2021年11月、CBT方式『基本情報技術者試験』を受験してきた。ITエンジニアの登竜門的資格で、就活生・転職志望者の間で人気を集めている。
自分はIT業界の新人でプログラミング経験も浅い。だが、仕事の合間に独学を進め…約2ヶ月間 (2021年9月~10月) の勉強だけで合格できた。
今回の記事では、備忘も兼ねて『基本情報 (CBT方式)』の試験概要・受験の流れ、自分が実際にやった勉強方法をご紹介したい。効率よく勉強すれば、短期間合格も狙える。これから受験する人の参考になれば嬉しい。
【※注意※】この記事内容は、2022年04月時点の情報です。今後 変更が加わる可能性があります。
基本情報技術者試験とは?
『基本情報技術者』は、ITエンジニアに必要な基礎知識・技能をを保証する技術者資格だ。IPA (情報処理推進機構) が試験を主催している。
プログラマー・SE等の技術職に従事する人や、これからIT業界への就職を目指す人が対象の試験で、IT技術の基礎知識・論理的思考・プログラミングスキル等が問われる。
ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から受験することをお勧めします。しっかりとした基礎を身に付けることにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。
IT業界は技術革新がめまぐるしく、様々なベンダー資格で溢れかえっている。就活生はどの資格を取るべきか悩むと思うが…『基本情報』を取っておけば間違いない。経済産業省認定の国家試験で、多くのIT企業が取得を奨励している。
なお、よく似た資格試験に『ITパスポート (iパス)』がある。
こちらも有名な国家試験で、ネット上では「IT業界を目指す人は、まず ITパスポート合格から!」といった文句が散見される。
ただ…正直『ITパスポート』は合格してもあまり意味が無い。
何故か。就活で役に立たないからだ。合格率50%の簡単な試験で、一般常識レベルの問題が多く、数週間の勉強で合格できる。
かくいう自分も『ITパスポート』を取得済みだが…これが役に立った経験は一度も無い。その簡単さ故に、採用担当に全く見向きもされないのだ。
一方『基本情報』は、『ITパスポート』より信頼性が高い資格で、就活でも有利に働くことが多い。新卒生・業界未経験者が持っていれば一目置かれるハズ。
『ITパスポート』を "レベル1" とすれば、『基本情報』は "レベル2" 相当の難易度。プログラミングに関する実践的知識が必要で、未経験者から見れば難しい。平均合格率も例年20〜30%と厳しめだ。
だが気にすることはない。たとえ未経験者でも、入念な対策を取れば一発合格は可能だ。小学生が合格した事例もあるぐらいだし。特に理由が無ければ、まず『基本情報』の勉強に励むことをオススメしたい。
スポンサーリンク
新制度『CBT方式』について
基本情報技術者試験は、令和2年度秋試験 (2020年秋) から「CBT (Computer Based Testing) 方式」が採用されている。パソコンを使った受験方式で、受験者は画面に表示された問題に対し、マウス・キーボードを操作して解答していく。
ただ、PCを使う = 自宅で受験する!という訳ではない。日本全国にあるテストセンターに出向き、会場に置かれた専用PCで問題を解くのだ。紙のテストがPC画面に置き換わっただけ。
年2回(上期、下期)の一定期間、CBT方式により試験を実施します。
CBT方式は、試験会場に設置されたコンピュータを使用して実施する試験です。
受験申込み時に、ご自身で、試験日時、試験会場を選択していただきます。
これまでは特定の日時・会場に大勢の受験者が集まり、テスト用紙を配られてから一斉に受験開始!という、お馴染みの「ペーパー方式」が採用されていた。
だが、2020年に入って世界各地で新型コロナウィルスが蔓延。日本国内でも感染者増加の報告が相次ぎ、緊急事態宣言・ロックダウンの影響を受け…2020年春に予定されていた基本情報試験は中止されたのだった。
その後、運営が対策を練り…パソコンで問題を解く「CBT方式」への転換が行われた。CBT方式は受験者が好きな日時でテストを受けられるので、大勢の受験者が一箇所に集まる事態を防ぐ = 感染リスクを抑えられる…という理屈らしい。なるほどね。
2022年に入ったものの、依然としてコロナが収束する気配は無い。今後の基本情報は、パソコンで問題を解く「CBT方式」での受験がスタンダードになる。
そのため今回の記事では、CBT方式での受験を想定した解説を行いたい。
スポンサーリンク
試験概要
CBT方式『基本情報』の試験概要は、IPA公式の試験要綱 や CBT試験実施概要 に記述がある。ただ…情報が取っ散らかっていて読みづらいので、重要な項目だけを抜粋・整理してみた。
試験名 | 基本情報技術者 |
---|---|
申込期間 | [上期]:3月~5月 [下期]:9月~11月 |
試験実施期間 | [上期]:4月~5月 [下期]:10月~11月 |
試験会場 | テストセンター (会場検索) |
受験料 | 7,500円 (税込) |
CBT方式『基本情報』は年2回開催されていて、それぞれの区分を「上期 (4~5月開催)」「下期 (10~11月開催)」としている*1。
受験申し込みはネット予約サイトで行う。申請した希望日・試験会場での受験が可能だ。受験料は7,500円 (税込)。この辺の詳細は後述する。
『基本情報』は [午前試験] / [午後試験] の2つの試験があり、それぞれ異なる形式の問題が出される*2。詳細は以下の通り。
午前試験 | 午後試験 | |
---|---|---|
試験時間 | 150分 | 150分 |
出題形式 | マーク選択式 (4択) | マーク選択式 |
問題数 | 小問:80問 | 大問:5問 (選択問題あり) |
合格ライン | 60%以上 (目安) | 60%以上 (目安) |
[午前試験] は1問1答の小問形式で、比較的簡単な試験。[午後試験] は全5問の大問から成る長文形式の応用問題で、比較的難易度が高い。試験時間はどちらも150分。
100点満点の採点方式で、合格ラインは60%以上とされている。[午前] / [午後] の合算ではなく、それぞれの試験で60%以上得点する必要がある。
出題分野・配点は以下の通り。
分野 | 配点 | |
---|---|---|
問1~50 | テクノロジ系 | 1.25点 × 80 |
問51~60 | マネジメント系 | |
問61~80 | ストラテジ系 |
分野 | 必須/選択 | 配点 | |
---|---|---|---|
問1 | 情報セキュリティ | 必須 | 20点 |
問2~5 | 選択問題 | 2問選択 | 15点×2 |
問6 | データ構造/アルゴリズム | 必須 | 25点 |
問7~11 | ソフトウェア開発 | 1問選択 | 25点 |
[午前試験] は全80問の小問で構成され、配点は1問につき1.25点。
[午後試験] は、大問毎に微妙に配点が異なる。新制度で配点が変わり、問6~11の「アルゴリズム」「ソフトウェア開発」の比重が大きくなっているのが特徴だ。
スポンサーリンク
受験の流れ
本稿では、CBT方式『基本情報』の受験の流れを紹介する。
受験の申し込み
CBT方式『基本情報』は、日本各地にあるテストセンターで専用パソコンを使って受験する。プロメトリック公式サイトでネット予約が可能だ。
ページに書かれた「試験予約手順」に沿って操作すれば問題無い。スマホ向けサイトではないので、PCブラウザから予約すべし。スマホだと処理が失敗することがあるらしい(恐怖)
上期/下期の希望日にテストを受けられるのだが…他のITベンダー試験とは異なり、申込期間が決まっているので注意。受験者数が多く、早めに行動しないと予約が取れない。試験実施概要に書かれたスケジュールを熟読しておこう。
支払い方法は、コンビニ・Pay-easy払い/クレジットカード決済から選択できる。
※ コンビニ払いの場合、振込期限までに支払いを完了しないと、予約が自動キャンセルされるので注意。
予約が完了すると、登録したメアド宛に確認メールが届く。同時に「確認書」という受験票?が発行され、ユーザーページから閲覧できる。試験概要・会場案内等が載っているので、印刷して会場に持って行こう。
※確認書が無くても受験は可能らしいが…あった方がスムーズに手続きが終わるので、印刷・持参するのが無難。
スポンサーリンク
試験当日
試験当日は時間に余裕を持って会場に向かおう。集合時刻 (試験開始15分前) に遅れると受験できなくなるので注意。Google Map等で場所を確認しておくと安心だ。
必要な持ち物は、身分証明書 (顔写真付き) 1点。プロメトリック公式ヘルプページをよく読み、忘れず持参しよう。前述の確認書を持って行くと手続きがスムーズに進むのでオススメ。
試験会場には個人用ロッカーがあり、スマホ・貴重品を預けることになる。参考書も没収されるので、一度会場に入ったら勉強はできない!と考えた方が良い。
開始時刻になると受験者が集められ、監督役の案内でPC席に移動・受験開始となる。
CBT試験は、紙のテストとは違った特有のテクニックが要求される。この辺の詳細は、以下の記事が詳しい。
個人の感想としては、CBT方式だと [午後試験] がメチャ解きづらかった。慣れが必要だと思うので事前にしっかり対策しよう。選択問題のチェック忘れにも注意。
マウスの右クリックで取り消し線が引けたり、テキストの範囲選択で黄色のハイライト表示ができたりと、色々な操作テクニックがあるので積極的に活用しよう。
※CBT方式試験の操作は『過去問道場』というWebサイトで練習できる。詳細は後述する。
スポンサーリンク
試験終了後の合否確認
テスト終了後は、メモ用紙を返却して速やかに退出。会場内・ロッカーに忘れ物が無いよう注意。
CBT方式の場合、[午前試験] / [午後試験] ともにテスト終了後すぐ「スコアレポート」を確認できる。受験申し込み時に登録したメアド宛に案内メールが届くので、そこからレポートに飛ぼう。
レポートはこんな感じ。正答率がパーセント表示されるので、この段階で大まかな合否判断ができる。65%以上であれば合格可能性大!とみて良いだろう*3。
正式な合格発表は、[午後試験] を受けてから約1〜2ヶ月後。ネット上で受験番号一覧が公開され、合否を判断できる。IPA公式サイトでスケジュールを確認しよう。
合格者には後日 (発表から約2〜4週間後)、資格認定証が郵送される。結構ちゃんとした証書で嬉しい。これで晴れて履歴書に「基本情報技術者試験 合格」と書けるぞ。ヤッタネ!
スポンサーリンク
CBT方式『基本情報』勉強方法
ここからは、CBT方式『基本情報』の具体的な対策・勉強方法について解説する。
自分は約2ヶ月間の勉強で合格したが…割と突貫ギリギリだったので、これから受験する人は時間に余裕を持った方が良いと思う。未経験者であれば、3〜4ヶ月の勉強期間を設けた方が確実だ。以下、自分が実際に取った対策をご紹介したい。
過去問を解きまくる!
『基本情報』合格の近道は超シンプル。とにかく過去問を解きまくること。
何故かというと、過去の出題パターンが使い回されているからだ。特に [午前試験] は過去問の再利用がメチャクチャ多い。
令和元年秋期の [午前試験] では、全80問中47問が既出の問題だった。50~60%が過去問の使い回しということになる。詳細はこちらの統計情報を見て欲しい。
[午前試験] 合格ラインは60%以上。つまり…既出問題をしっかり抑えられれば、ほぼ確実に合格圏に到達できるのだ。
長文メインの [午後試験] では、流石に既出問題の使い回しは少ない。だが…過去問とよく似た出題パターンが頻繁に使われるので、こちらも過去問演習が重要になる。
結論。早い段階で過去問演習に取り掛かり、既出の問題・出題パターンをどれだけ暗記できるかが合格のカギになる。短期決戦を狙う人は、この戦略を強く意識して欲しい。
スポンサーリンク
[午前試験] 対策
『キタミ式』で基礎を叩き込む!
[午前試験] の過去問を解く前に、まずは前提知識をインプットしよう。個人的に『キタミ式イラストIT塾 基本情報』という参考書がオススメだ。
頻出範囲をザックリ網羅していて、全体感を掴むのに最適な一冊。豊富なイラスト・分かりやすい解説で、IT知識ゼロでも読みやすい。
1つ注意すべきは…『キタミ式』を読むだけでは絶対合格できない!ということ。
ターゲットを頻出問題だけに絞り、分かりやすさ優先で説明を簡略化しているので、実際の試験問題とのギャップが大きいのだ。
あくまで知識インプット用の本なので、1〜2周読めば十分。ザっと読み終えたら、急いで過去問演習に移ろう。
スポンサーリンク
『過去問道場』で問題演習!
『キタミ式』を読んで知識を付けたら、過去問をひたすら解きまくる。過去問演習でオススメなのが『基本情報技術者試験.com 過去問道場』というWebサイト。
過去数十回分の試験問題を無料で解くことが可能だ。解説が丁寧だし、コレだけで過去問演習は完璧にこなせる。問題集を買う必要が無い。
出題モードも充実していて、年度/分野別で問題を絞る、間違えた苦手分野だけを反復練習する…そんな使い方もできる。ユーザー登録 (無料) すれば学習履歴の保存も可能だ。
そして最大のメリットは…スマホ版『過去問道場』を使えば、電車通勤・通学などのスキマ時間にも勉強できること。
[午前試験] は1問1答形式なので、クイズ感覚で問題を解くことが可能。通勤電車の中で、習慣的に無理なく勉強を続けられる。試してみて損は無い。
自分は次の戦略で [午前試験] 対策を進めた。継続期間は1ヶ月弱。そんな真面目にやってない。
- 平日の通勤時間に、スマホで問題練習 (10~50問/日)
- 週末に時間を取り、本番形式の過去問演習 (制限時間150分・全80問)
過去問には『キタミ式』に載ってない用語が大量に出るので、最初はスコアが低くて辛いと思う。
だが…心配無用。毎回似たような問題が出るので、数をこなせば段々とパターンを覚えられ、自然と得点率が向上していくハズだ。めげずに頑張ろう。
間違えた箇所があったら『過去問道場』の解説をしっかり読み、苦手分野を潰そう。『キタミ式』を適宜読み返したり、追加で『基本情報合格教本』などの参考書を読むと、理解が深まること間違い無し。
安定して合格ライン (60~70%以上) を越えられるようになれば、[午前試験] はバッチリ。自信がつくまで『過去問道場』の反復練習を続けよう。個人差はあるが、過去10回分くらいの量を解けば安心だ。
スポンサーリンク
[午後試験] 対策
『過去問道場』で問題演習!
[午後試験] に関しても、過去問演習をどれだけやったかが合否を分ける。対策に時間がかかると思うので、なるべく早めに着手しよう。
[午前試験] と同じく、問題演習には『過去問道場』がオススメ。過去数十回分の試験問題を無料で解くことができる。
『過去問道場』には、もう1つ嬉しいポイントがある。PC版サイトを開くと、実際のCBT試験っぽい画面UIになるのだ。
問題文・解答欄の分割表示、残り時間のタイマー表示、マウスでテキスト選択すると黄色にハイライトされる仕様など、実際のCBT試験とほぼ同じ。限りなく本番に近い環境での問題演習が可能だ。
このため [午後試験] に関しては、実際のCBT試験の雰囲気を掴む為にも、スマホではなくPC版サイトでの演習を強く推奨する。
自分がやった [午後試験] の勉強は以下の通り。
[午前試験] 対策と並行で進めて、過去5年分くらいの問題量を解いた。継続期間は1~2ヶ月くらい。結構ギリギリだったので、これから学習する人はもう少し余裕を持たせた方が良いと思う。
スポンサーリンク
大問別の学習戦略
[午後試験] は選択問題も含めて合計5つの大問があり、個別の対策が必要になってくる。以下、自分が実際に行った対策を記しておきたい。
問1 情報セキュリティ
問1は必須解答の大問。SSH・VPN・鍵認証・リスク管理など、情報セキュリティの基礎知識が問われる。最近はテレワーク系の話題も多い。
この大問に関しては、過去問演習だけで十分。クイズ形式のやさしい単語問題も多いので、得点源にしやすい。凡ミスに注意しよう。
問2~5 選択問題
問2~5は選択問題。大きく分けて[技術系]・[経営系]の2種類が用意されていて、各ジャンルで1問ずつ選択・解答する。過去問を眺めて、自分が得意な分野を選ぶと良い。
[技術系] 分野は、次の分野から1問 選択する。
- ハードウェア
- ソフトウェア
- データベース
- ネットワーク
- ソフトウェア設計
個人的にオススメなのが「データベース」だ。
ほぼ毎年出題されている頻出分野で、毎回似たような構成で出題されるため、対策しやすい。学習コストが高いものの、慣れれば安定してスコアを稼ぐことができる*4。
さらにデータベース・SQLの知識は、サーバーサイド開発/インフラ系には必須の知識で、実務でも役立つ場面が多い。後のことを考えると、勉強しておいて損は無い。
データベースの勉強に最適なのが『スッキリ分かるSQL入門』という参考書。
この本を1~2周読んで基礎を身につけ、過去問演習を5回分くらい行えば、確実にスコアを稼げるようになるハズ。
逆にオススメできない分野は「ネットワーク」だ。
IT業界で働く上で重要な知識には違いないが、未経験者にとっては難解で学習ハードルが高い。異常に難しい年度もあったので、最初から捨てるのが無難と考える。
続いて [経営系] 分野。次の分野から1問 選択する。
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム戦略
- 経営戦略・企業と法務
[経営系] については、分野を意識する必要は無い。ほぼ "国語の文章問題" なので、過去問演習を一通りやっておけば十分対応できる。
本番試験では、スタートと同時に大問をザッと眺めて、文章が簡単で解きやすそうなものを選ぶと良いだろう。自分にとって最適な戦略を立てて欲しい。
スポンサーリンク
問6 データ構造/アルゴリズム
IT未経験者の難関その1。アルゴリズム。
試験オリジナルの疑似プログラミング言語を使い、お題に沿った正しいロジックを組むことになる。配点が25点と結構重たいので、避けては通れない。
アルゴリズムに関しては…過去問演習を繰り返して慣れるしかない。
まず、以下の『基本情報技術者試験受験ナビ』に掲載された「基本的なアルゴリズム・データ構造」「疑似言語の記述形式」を雑に覚えよう。
あとは『過去問道場』の分野別演習で、アルゴリズムの問題をひたすら解きまくる。
最初はボロボロの点数かもしれないが、挫けてはいけない。問題文の日本語をしっかり読んで理解する、間違えた箇所の解説を読んで次に備える…この地道な試行錯誤が重要になる。苦手な人は、なるべく多めに時間を割いた方が良い。
ゴール設定も大事。アルゴリズムが苦手な人であれば、少なくとも5~6割。安定を目指すなら7割以上の得点を目指したい。
※ちなみに、アルゴリズムの疑似言語は C/Java/Python等と文法が似ているので、これらの言語を勉強してた人は有利になる。同時並行的に学習を進めるのがオススメだ。
スポンサーリンク
問7~11 ソフトウェア開発
IT未経験者の難関その2。ソフトウェア開発。
プログラミング言語を使った実践的問題で、開発業務に則した様々な知識が問われる。配点が25点と重たいので無視できない。
この大問では、次の言語から1つを選択して解答する。学習経験のある言語を選ぶと良い。
- C
- Java
- Python
- アセンブラ言語
- 表計算
プログラミング未経験者には「表計算」がオススメ。
覚えることが少なく、マクロの問題以外は比較的簡単なので、初学者でも取っつきやすい。
まず最初に『基本情報技術者 表計算 とっておきの解法』を読んで、表計算の基礎知識・出題パターンを覚える。その後『過去問道場』で演習を繰り返せば実力を付けられるハズだ。
次に簡単なのが「Python」である。
令和2年度試験から追加された新言語。文法がそこまで難しくないので、プログラミング初心者でも比較的勉強しやすい。
唯一の問題は…過去問ストックが少なく試験対策が難しいことだろう。
他の言語と違って過去問・学習ノウハウが蓄積されておらず、どんな問題が出るのか予想できない。今後の動向に期待したいところ。
※ちなみに『Python3エンジニア認定基礎試験』の勉強記事を書いているので、気になる人は参考にして欲しい。Pythonの基本を学ぶのにピッタリな試験だ。
かくいう自分は「Java」を選択した。
というのも…基本情報を受ける前に、既にJavaの勉強をしていたからだ。『Java Silver』資格も取得済みで、自信があったのである。
[午後試験] のJava問題については、Javaの基礎知識・文章読解力があれば十分対応可能だった。自分は『スッキリ分かるJava入門』を読んで基礎を復習した後、過去5年分の問題演習を行い、本番に臨んだ。
学習難易度が高い!と言われるJavaだが、実際の開発業務で役立つなど、応用が利くので勉強して損は無い。前述の「アルゴリズム」と似通った部分もあるので、個人的にオススメの言語である。好みで選択しよう。
スポンサーリンク
最後に
以上、自分の経験に基づいた、CBT方式『基本情報技術者試験』対策・勉強方法まとめ記事でした。結構ギリギリだったが、何とか合格できて良かったです(しみじみ)
念願の『基本情報』合格は果たしたので、次はまた別の資格試験を目標に勉強しようかな~と考えている。Pythonとか、AWSとか。進捗があれば当ブログで共有したいと思います。