2023年2月9日、『メトロイドプライム リマスタード』が電撃発表された。
今から約20年前…2003年2月28日にGCで発売された不朽の名作『メトロイドプライム』のHDリマスター版ソフトである。
ゲーム内容はオリジナル版とほぼ同じ。だが…グラフィックが刷新され画質が超綺麗になっている。ほぼ全部の3Dモデルを作り直していて、実質新作といっても過言では無い。
自分も早速DL版を購入&クリアしたのだが…これから『メトロイドプライム』触る人は、この『リマスタード』を買って遊べば間違いない!と思った。初めて遊ぶ人に超オススメ。
即購入 #NintendoSwitch pic.twitter.com/XK2vm6bVMt
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世界一抱かれたいゲームタイトル画面 第1位 #メトロイドプライムリマスタード #NintendoSwitch pic.twitter.com/1mbsYDUOgX
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ひとまずクリア...やっぱ名作ですね #メトロイドプライムリマスタード #NintendoSwitch pic.twitter.com/GZJ6gaAXQK
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今回の記事では、自分がビギナーの方に『メトロイドプライム リマスタード』をオススメする具体的理由を、プレイ感想交えつつ書き綴りたい。所謂 "紹介記事" である。
ちょっと興味ある!という方に向けた紹介記事なので「自分には難しそうだな…」と躊躇している方に、是非とも参考にしていただきたい。
『メトロイドプライム』ってどんなゲーム?
まず『メトロイドプライム』がどんなゲームなのか説明しよう。次のツイートを見ればバッチリ分かる。
㊗️『メトロイドプライム リマスタード』発売!!
— わたりどりぃ㊗️メトプラHD発売!! (@Wata_Ridley) 2023年2月8日
本日2月9日より配信開始中!みんなも買おう!
『メトロイドプライム』ってこんなゲームです!というプレゼン資料を添付するので、遊んだことない人も読んでみてください(宣伝) pic.twitter.com/tb8ZMIhRCT
『メトロイドプライム』は、主人公「サムス・アラン」の視点で冒険を進める探索型3Dシューティング。
この主観視点による臨場感は凄まじく、従来の『2Dメトロイド』では得られなかった刺激が楽しめる。バイザーを切り替えて探索を進めるゲームプレイが本当に面白い。
何だか上級者向けの難しいゲームに見えるが…実際そうでもない。
自分が初めて『メトプラ』遊んだ時は、FPS (ファーストパーソン・シューティング) を遊んだ経験が全然無かったものの…割とすぐ操作に慣れて楽しむことができた。見た目はハードだが意外と敷居が低いゲームに感じる。
身近な例を挙げるなら、車を運転する感覚に近いかもしれない。
車体サイズを把握して道路を直進したり、高速に乗ったり、幅寄せ・駐車したりする。あの感覚である。車が等身大 (=サムス) にまで縮小され、射撃やジャンプができる!というだけの違いでしかない。むしろ車より耐久があって強い!
『3Dゼルダ』のZ注目のように、視界の中央に敵を捉え続ける「ロックオン」も使用可能。ロックオンすれば (ほぼ) 百発百中。エイムが苦手でも全然問題ない。
一般的なFPSゲームとは違い、敵を狙って撃つシューティング要素よりも、広大なフィールドを冒険するアドベンチャー的要素に重きを置いてるのだ。それもあって任天堂は本作のジャンルを「FPA (ファーストパーソン・アドベンチャー)」と位置付けている。
意外と敷居が低いFPAゲーム…それが『メトロイドプライム』なのだ!
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ビギナーに『リマスタード』をオススメする4つの理由
自分がビギナーの方に『リマスタード』をオススメする理由は、大きく分けて4つある。
『プライム4』に続くシリーズの原点をSwitchで楽しめる!
まず第1の理由だが…やはり最新作『プライム4』に繋がるシリーズの原点をSwitchで遊べることだろう。
『メトロイドプライムシリーズ』は、2003年発売の『メトロイドプライム』から始動したSFゲームシリーズ。これまでに三部作+α の全6作品がリリースされている。詳細は過去記事を参照。
そして現在、Nintendo Switch向けにシリーズ最新作『プライム4』の開発が進められている。
2019年1月に発売延期&レトロスタジオとの共同開発告知がなされた後、かれこれ4年も音沙汰が無い状況。おそらく開発は順調に進んでいるのだろう。ただ…『プライム4』発売までには、まだまだ時間がかかりそうな予感がする。
そうした状況で今回、シリーズ第1作『メトロイドプライム』のSwitch移植ソフトが発売された。任天堂は『プライム4』までの "繋ぎ" として、シリーズの原点を復刻&改めてファンに提供したのである。
つまり…『メトロイドプライムシリーズ』を遊び始めるなら今が絶好のチャンスなのだ!
前々から『プライム1』~『3』までの三部作をSwitchに移植して欲しい!という要望は多かったので、今後『2』『3』のSwitch移植版ソフトが出る可能性は大いにありえる。少なくとも『4』の発売は約束されている。
いずれ来る後続シリーズ作品に向けて、第1作を履修しておくと良いだろう。何となく『プライム4』の操作は『リマスタード』と同じになりそうな気もするし。
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操作方法・プレイモードを選べる!
『メトプラ』には、いくつかのバージョンが存在する。日本国内で発売されたものは、今回紹介する『リマスタード』含め全3種類ある。
バージョン毎に微妙な差異があるのだが…決定的な違いはゲームの操作方法だ。
GC版『メトロイドプライム』
まず、最初に発売されたGC版ソフト。こちらはGCコントローラーで操作する。
スティック×2 を使う一般的なFPSゲームとは違い、1つのスティックに移動・視点操作が統合されているのが特徴だ。ラジコンを動かす感覚に似てる。
これは「FPSに不慣れなビギナーが複雑な操作で困らないように」という開発スタッフの配慮によるもの*1だが…正直言って操作性はビミョー。あまり柔軟な操作はできず、独特の難しさがある。自分も慣れるまでは苦労した。
『Wiiであそぶ メトロイドプライム』
続いてWii版ソフト。こちらはWiiリモコン+ヌンチャクによる直観的な視点操作が可能だ。
移動と視点操作が別になったことで操作性が改善。GC版より断然遊びやすくなっている。画面にリモコンを向けてビームを撃つスタイルが、自分がサムスになったような "なりきり感" を加速させていて、ゲームの没入感をグッと高めている点も見逃せない。
ただ、Wii版の操作にもデメリットはあった。
真っ先に思いつくのは…Wiiリモコンを振って操作するので手がメチャクチャ疲れる点だろう。ブンブン振り回すと腱鞘炎になりかねない。ヌンチャク以外には非対応で、クラシックコントローラーが使えないのも玉に瑕。
そんな感じで…過去に発売された『メトプラ』はバージョン毎に操作方法が完全固定で、どれも一長一短な仕様だった。
一方、今回発売された『リマスタード』は、4種類の操作から好きなスタイルを選択できる。
『メトプラ』の敷居が高いのは、視点操作の取っ付きづらさも遠因だと思ってたので…操作の選択肢が多いのは本当にデカい。自分に合った操作を選べばストレスを軽減できる。
勿論、Nintendo Switchの3種類のモード (TVモード/テーブルモード/携帯モード) 全てに対応。Proコントローラーも使用可能。携帯モードで寝転がってプレイするのもOKだ。まさに多様性の時代。選択の自由がある。
自分が気に入ったのが…今回新しく追加された「デュアルスティック」操作。
Lスティックで移動。Rスティックで視点操作。ジャイロ機能を使った操作補助も使える。携帯モードでSwitchを遊ぶ人にオススメ。
他にもGC版に近い「クラシック」「ハイブリッド」や、Wii版のポインター操作に寄せた「ジャイロ操作」等、過去バージョンに近い操作方法も用意されている。自分にピッタリの操作方法を探るべし!
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グラフィックが綺麗!ゲームプレイも快適!
『リマスタード』は、グラフィックが劇的に改良され格段に遊びやすくなっている。これは比較動画を見れば一目瞭然。
オリジナルのGC版『メトプラ』は何だかんだ、もう20年前のゲーム。発売当時は実写のように錯覚したグラフィックも、現代のゲーム基準で見ると粗が目立つ。
だが『リマスタード』では、HD画質&高解像度にグレードアップ。ライティング・エフェクト等も刷新され見応え抜群に。
エリア探索時の没入感、バトルの臨場感、巨大ボス戦の迫力が、20年前とまるで違うのだ。演出・カメラワークはそのままなのに、最近のゲームと遜色無い完成度に思える。
グラフィック進化の恩恵はそれだけではない。オブジェクトの視認性改善が、プレイヤーのゲーム体験向上にも貢献している。
『メトプラ』は点在する足場をジャンプで乗り継いで進む場面が多いのだが…GC/Wii版は画面が暗く、足場を見つけるのに時間がかかったり、距離を見誤って落下することが多々あった。
『リマスタード』では、この "足場の視認性問題" が大きく改善されている。
自分がこのことに気づいたのが、フリゲートオルフェオン脱出時。以下の比較画像を見て欲しい。
崩落した瓦礫を伝って2階に登る箇所があるのだが…GC/Wii版は画面が暗く、どこに瓦礫 (=登れる足場) があるのかパッと見分かりにくい。
ただでさえ見辛いのに、制限時間付きの脱出シーケンスでメチャクチャ焦るし、それまで2次元空間的把握だけで進めていたのに、いきなり3次元空間の認識能力が要求される場面だったりもする。ハッキリ言って瓦礫の発見は困難。初見プレイヤーに優しくない*2。
一方『リマスタード』では、オブジェクトの解像度が上がって視認性アップ。瓦礫に光が当たるライティング効果なんかも追加されていて、マジで分かりやすい。「ここに足場がありますよ!!」と強調されているので、スムーズに先に進める。
あと、謎解きのギミックも分かりやすくなっている。これは比較不要だと思うので以下の動画だけ見て欲しい。
ここの謎解き死ぬほど分かりやすくなってる #メトロイドプライムリマスタード #NintendoSwitch pic.twitter.com/C6gRQMBH96
— わたりどりぃ㊗️メトプラHD発売!! (@Wata_Ridley) 2023年2月9日
3つのボムスロットを順番に起動すると、ギミックが起動して道が開ける場所なのだが…『リマスタード』では、ボムスロットが青色に光って物凄く目立っている。"次に何をすべきか" が理解しやすくなっていると感じた。GC/Wii版は暗くて分かりにくいのよね…
そんな感じで『リマスタード』は細部の調整が行き届き、ユーザーフレンドリーが徹底された神リメイクに仕上がっている。フレームレートは常に60fpsを維持。ロードも爆速。オリジナルのGC版以上に快適なゲームプレイが楽しめるぞ!
ただ…どうしても部屋が暗くて見辛い!という箇所はある。そういう時はHOMEボタン長押しでクイックメニューを開き、画面の明るさを手動調整しよう。
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値段が安い!お買い得!
『リマスタード』をオススメする最大の理由。それは値段が安いことだ。
前述の通り『メトプラ』は、過去3種類のバージョンが発売されている。2023年現在の価格相場はこんな感じ。
中古ソフトで良いなら、どのバージョンも3,000~4,000円程度で入手可能だ。これだけ聞くと、別にSwitch移植版の『リマスタード』に執着せずとも、他のバージョンでも良いような気がしてくる。
だが待って欲しい。これまで紹介してきた通り…『リマスタード』は様々な改良が施され、歴代バージョンと比べて格段に遊びやすくなっている。これは無視できないポイントだ。
こうした差別点も考慮に入れて、独自に『メトプラ』歴代バージョン徹底比較表を作ってみた。
こうして見ると…『リマスタード』の定価4,300円は安いッ!!!
ファン特有の贔屓目線を抜きにしても破格の安さだ。遊びやすさが向上していて、写真・動画のSNS投稿なんかもできる。しかも新品ソフトでこの値段。今買うなら、間違いなく『リマスタード』一択だろう。
あと、少し話が逸れるのだが…続編タイトルの『プライム2』についても触れておきたい。こちらはGC版・Wii版ソフトの2種類が存在する。Switch版はまだ無い。
『Wiiであそぶ メトロイドプライム2 ダークエコーズ』
近年の『プライム2』価格高騰はマジで深刻で、入手難易度が年々爆上がりしている。中古ソフトの取引相場は最低でも5,000円スタート。結構高い。
特にヤバいのがWii版ソフト。販売数が少なかったのか妙に希少価値が高く、中古ソフトでも相場が20,000円。元々3,000円くらいだったのに…
Wii版『プライム2』は、オリジナルのGC版と比べて操作性・難易度が改善された良ゲーなのだが、流石に値段が高過ぎる。布教したくてもできない!そんな状況が長年続いているのだ。
なので、今回『プライム1』のSwitch移植版ソフト (=『リマスタード』) が発売されたのは朗報と言えるだろう。
何故か。もし『リマスタード』の売上が好調であれば*3…同じ流れでSwitch移植版『プライム2』が開発・発売される可能性が高いからだ。
価格設定も『リマスタード』準拠の4,300円程度に収まるだろう。そうなればアホみたいに高額なGC/Wii版『プライム2』を買う必要が無くなる。
そうした意味でも『リマスタード』購入を強くオススメしたいのだ。うまく行けば『プライム1』~『3』までの三部作がSwitchに集結するかもしれない。金は天下の回り物。任天堂への "お布施" と思って買い支えよう!!
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初見プレイ時のオススメ設定・遊び方
オススメ理由を一通り紹介できたので…初めて『メトロイドプライム』を遊ぶ人に向けたアドバイスをいくつか記載しておく。
難易度設定について
まずゲームの難易度。最初は「カジュアル」「ノーマル」の2種類から選択できる。腕に自信の無い人は難易度「カジュアル」を選ぼう。
一番やさしい難易度だが、恥ずかしく思う必要は無い。カジュアルでも普通に歯応えがある。「イージー」表記じゃないのは任天堂の優しさだ。
とにかくまずはゲームの操作に慣れて『メトプラ』の世界観を満喫することから始めよう。勿論、自信があれば「ノーマル」で構わない。
ちなみに、一度ゲーム開始したら難易度の途中変更はできないので注意。昔のゲームだから仕方ないね。
自分にピッタリな操作方法を選択!
ゲームの操作設定は、-ボタン押下で出てくる「オプション画面」で選択できる。操作方法は4種類。色々試して自分に合うものを選ぼう。
ビギナーにはジャイロセンサーを用いた「ジャイロ操作」がオススメ。各操作に詳細項目があり、細かなチューニングも可能だ。
ヒントシステムを活用!
オプション画面で「ヒントシステム」をONにすると、ウロウロ迷っている時にリモートスキャンが発動して、次の目的地を自動で教えてくれる。
『プライム1』は割とマップが複雑で迷いやすい。なので、不安な人はONにしておこう。目的を見失わないので安心感がスゴイ。
とにかくスキャンしまくれ!
ゲームの進め方。困ったらスキャン!とにかくスキャン!スキャンしまくれ!
探索で行き詰まったり、未知の敵に遭遇した時は「スキャンバイザー」を使おう。周囲を見渡して情報収集すれば、必ず解決の糸口が見つかる。目に見えるものだけを信じるな!
ちなみに規定のスキャン対象を読み取ると「ログブック」に登録される。本作の収集要素の1つで、スキャン率に応じて隠し要素が解禁されていく。ポケモン図鑑を埋める感覚で、エリア内をくまなくスキャンすると良いだろう。目指せ!スキャン率100%!
探索の手引き
任天堂公式サイトで『メトロイドプライム リマスタード 探索の手引き』が公開中。所謂 "ゲームの取扱説明書" である。
スマホで見るも良し。A4用紙に印刷→ホチキス留めで冊子にして手元で見るも良し。上手く活用して欲しい。
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最後に
『メトロイドプライム リマスタード』は紛うことなき名作ゲームだ。
今から20年前。レトロスタジオの開発スタッフが鬼のような仕様変更の嵐、地獄じみた過酷な開発環境で悶え苦しみながら世に生み落とした名作は、未だ色褪せることがない。形を変えながらも燦然と輝き続けている。
主人公「サムス・アラン」になりきって、人類未踏の広大な遺跡・敵の基地施設を探索するロマン。考察が捗るコダワリ抜かれたSF世界観設定。すべてがクールで涙が出るほど格好良い。
貴方の期待を裏切ることは決して無いだろう。是非手に取ってみて、心行くまで惑星ターロンⅣの冒険を楽しんでいただきたい!
*1:GC版の操作は当初、よくあるFPSゲームのようにコントロールスティックで移動、Cスティックで視点操作だった。しかし、かの有名な宮本茂の鶴の一声でスティック1本操作に変更された…という経緯がある。FPSに不慣れなユーザーに配慮した結果だろう。
*2:ちなみに、自分も初見プレイではここで詰んで何度もゲームオーバーになった。結構ストレスが溜まった記憶がある。自分が『メトロイド』好きでなかったら、あそこでコントローラーを放り投げクリアを断念していた可能性が高い。
*3:ちなみに、2023年3月時点で『リマスタード』売上はかなり良さげ。北米/日本ともにパッケージ版の品切れが続出しており、一時期はMy Nintendo Store売上ランキング第2位にまで上り詰めていた。この調子で売れまくれば『プライム2 リマスタード』発売にも期待できる!