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1ヶ月で合格!Python3エンジニア認定基礎試験

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『Python3エンジニア認定基礎試験』をご存じだろうか。

 

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 (PythonED) が提供する民間の資格試験で、プログラミング言語「Python」の基本的な技能について問われるテストだ。

 

先日、自分もこの『Python3基礎試験』を受験して…何とか合格できた。850点/1000点と微妙なスコアだが、合格した事実に変わりはない。

 

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850点!ギリギリ合格!

 

この『Python3基礎試験』だが、数あるプログラミング資格試験の中でも簡単な方だと思われる。小学生が受験して合格した前例もあるくらいだし。Pythonはシンプルな言語なので、プログラミング初学者でも勉強しやすいのだ。

 

事実、自分も1ヶ月の勉強で試験に合格できた。しかも、参考書などにお金をかけることなく、ほぼ無課金で合格。勉強にかけたコストはゼロ。資格奨励金を貰えたので、むしろプラスだった。ヤッタネ!

 

今回の記事では『Python3基礎試験』の試験概要・受験の流れ、自分が実際にやった勉強方法などについてご紹介したい。同じ手順で勉強すれば、初心者の方でも短期間かつ微課金で、合格をもぎ取ることが可能だろう。是非とも参考にしていただきたい。

 

試験概要

まず『Python3基礎試験』の試験概要について。以下、公式サイトから引用。

 

【受験方法】
・受験日:通年
・試験センター:全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター
・申込URL:http://cbt.odyssey-com.co.jp/pythonic-exam.html
・受験料金:1万円(税別) 学割5千円(税別)

 

【試験概要】

・試験名:Python3 エンジニア認定基礎試験
 (英名:Python 3 Certified Engineer Basic Examination)
・資格名:Python3 エンジニア認定基礎試験合格者
 (英名:Python 3 Basic Grammar Certification)
・概要:文法基礎を問う試験
・問題数:40問(すべて選択問題)
・試験時間:60分
・合格ライン:正答率70%

引用:基礎試験 | 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

 

問題文を読み、4つの選択肢から正答を選ぶ「マーク選択式」の試験問題だ。筆記試験ではなく、パソコンを使って回答していく。合格ラインは正答率70%…全40問のうち28問以上正解すれば合格となる。

 

JQOS (日本資格取得支援) の統計データによると、2017年度の『Python3基礎試験』受験者数 1273人のうち、合格者は989人。合格率は約77%となっている。簡単そう。

 

マーク選択式の問題なので、最悪、分からない問題を勘で当てることも可能だ。試験時間も60分とたっぷりあるので、しっかり勉強すれば確実に合格できるハズ!

 

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受験の流れ

 受験の流れについては「Odyssey CBT」公式サイトの記述をよく読んでほしい。

 

 

ただ、上記サイトだけでは若干分かりづらさがある。自分が実際に『Python3基礎試験』を申し込んだときの流れも併記しておく。

 

試験の申し込み

『Python3基礎試験』は、特に受験日などは決まっていない。全国各地にあるオデッセイCBTテストセンターで、受験者が申請した希望日にテストを受けられる

 

ただ、試験日を決めないとダラダラ勉強しがちなので、なるべく早く予約した方がイイ。テストセンターが満席で予約不可となる可能性もあるので、受験予定日の1ヶ月前くらい (遅くとも2週間前) には申請すべきだろう。

 

かくいう自分は、近所のPCスクールでの受験を考えていた。だが、そのスクールは土曜日にしか試験を受け付けておらず、直近の希望日がすべて予約一杯で申込ができなかった。なので結局、遠方にある別のテストセンターで受験したのであった…(惨敗)

 

自分のようなヘマをしないためにも、あらかじめ試験会場のスケジュールをチェックしておこうオデッセイ公式サイト「試験会場のご案内」から検索できる。

 

試験会場を決めたら、スケジュール確認後、個人で連絡を取って予約する必要がある。試験会場によって予約方法が異なるので調べておこう。電話予約しか受け付けない会場もあるらしい。

 

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受験料の支払い

受験料の支払いも、申し込みと同時に行う。カード決済が基本だが、会場によっては銀行振込・現金払いにも対応している。

 

『Python3基礎試験』の一般受験料は 11,000円 と結構お高い。だが、学生および教職員は学割が使えて、半額の5,500円で受験できる。この恩恵はデカい。該当する人は必ず「学割」で申請しよう。

 

学割を使う場合は、試験当日に学生証/教員証の提示を求められる。忘れずしっかり持っていくこと。

 

Odyssey IDの登録

『Python3基礎試験』の受験予約には、Odyssey IDの登録 (無料) が必須となる。受験申し込み時や試験当日に必要になるので「Odyssey CBT Odyssey IDの登録」からしっかり登録しておこう。

 

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試験当日

試験当日は、時間に余裕を持って会場に向かおう。知らない場所に向かう人は「Google Map」とかでルート確認をしておいた方が安心だ。

 

持ち物については、以下のモノが必要になる。※受験票は発行されない場合が多い

 

試験当日の持ち物

 

  • 受験申請時に登録したOdyssey ID
  • 写真付きの身分証明書 (運転免許・パスポート・社員証・学生証 など)
  • 受験票 (※発行されている場合)
  • 学生証・教員証 (※学割を使う場合)

 

試験会場に個人用ロッカーが置いてあって、スマホ・貴重品を試験直前に預けたりする。あまり大きな荷物は入らないので、なるべく軽装を心がけよう

 

開始時刻になると、試験監督からテストの流れなどについて説明され、パソコンの置かれた個席へと案内される。その後は監督の指示に従って、パソコンを操作していく。

 

画面を進め過ぎると、不正行為とみなされるかもしれないので注意。稀にパソコンの不具合に見舞われる場合もあるらしいが…そういう時は慌てず、試験監督を呼んで対処してもらおう。

 

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試験開始~終了後

監督の開始の合図でテストが始まる。試験時間は60分だが、これはあくまでタイムリミット。早く終わった人は監督に試験結果を確認してもらい、サッサと帰宅しても構わない自分も30~40分で終わった。

 

テスト終了後すぐに採点が行われ、試験当日に合否が分かる。採点結果が印刷された「試験結果レポート」を貰ったら、速やかに退出しよう。

 

ちなみに、この「試験結果レポート」はスコアの記載しかないので、見直し・答え合わせはできない。何だかモヤモヤした気持ちになるが…

 

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後日、正式な合格証が届く

 

合格者には後日 (約4~6週間後)正式な『Python3基礎試験』合格証が郵送される

 

コレで晴れて合格認定され、履歴書に『Python3 エンジニア認定基礎試験 合格』と書けるようになるぞ!

 

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『Python3基礎試験』勉強方法

 勉強の事前準備に当たっては「Python3エンジニア認定基礎試験の効率的な勉強方法!」を参考にさせていただいた。

 

ccie-go.com

 

上の解説は速攻でテストに合格することを主眼に置いている。サッサと試験を終わらせたかった自分には、まさにピッタリの内容だった。受験を検討している方は必見。

 

また、自分が実際に行った試験対策についても以下に紹介したい。試験勉強は1ヶ月程度で十分。参考書にお金をかけることなく、無課金での合格を目指すことも可能だ。以下、そのコツを紹介したい。

 

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試験範囲が決まっている!

『Python3基礎試験』は、出題範囲がキッチリ決まっていて、受験者向けに一般公開されている。

 

Python EDの指定参考書『Pythonチュートリアル』から、すべての問題が出題されるのだ。つまり、その出題範囲だけを勉強すればイイ学校の期末テストみたい。

 

さらに言うと『Pythonチュートリアル』の各章ごとに出題数・出題率などが事細かに定められている公式サイトから引用した、以下の出題範囲表 をご覧いただきたい。

 

章立て 出題数 出題率
1章 食欲をそそってみようか 1 2.5%
2章 Pythonインタープリタの使い方 1 2.5%
3章 気楽な入門編 6 15.0%
4章 制御構造ツール 9 22.5%
5章 データ構造 7 17.5%
6章 モジュール 2 5.0%
7章 入出力 1 2.5%
8章 エラーと例外 4 10.0%
9章 クラス 2 5.0%
10章 標準ライブラリめぐり 4 10.0%
11章 標準ライブラリめぐり─PartII 1 2.5%
12章 仮想環境とパッケージ 1 2.5%
13章 次はなに? 0 0.0%
14章 対話環境での入力行編集とヒストリ置換 1 2.5%
合計 40 100.0%

 

『Pythonチュートリアル』全14章のうち、赤色で表示した章が、特に出題率の高い内容だ。リスト右記の「出題率」を見れば一目瞭然。すべて10%以上の出題率となっている。

 

出題率の高い 3~5章、8章および10章の問題数をすべて合算すると…全部で30問。コレは『Python3基礎試験』総問題数 (40問) の75%に当たり、テスト合格基準 (70%) を超えている。

 

つまり…この頻出範囲を完璧にこなせば、合格ラインを余裕で突破できるのだ。

 

この範囲の問題は、コードを読み解いて正しい構文を選択したり、出力結果を予想したりするような、実技的内容が多い。難しそうに感じるが…初学者でも『Pythonチュートリアル』を読み込み、コマンドを打って動作確認をすれば、確実に点をもぎ取れるハズ。

 

すなわち、この頻出範囲を優先的に対策することが重要になる。他の1問くらいしか出ないザコ単元 (14章とか) は、最悪ガン無視で構わない

 

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参考書は買わなくてイイ!

参考書については、PythonEDの指定参考書『Pythonチュートリアル』を使おう

 

何たってこの本の記載内容が、そのまま試験に出るワケですし。本試験の合格を目指すなら必読である。

 

 

ただ、この参考書をわざわざ購入する必要は無いリンク貼ったけど。

 

実は…Python公式サイトに、この本の内容をそのまま転記したドキュメントが公開されている。参考書『Pythonチュートリアル』を完全無料で全部読むことが可能なのだ。無課金で勉強できるのはオイシイ。下記サイトをチェックしよう!

 

 

※2021年9月、試験の主教材が『Pythonチュートリアル 第4版』に変更されたが、このサイトでも既に対応済み。プルダウンで「バージョン3.9」を選択すれば、試験範囲を履修できる。

 

ただ…『Pythonチュートリアル』はプログラミング初学者にとっては難解なので注意。

 

"チュートリアル" と銘打ってるが、技術書特有の堅苦しい文体で、他の言語を弄ったことがある、プログラミング経験者を対象にした文章構成となっている。

 

自分はJavaを触った経験があり問題無かったが…プログラミングに不慣れな完全初心者の人は、いきなり『Pythonチュートリアル』で勉強しようとすると頭が痛くなると思う。

 

なので初心者の方には、易しめの参考書で基礎を勉強してから『Pythonチュートリアル』に移行した方が良い『スッキリわかるPython入門』が私的オススメ。

 

 

参考書を読んでいて、分からない箇所があっても、そのページと睨めっこして悩んだりしてはいけない。Google検索で他の解説ページを見た方が、圧倒的に分かりやすいし早いからだ。困ったことがあったら積極的にググっていこう

 

自分はググったら出てきた、以下のPython情報サイトに何度もお世話になった。説明が丁寧で網羅性が高い。このサイトに載ってるコードを実際に打ってみれば、理解が深まること間違いなし。

 

関連サイト (外部リンク)

 

『Pythonチューリアル』の勉強にかける時間は、3~5日もあれば十分。内容を一通り読了したら、今度は模擬試験をバシバシ解いていこう。

 

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模擬試験も無料で受けられる!

本番前に、模擬試験を受けてテスト形式に慣れておくべきだろう。いきなり本番に挑もうとすると絶対慌てるし、繰り返し模擬試験を受けておけば、自信にもつながる。

 

参考書『Pythonチュートリアル』と同じく、模擬試験もネット上で無料公開されているPythonED認定スクールが運営・公開しているテストで、実際の試験と全く同じテスト形式なので、本番練習にピッタリ。

 

 

会員登録が必要なサイトが多いのが難点だが…模擬試験を無料で何度も受けられるのはウレシイ。本試の前に5~6回程度、繰り返しやっておくと良いだろう。ちなみに、自分は「DIVE INTO CODE」の試験演習だけで合格した。

 

ただ、いくつか注意点がある。まず、無料公開されている模擬試験は、実際の試験と比べると簡単なことが多い

 

ネット上でも「本番は模擬試験より難しかった!」という声をチラホラ見たし、実際に自分も受験してみて「本番は倍くらいのレベル差があるな…」と感じた。あくまで雰囲気重視の模試で、実際はもう少し難しい可能性がある

 

また、同じ模擬試験を繰り返し解いていると何となく分かった気になりやすいので要注意。

 

3~4回目ともなると、既視感のある問題ばかりが出題される。選択式の問題なので、一度答えを見てしまった問題だと、記憶を頼りにテキトーに回答して正解しちゃったりするのだ。

 

たとえ正解した問題でも、何故その選択肢が合っていて他が不正解なのか調べたり、実際にコードを打って動作確認する習慣をつけよう。

 

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Python実行環境の用意

座学だけでも試験対策は可能だが…実際にコードを打って動作を確認した方が理解も深まるハズ。PCを持っている人には、Python実行環境の用意をオススメしたい

 

Windows環境の人は、標準搭載された「コマンドプロンプト」を使うのが手っ取り早い。以下の手順を試してほしい。

 

 

① Pythonのインストール

 

下記リンク先にある「Pythonをインストールする方法」の手順に沿って、自分のPC環境にPythonをインストールしよう。

 

 

② コマンドプロンプトの起動

 

Python実行環境は色々な方法で用意できるが、一番手っ取り早いのは、Windows OSに標準搭載された「コマンドプロンプト」を使う方法だと思う。

 

試験対策が目的であれば、このコマンドプロンプトだけで十分。余計なソフトウェアを導入する必要がないし、Windowsユーザーならすぐに使える。

 

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コマンドプロンプトを起動するには、上のスクショ画像のようにWindowsスタートメニューで「cmd」と検索する。黒色画面のアイコン「コマンドプロンプト」を選択しよう。

 

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↑こんな感じの画面が出てくればOK。

 

 

③ Pythonを対話モードで利用する

 

コマンドプロンプトを開いたら、Pythonがインストールされているかチェックしよう。「python --version」と入力して、バージョン情報が表示されればOK。以下の画面スクショを参考にして欲しい。

 

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プロンプトに「python」と入力すると、対話モードでPythonを扱えるようになる。下の画面のように「>>>」の表示に変われば成功だ。

 

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実行環境の準備はコレでOK。参考書のコードを打ち込んで動作確認をしたいときなどに、この対話モードを活用していこう。

 

ちなみに「quit()」と入力すると、Python対話モードを抜け出して通常画面に戻る。この「quit()」も試験に出たので、覚えておいて損は無い。

 

 

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無料のオンライン講座を活用しよう!

今回は独学ベースの勉強法を紹介しているが…ネット上で無料で受けられるオンライン体験講座を試してみるのも手だ。

 

 

Pythonは近年勢いが盛んなプログラミング言語なので、様々なITスクールがこぞって無料のオンライン講座を提供しているコレを使わない手は無い。

 

プログラミング未経験者だけど、Pythonがどんな言語で、どういう仕組みで動くのかを知りたい!という方には「テックジム ゼロから始めるPythonプログラミング入門講座」がオススメ。

 

未経験者を対象とした約1.5時間の無料講座で、講師陣の丁寧な指導のもと、実際に手を動かしてコードを書き実行してみる!という実践的内容となっている。事前予習・暗記は不要だ。

 

 

Pythonの基本文法、関数の使い方など、予備知識ゼロの初心者が詰まりそうな箇所を一通り履修可能なのが嬉しい。コードを書く楽しさにも触れられるので、受講して損は無いだろう。気になる人は是非。

 

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最後に

以上『Python3基礎試験』の試験概要・勉強方法の解説記事でした。

 

同試験の受験を考えている方には、記事内容を程よく参考にしていただき、イイ感じの緊張感で試験に臨んでいただきたい。多分、よほどのことが無ければフツーに受かると思う侮り過ぎてもイカンけど。

 

今後 自分もPythonの勉強を進めて、スクレイピング・簡単なデータ分析を実装できるくらいの技術は身に着けたいと考えている(やるとは言ってない)

 

※余談だが、Pythonの資格を取った後…1ヶ月間の勉強で「Java Silver」試験に合格した。勉強方法をまとめたので興味がある人は読んで欲しい。

 

www.wata-ridley.com