際に試してみたJoy-Conスティックの修理手順である。作業自体は割と簡単だし、うまくいけば非常に安上がりなので、興味のある人は試してみて欲しい。

 

なお、アメリカで訴訟問題に発展するほど、頻繁に発生している「Joy-Conドリフト現象」だが、任天堂側はこの問題について、今後も対策を講じることはなさそうである。最近発売されたNintendo Switch liteも、依然としてドリフト現象が発生するらしいし。廉価版ハードだから別にイイんだけども。

 

せめて、近く発売されると噂のハイエンドモデルでは、このドリフト現象が発生しないよう、Joy-Conの設計を見直し改修してもらえるとありがたい。そうすれば、買い替えも厭わないのだが…。

 

◆追記 (2020/07/08)

6月26日に行われた株主総会にて、任天堂がJoy-Conドリフト問題について謝罪コメントを述べたことが、ゲーマーの間で話題になっている。詳細は以下のIGN特集記事が詳しい。

 

jp.ign.com

 

任天堂が日本国内で、Joy-Conドリフト問題について正式に謝罪したのはコレが初めてである。具体的な内容は明示されていないが、株主総会で話題になった以上、今後何かしらの対策を行うに違いない。アメリカと同様、Joy-Conスティックの修理が無償化される可能性も高いだろう。本記事の存在意義を失くしてくれることに、期待をかけよう。