Twitterをダラダラ眺めていたら、こんな告知ツイートが目に飛び込んできた。
「特撮のDNA―ウルトラマン Genealogy」展の入場チケットが本日18時より販売開始!
— 特撮のDNA公式 (@Tokusatsu_DNA) 2020年8月18日
数量限定でステンレスミニボトル付き入場チケットも販売!
詳細はこちら⇒https://t.co/4JsoyUwq1T#特撮のDNA #ウルトラマン pic.twitter.com/qEdNyga5Mz
何だコレ…メッチャ面白そうじゃん…!
円谷プロ協力のもと、昭和~平成の『ウルトラマン』シリーズの撮影で、実際に使用した造形物などを展示しているらしい。昭和のウルトラマンって40~50年前の作品だぞ。そんな昔の撮影で使った小道具が、まだ現存しているのか。物持ちが良過ぎる。
調べてみると、自分が幼少期に慣れ親しんだ『ウルトラセブン』『ウルトラマングレート』『パワード』『TDG三部作』などの関連展示もあるらしい。非常に興味を惹かれる。…コレは観に行かなくてはなるまい。
新型コロナウィルスの影響で外出を極度に控えていた自分だったが、この告知ツイートを見て、すぐに予約チケットを購入。マスクを着用の上、イベント会場へと足を運んでみたのだが、とても満足度の高いイベントだった。また行きたい…
いま東京ドームでやってる特撮のDNA展、実際に撮影で使った小道具が盛り沢山でメチャ最高だった。ウルトラマン好きはマスク付けて是非行こう(要予約チケット) pic.twitter.com/sFYfSd4yyI
— わたりどりぃ (@Wata_Ridley) 2020年9月6日
イベントの展示物は写真撮影可だったので、夢中になって写真を撮ってしまった。他のお客さんも自分と同じように、写真をメチャクチャ撮りまくっていた。やっぱそうなりますよね。
今回の記事では日記も兼ねて、自分が撮った写真を織り交ぜながら、イベントの展示内容について簡単に振り返りたいと思う。
※写真は手持ちのiPhoneで撮影。正直言って下手クソな写真ばかりです。また、自分は特撮に関しては "にわかオタク" なので、文章内容に誤りがある可能性もあります。あしからず。
イベント概要
「特撮のDNA ウルトラマン展」のイベント概要については、公式サイトが詳しい。以下、サイトからの抜粋である。
【会期】
2020年9月5日(土)~10月18日(日)
【営業時間】
土日祝:10時~19時
平日:12時~20時
※最終入場は、閉場30分前まで
【会場】
東京ドームシティ Gallery AaMo
東京都文京区後楽1-3-61
【入場料 (税込)】
一般:2,000円(18歳以上)
小人:1,000円(6~17歳以下)
一般ペア:3,800円(一般チケット2名分)※5歳以下は入場無料となります。
※入場時、年齢がわかるものをご提示いただく場合がございます。予めご了承ください。
上記サイトにも記載があるが、イベント会場では新型コロナウィルスへの対策措置が行われている。マスクの着用を忘れずに。健康状態にも気を付けよう。
イベント会場「Gallery AaMo」へのアクセスについては、以下の案内ツイートが分かりやすい。東京ドームシティ中央の大通り「クリスタルアベニュー」を目指せば問題ない。割とすぐに見つけられる。
【Gallery AaMoまでの行き方 東京メトロ後楽園駅ver】
— Gallery AaMo(ギャラリー アーモ) (@Gallery_AaMo) 2020年9月4日
①後楽園側改札口を降ります。
②東京ドーム沿いを左手に進みます。
③広場に出たらガラスの三角錐オブジェ横の階段を降ります。
④クリスタルアベニュー(噴水)沿いに直進すると、#GalleryAaMo が見えてきます。 #特撮のDNA pic.twitter.com/WLxKU4YTTF
【Gallery AaMoまでの行き方 JR水道橋駅ver】
— Gallery AaMo(ギャラリー アーモ) (@Gallery_AaMo) 2020年9月4日
①東口改札口を出て左に曲がり、さらに横断歩道を渡って左に曲がります。
②右手に見えてくる「TOKYO DOME CITY HALL」看板を右に曲がります。
③まっすぐ直進すると、右手に #GalleryAaMo が見えてきます。 #特撮のDNA pic.twitter.com/3A0gz18w79
入場チケットは、あらかじめ予約購入する必要がある。会場入口でチケットを買うことはできないので要注意。チケットは「特撮のDNAポータルサイト」か、セブンイレブンの「セブンチケット」で購入できる。日付指定で、当日限りのチケットだ。再入場もできない。
また、数量限定のミニボトルが貰える「グッズ付きチケット」も用意されている。価格は3400円と、通常チケットより高額。自分はコチラを購入した。セブンガーのボトルが欲しかったんや…
また、日によってはスペシャルゲストを招いてのトークショーが催されている。詳細なスケジュールは「特撮のDNA ウルトラマン展」公式サイトで確認できる。特撮ファンの方々は要チェック。
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入口付近・中央ステージ
会場入口の壁には、歴代ウルトラマンの写真がズラリと並んでいる。ウルトラマンを演じた古谷敏 氏など、著名人のサインが添えられた写真もあるので、興味のある人はじっくり見てみると面白いかも。写真を撮るのを忘れてしまった…(無能)
入口の通路を過ぎてすぐ左側には、展示内容の解説プリント (A3用紙サイズ) が山積みに置かれている。いま思い返すと、コレが割と重要だった。
一般的な展示企画では、展示物のすぐそばに解説プレートが置かれていることが多いと思うが、本イベントにはその手の表示が無い。代わりに、解説プリントを片手に展示を見て回ることになる。
新型コロナウィルスの感染対策として、客が展示物・ケースに手を触れないようにするため、このような措置が取られているらしい。
だが、このプリントの存在に気づかず奥へと進んでしまい、展示内容が意味不明で困っている人も、少なからずいた模様。非常に勿体ないと思うので、この解説プリントは必ず貰うようにして欲しい。
イベント会場の中央には、ウルトラ戦士が並び立つ円形ステージが設置されている。初代『ウルトラマン』から、現在活躍中の『ウルトラマンZ』まで、歴代ヒーローが勢ぞろい。ゼット様の写真撮るの忘れてた…(無能)
なお、展示品に合わせたチョイスのためか、ニュージェネヒーローは殆どいなかった。最近のイベントでは珍しい傾向。80先生やグレート先輩、パワードやティガが選出されている辺り、20~40代辺りの客層をターゲットにしているのだと思われる。
この中央ステージでは、照明とスモークによる謎の演出が用意されている。
どこからともなく『ウルトラQ』のテーマ曲が流れ始め、スモークが焚かれ、音楽に合わせて照明が明滅。ウルトラ戦士の勇姿をカラフルな光で映し出し、最後にライトが消灯して、全員の「シュワッチ!」な掛け声で締めくくられる。暗闇に光るウルトラ戦士の目が超クール。
おもわず動画を撮りたくなる演出だが、イベント会場での動画撮影・録音は禁止されている。また、ステージ付近の黄色いテープで囲まれたエリアは立入禁止だ。よいこのみんなは気を付けよう。
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『ウルトラマン』関連の造形物
本イベントの展示は、中央のステージを取り囲むように点々と設置されていた。入口付近は『昭和ウルトラマン』、出口付近は『平成ウルトラマン』で固められている…というイメージで差し支えない(適当)
会場に入ってすぐ目に映ったのは『帰ってきたウルトラマン』の展示コーナー。マスクやブレスレットは、実際に撮影で使用されたモノらしい。昔テレビの再放送で観たモノと瓜二つだった。当たり前だが…
マットアローは、1尺モデル・2尺モデルの2種類があった。大きさの異なるモデルを、場面ごとに使い分けて撮影するらしい。写真の1尺モデルは小さい方で、遠景での撮影用だという。
初代『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』の展示は、メチャクチャ充実していた。やはり、この2作品の扱いは別格である。多分、日本でこの2作品を知らない人は少ないだろう。絶対どこかで見覚えがあるハズ。
中には撮影当時の実物が現存せず、後年に制作されたレプリカなども置かれていたが、どれも見応えバツグンだった。すっかり見惚れてしまい、いくつか写真を撮るのを忘れていたほど。
自分が幼少期にメッチャ憧れていた「ウルトラ警備隊」の装備セットもあった。一部は撮影当時のモノらしい。子供の頃には『ウルトラセブン』のビデオは擦り切れるまで何度も観て、ウルトラ警備隊の活躍に心を躍らせたものである(懐古)
すぐ近くには、カプセル怪獣「ウインダム」の頭部も展示されていた。撮影で使用したマスクを元に、別素材で制作したレプリカらしい。『ウルトラセブン』の怪獣の中でも、特に愛嬌があるヤツだ。現在 放送中の『ウルトラマンZ』でも大活躍している。
この頭部モデルを見たお子さんが「あ!ウインダムだ!」と喜んでいたのが、実に良かった。おそらく『ウルトラマンZ』を観ているのだろう。こうやって、世代を超えて愛されていくのですな。
個人的に、分解されたカラータイマーの展示には強く興味をひかれた。昔はLEDなど無かったので、光源に小型の電球 (?) を使用。内部のセロファンを張り替えて、青色→赤色への変化を表現していたらしい。先人の苦労が垣間見える。
一部の展示は、ガラスケース越しに回り込んで、じっくりと眺めることが可能だ。『A』のコーナーに置かれたマスク展示では、ケースの裏側から覗き込んで、スーツアクターの視点を体感することも可能である。視界の悪さに感動するぞ。
写真を撮り損ねたが、ウルトラの父のマスクは『A』版と『タロウ』版の2種類が出展されていた。ヒゲ (?) の部分などが微妙に違うらしい。初めて知った。
『レオ』のコーナーでは、ウルトラマンレオの胸像が存在感を放っていた。劣化する撮影用スーツを保存するため、マネキンを使って胸像化したらしい。おかげで、かなり原型を留めている。あと大胸筋 (?) が思ったより厚みがあってビックリした。
そして『ティガ』の展示コーナー。「ガッツウィング」の撮影用モデルが非常にカッコイイ。我々はまさに『TDG三部作』の直撃世代なので、この展示には否が応でも心が躍った。今見ても機能美溢れる、洒落たメカデザインだと思う。
ぐんぐんカット (変身バンクの俗称) で使われる「パースモデル」にも心惹かれた。
拳を大きく、足元に行くに連れて小さくパースをつけた人形で、ウルトラマンが巨大化する様子をダイナミックに表現している。初代『ウルトラマン』から続く伝統的手法だ。人形の真上から写真を撮れば、かなりそれっぽい構図になる。自分は写真が下手過ぎたので断念。
『ダイナ』の展示も良かった。子供の頃に自分が大好きだった戦闘機「ガッツイーグル」の撮影用モデルが置かれていた。合体するメカニズムが大好き。合体ver./分離ver. 両方の模型が鑑賞できる。ガッツウィングと比べると結構デカイ。
このガッツイーグルを観ていて、ハッと気づいたことがあった。戦闘メカの模型には、目立たない場所に釘が打たれていることがあるのだが、もしかしたらコレは操演用のフック (?) なのかもしれない。
釘の部分にワイヤーを引っ掛け、天井に吊るして飛行シーンを撮影するのだ。自分は特撮に詳しくないので確証はないのだが、それ以外に思い当たるモノが無い。正解だと嬉しいな…
今年でアニバーサリーを迎える『ウルトラマン80 (40周年)』『グレート (30周年)』『マックス (15周年)』の展示コーナーにも、力が入れられていた印象。
『80』のコーナーでは、メカニックの展示に目を奪われた。当時はSF作品が流行していた時期で、劇中のメカ描写には相当こだわっていたのだ。現在Youtubeで毎週観られるので、気になる人は観よう(宣伝)
80先生が膝を抱えた謎の模型にも注目だ。体を丸めて回転アタックする必殺技「ダイナマイトボール」の操演で使用したモノらしい。だが展示方法のせいで、体育座りでいじけている姿にしか見えない。スペースが広いので、一緒に写真を撮ることもできるぞ。
『グレート』は、オーストラリアで制作された映像作品。撮影技法が日本とは違い、ミニチュアの製法もユニーク!というのが、今回の展示の見どころだった。30年前の作品だが、かなり原型を留めた当時品が出展されている。
※余談だが、自分の横で『グレート』を観てた家族は「アメリカのウルトラマンは日本と違うな~」と会話していた。それ『グレート』やない。隣にある『パワード』や。
2005年放映の『マックス』は、今回の企画では割と新しめの作品。他と比べて小規模な展示だったが、ダッシュバードの撮影用モデル、マックスの飛び人形、変身アイテムなどが鑑賞できる。
写真は無いが、マックスの飛び人形は、昭和のそれと比べて段違いにクオリティが上がっていた。肩周りのシワとかも緻密に表現されていたし。技術の向上が感じられる。
…他にも様々な展示があったが、実際に展示を観た方が面白いと思うので、今回は割愛。時代の変遷が感じられる展示内容になっていて、『ウルトラマン』に詳しくない人でも割と楽しめるんじゃないかと思う。皆も観に行こうね。
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『ウルトラマン』以外の造形物
『ウルトラマン』以外の円谷特撮の展示も面白い。『ウルトラQ』『怪獣ブースカ』『アンドロメロス』『電光超人グリッドマン』など、幅広い作品が網羅されている。メインの展示ではないが、コチラも見ごたえのある内容。
自分はメカニックが大好きなので『マイティジャック』の展示には夢中になった。『サンダーバード』を意識したというだけあって、メカデザインが恐ろしくカッコイイ。当時の撮影用モデルというから驚きだ。かなり昔の作品なハズだが…
昭和・平成の展示を交互に見比べてみると、昭和の特撮メカは、コックピットを透明パーツで造型していることが多い…ような気がする。平成メカは黒色の塗装で、コックピットを簡略化している印象。自分は昭和派かも。
『電光超人グリッドマン』の展示も圧巻だった。ダイナファイターが結構デカい。『ウルトラマン80』のシルバーガルもそうだけど、一体どうやって操演するんだろう。バランスが悪そうに見えるのだが。
メカ表面に見える細かいモールドは、マスキングした上から黒色スプレーを吹いて、塗装だけで表現している模様。こういう質感表現もあるんですなぁ。
巨大ヒーローブームを牽引した『ミラーマン』『ファイヤーマン』『ジャンボーグA』は、『ウルトラマンゼロ』と同じスペースに並べられていた。ジャンボーグの写真を撮るのを忘れた…(無能)
これら3作品のヒーローは近年、ウルトラマンゼロの盟友「ミラーナイト」「グレンファイヤー」「ジャンボット&ジャンナイン」としてリファインされている。そうした背景を意識した上での配置だった。
あと、『怪獣ブースカ』のコーナーに置いてあった「地底戦車 (たんく)」も好き。実際に撮影で使った模型を改修したモノらしい。本編未試聴なので、劇中でどういう扱いをされているのか気になるところ。いつか観なければ。
他にも『トリプルファイター』『レッドマン』など様々な作品展示があったのだが、結構ボリュームが多く、見るのに精一杯で写真を撮り損ねてしまった。相変わらず詰めが甘い。
自分はこうした作品群にあまり馴染みは無いが、それでも展示内容のユニークさに魅了されたのだった。直撃世代の人は、より魅力を感じるハズである。
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デザイン・設定画の展示
造形物と比べて数は少ないものの、企画段階で作られたデザイン・設定画なども閲覧できた。趣味でイラストを描くことがある自分には、非常に興味深い展示内容だった。
大澤哲三氏が手掛けた、マットアローの設定画。ザックリとだが内部構造まで描写されている。こういう内部構造を紐解くイラストは大好き。きっと自分と同じ趣向の人は多いハズ。
本企画の目玉でもある「セブンガー」のデザイン画。最近『ウルトラマンZ』で「特空機1号 セブンガー」として再登場を果たし、ファンの間で注目を集めている人気メカ怪獣である。デザイン担当の大澤氏も、草葉の陰で喜んでいるに違いない。
比較的最近のデザイン画として『ウルトラマンパワード』の初期デザイン案も出展されていた。企画段階では目が青くなかったらしい。知らなかった。
右のキリッとした目つきのデザイン案は、どことなく『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』のモブトラマンを彷彿とさせる。もしかしてコレが着想元なのか…?
会場の出口付近には、梶田達二氏の手掛けた『ウルトラマン』関連の挿絵・ボックスアートも展示されていた。当時の小学生向け雑誌や、プラモデルの箱絵なんかに使われていたらしい。
自分は世代的に全然知らない絵師さんなのだが…メチャクチャ画力が高い上に、迫力のある構図が多くて圧倒された。一体どうやったら、こんなカッコイイ絵が描けるんだ…?
怪獣に焦点を当てたイラストが散見されるのも、当時の世相を物語っている。巨大ヒーローや怪獣バトルに、当時の子供たちは夢中だったのだろう。
『ULTRA GALAXY FIGHT: NEW GENERATION HEROES』では、ペギラに一方的に蹂躙されていた海底原人ラゴン。上記のイラストでは巨大化した姿で、ペギラ相手にかなり健闘している様子。なかなかお目にかかれない奇妙なタッグマッチ。
ウルトラマン以外のイラストも数点あった。個人的にウケたのが『ミラーマン』の絵画。背景に佇むダークロンの姿を見て、ニヤニヤが止まらなかった。黄色でトゲトゲしたヤツ。
ダークロンは『ミラーマン』が初出の怪獣なのだが、『レッドマン』にも登場していて、そちらでの印象があまりにも強すぎるのだ。第1話では、赤い通り魔にボコボコにされた挙句、レッドアローで惨殺されている。何も悪いことしてないのに…。
イラスト展示を横目に通路を進んでいくと、物販コーナーに差し掛かる。イベント会場は一方通行で、この物販コーナーに入ると展示コーナーに戻れなくなるので要注意。新型コロナウィルスの感染予防策として、このような措置を取っているらしい。仕方ないね。
ちなみに、物販コーナーではTシャツを買ってしまった。ポインターの絵柄のヤツ。「2020年の挑戦」Tシャツも超欲しかったのだが、予算などの問題から泣く泣く断念した。自分に財力があれば…(泣)
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まとめ
以上、自分の「特撮のDNA ウルトラマン展」感想レポートでした。展示内容が非常に充実していて、メチャクチャ楽しかった。10月中旬まで開催しているので、機会を見つけてもう一度行きたい…。