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コミュ障の鳥類が贈る雑記ブログ。

最短1週間で合格!AWS DVA (デベロッパーアソシエイト)

2023年5月、ゴールデンウィーク期間に『AWS デベロッパーアソシエイト (AWS DVA)を受験してきた。

 

数あるAWS認定資格試験の1つで、実務経験1年以上のエンジニアの受験を想定。システム開発者向けの実践的知識が問われる。

 

aws.amazon.com

 

自分はAWSを触ったことが無い完全初心者だったが…約1週間の独学勉強だけで合格できた。割とギリギリだったが、合格したことには変わりない。

 

ギリギリ一発合格!

 

今回の記事では、備忘も兼ねて『AWS DVA』受験までの流れ・勉強方法をご紹介したい。

 

AWS・インフラ未経験者でも大丈夫。効率よく勉強すれば短期間での合格も可能だ。受験を検討してる人の参考になれば幸いである。

 

  • 試験概要
  • 受験の流れ
    • 受験の申し込み
    • 試験当日 (テストセンター受験)
    • 合否確認
  • 『AWS DVA』勉強方法
    • 前提条件
    • 参考書でインプット作業
    • Web問題集を解きまくって演習
    • その他教材候補
      • ポケットスタディ
  • 最後に
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短期間で合格!CBT方式 基本情報技術者試験

f:id:Wata_Ridley:20220321185131j:plain

 

2021年11月、CBT方式『基本情報技術者試験』を受験してきた。ITエンジニアの登竜門的資格で、就活生・転職志望者の間で人気を集めている。

 

自分はIT業界の新人でプログラミング経験も浅い。だが、仕事の合間に独学を進め…約2ヶ月間 (2021年9月~10月) の勉強だけで合格できた

 

今回の記事では、備忘も兼ねて『基本情報 (CBT方式)』の試験概要・受験の流れ、自分が実際にやった勉強方法をご紹介したい。効率よく勉強すれば、短期間合格も狙える。これから受験する人の参考になれば嬉しい。

 

【※注意※】この記事内容は、2022年04月時点の情報です。今後 変更が加わる可能性があります。

 

基本情報技術者試験とは?

『基本情報技術者』は、ITエンジニアに必要な基礎知識・技能をを保証する技術者資格だ。IPA (情報処理推進機構) が試験を主催している。

 

プログラマー・SE等の技術職に従事する人や、これからIT業界への就職を目指す人が対象の試験で、IT技術の基礎知識・論理的思考・プログラミングスキル等が問われる。

 

ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から受験することをお勧めします。しっかりとした基礎を身に付けることにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。

 

引用:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験

 

IT業界は技術革新がめまぐるしく、様々なベンダー資格で溢れかえっている。就活生はどの資格を取るべきか悩むと思うが…『基本情報』を取っておけば間違いない。経済産業省認定の国家試験で、多くのIT企業が取得を奨励している。

 

なお、よく似た資格試験に『ITパスポート (iパス)がある。

 

こちらも有名な国家試験で、ネット上では「IT業界を目指す人は、まず ITパスポート合格から!」といった文句が散見される。

 

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画像引用:【ITパスポート試験】情報処理推進機構 - IPA

 

ただ…正直『ITパスポート』は合格してもあまり意味が無い

 

何故か。就活で役に立たないからだ。合格率50%の簡単な試験で、一般常識レベルの問題が多く、数週間の勉強で合格できる。

 

かくいう自分も『ITパスポート』を取得済みだが…これが役に立った経験は一度も無い。その簡単さ故に、採用担当に全く見向きもされないのだ。

 

一方『基本情報』は、『ITパスポート』より信頼性が高い資格で、就活でも有利に働くことが多い新卒生・業界未経験者が持っていれば一目置かれるハズ。

 

『ITパスポート』を "レベル1" とすれば、『基本情報』は "レベル2" 相当の難易度。プログラミングに関する実践的知識が必要で、未経験者から見れば難しい。平均合格率も例年20〜30%と厳しめだ。

 

だが気にすることはない。たとえ未経験者でも、入念な対策を取れば一発合格は可能だ。小学生が合格した事例もあるぐらいだし。特に理由が無ければ、まず『基本情報』の勉強に励むことをオススメしたい

 

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新制度『CBT方式』について

基本情報技術者試験は、令和2年度秋試験 (2020年秋) から「CBT (Computer Based Testing) 方式」が採用されている。パソコンを使った受験方式で、受験者は画面に表示された問題に対し、マウス・キーボードを操作して解答していく。

 

ただ、PCを使う = 自宅で受験する!という訳ではない。日本全国にあるテストセンターに出向き、会場に置かれた専用PCで問題を解くのだ。紙のテストがPC画面に置き換わっただけ。

 

年2回(上期、下期)の一定期間、CBT方式により試験を実施します。
CBT方式は、試験会場に設置されたコンピュータを使用して実施する試験です。
受験申込み時に、ご自身で、試験日時、試験会場を選択していただきます。

 

引用:IPA 独立行政法人 基本情報技術者試験(CBT方式)

 

これまでは特定の日時・会場に大勢の受験者が集まり、テスト用紙を配られてから一斉に受験開始!という、お馴染みの「ペーパー方式」が採用されていた。

 

だが、2020年に入って世界各地で新型コロナウィルスが蔓延。日本国内でも感染者増加の報告が相次ぎ、緊急事態宣言・ロックダウンの影響を受け…2020年春に予定されていた基本情報試験は中止されたのだった。

 

xtech.nikkei.com

 

その後、運営が対策を練り…パソコンで問題を解く「CBT方式」への転換が行われた。CBT方式は受験者が好きな日時でテストを受けられるので、大勢の受験者が一箇所に集まる事態を防ぐ = 感染リスクを抑えられる…という理屈らしい。なるほどね。

 

2022年に入ったものの、依然としてコロナが収束する気配は無い。今後の基本情報は、パソコンで問題を解く「CBT方式」での受験がスタンダードになる。

 

そのため今回の記事では、CBT方式での受験を想定した解説を行いたい。

 

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試験概要

CBT方式『基本情報』の試験概要は、IPA公式の試験要綱CBT試験実施概要 に記述がある。ただ…情報が取っ散らかっていて読みづらいので、重要な項目だけを抜粋・整理してみた。

 

試験名 基本情報技術者
申込期間 [上期]:3月~5月
[下期]:9月~11月
試験実施期間 [上期]:4月~5月
[下期]:10月~11月
試験会場 テストセンター (会場検索)
受験料 7,500円 (税込)

 

CBT方式『基本情報』は年2回開催されていて、それぞれの区分を「上期 (4~5月開催)」「下期 (10~11月開催)としている*1

 

受験申し込みはネット予約サイトで行う。申請した希望日・試験会場での受験が可能だ。受験料は7,500円 (税込)。この辺の詳細は後述する。

 

『基本情報』は [午前試験] / [午後試験] の2つの試験があり、それぞれ異なる形式の問題が出される*2。詳細は以下の通り。

 

  午前試験 午後試験
試験時間 150分 150分
出題形式 マーク選択式 (4択) マーク選択式
問題数 小問:80問 大問:5問
(選択問題あり)
合格ライン 60%以上 (目安) 60%以上 (目安)

 

[午前試験] は1問1答の小問形式で、比較的簡単な試験。[午後試験] は全5問の大問から成る長文形式の応用問題で、比較的難易度が高い。試験時間はどちらも150分

 

100点満点の採点方式で、合格ラインは60%以上とされている。[午前] / [午後] の合算ではなく、それぞれの試験で60%以上得点する必要がある

 

出題分野・配点は以下の通り。

 

午前試験
  分野 配点
問1~50 テクノロジ系 1.25点 × 80
問51~60 マネジメント系
問61~80 ストラテジ系

 

午後試験
  分野 必須/選択 配点
問1 情報セキュリティ 必須 20点
問2~5 選択問題 2問選択 15点×2
問6 データ構造/アルゴリズム 必須 25点
問7~11 ソフトウェア開発 1問選択 25点

 

 [午前試験] は全80問の小問で構成され、配点は1問につき1.25点。

 

[午後試験] は、大問毎に微妙に配点が異なる。新制度で配点が変わり、問6~11の「アルゴリズム」「ソフトウェア開発」の比重が大きくなっているのが特徴だ。

 

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受験の流れ

本稿では、CBT方式『基本情報』の受験の流れを紹介する。

受験の申し込み

CBT方式『基本情報』は、日本各地にあるテストセンターで専用パソコンを使って受験する。プロメトリック公式サイトでネット予約が可能だ。

 

 

ページに書かれた「試験予約手順」に沿って操作すれば問題無い。スマホ向けサイトではないので、PCブラウザから予約すべしスマホだと処理が失敗することがあるらしい(恐怖)

 

上期/下期の希望日にテストを受けられるのだが…他のITベンダー試験とは異なり、申込期間が決まっているので注意。受験者数が多く、早めに行動しないと予約が取れない。試験実施概要に書かれたスケジュールを熟読しておこう。

 

支払い方法は、コンビニ・Pay-easy払い/クレジットカード決済から選択できる。

 

※ コンビニ払いの場合、振込期限までに支払いを完了しないと、予約が自動キャンセルされるので注意。

 

予約が完了すると、登録したメアド宛に確認メールが届く。同時に「確認書」という受験票?が発行され、ユーザーページから閲覧できる。試験概要・会場案内等が載っているので、印刷して会場に持って行こう。

 

※確認書が無くても受験は可能らしいが…あった方がスムーズに手続きが終わるので、印刷・持参するのが無難。

 

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試験当日

試験当日は時間に余裕を持って会場に向かおう。集合時刻 (試験開始15分前) に遅れると受験できなくなるので注意。Google Map等で場所を確認しておくと安心だ。

 

必要な持ち物は、身分証明書 (顔写真付き) 1点プロメトリック公式ヘルプページをよく読み、忘れず持参しよう。前述の確認書を持って行くと手続きがスムーズに進むのでオススメ。

 

試験会場には個人用ロッカーがあり、スマホ・貴重品を預けることになる。参考書も没収されるので、一度会場に入ったら勉強はできない!と考えた方が良い。

 

開始時刻になると受験者が集められ、監督役の案内でPC席に移動・受験開始となる。

 

CBT試験は、紙のテストとは違った特有のテクニックが要求される。この辺の詳細は、以下の記事が詳しい。

 

www.seplus.jp

 

個人の感想としては、CBT方式だと [午後試験] がメチャ解きづらかった。慣れが必要だと思うので事前にしっかり対策しよう。選択問題のチェック忘れにも注意。

 

マウスの右クリックで取り消し線が引けたり、テキストの範囲選択で黄色のハイライト表示ができたりと、色々な操作テクニックがあるので積極的に活用しよう。

 

※CBT方式試験の操作は『過去問道場』というWebサイトで練習できる。詳細は後述する。

 

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試験終了後の合否確認

テスト終了後は、メモ用紙を返却して速やかに退出。会場内・ロッカーに忘れ物が無いよう注意。

 

CBT方式の場合、[午前試験] / [午後試験] ともにテスト終了後すぐ「スコアレポート」を確認できる。受験申し込み時に登録したメアド宛に案内メールが届くので、そこからレポートに飛ぼう。

 

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CBT方式は受験後すぐに「スコアレポート」が見られる

 

レポートはこんな感じ。正答率がパーセント表示されるので、この段階で大まかな合否判断ができる。65%以上であれば合格可能性大!とみて良いだろう*3

 

正式な合格発表は、[午後試験] を受けてから約1〜2ヶ月後。ネット上で受験番号一覧が公開され、合否を判断できる。IPA公式サイトでスケジュールを確認しよう。

 

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資格認定証が送付される

 

合格者には後日 (発表から約2〜4週間後)資格認定証が郵送される。結構ちゃんとした証書で嬉しい。これで晴れて履歴書に「基本情報技術者試験 合格」と書けるぞ。ヤッタネ!

 

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CBT方式『基本情報』勉強方法

ここからは、CBT方式『基本情報』の具体的な対策・勉強方法について解説する。

 

自分は約2ヶ月間の勉強で合格したが…割と突貫ギリギリだったので、これから受験する人は時間に余裕を持った方が良いと思う。未経験者であれば、3〜4ヶ月の勉強期間を設けた方が確実だ。以下、自分が実際に取った対策をご紹介したい。

 

過去問を解きまくる!

『基本情報』合格の近道は超シンプル。とにかく過去問を解きまくること。

 

何故かというと、過去の出題パターンが使い回されているからだ。特に [午前試験] は過去問の再利用がメチャクチャ多い。

 

令和元年秋期の [午前試験] では、全80問中47問が既出の問題だった。50~60%が過去問の使い回しということになる。詳細はこちらの統計情報を見て欲しい。

 

画像引用:統計情報 | 基本情報技術者試験.com

 

[午前試験] 合格ラインは60%以上。つまり…既出問題をしっかり抑えられれば、ほぼ確実に合格圏に到達できるのだ。

 

長文メインの [午後試験] では、流石に既出問題の使い回しは少ない。だが…過去問とよく似た出題パターンが頻繁に使われるので、こちらも過去問演習が重要になる。

 

結論。早い段階で過去問演習に取り掛かり、既出の問題・出題パターンをどれだけ暗記できるかが合格のカギになる。短期決戦を狙う人は、この戦略を強く意識して欲しい。

 

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[午前試験] 対策

『キタミ式』で基礎を叩き込む!

[午前試験] の過去問を解く前に、まずは前提知識をインプットしよう。個人的に『キタミ式イラストIT塾 基本情報』という参考書がオススメだ。

 

頻出範囲をザックリ網羅していて、全体感を掴むのに最適な一冊。豊富なイラスト・分かりやすい解説で、IT知識ゼロでも読みやすい。

 

 

1つ注意すべきは…『キタミ式』を読むだけでは絶対合格できない!ということ。

 

ターゲットを頻出問題だけに絞り、分かりやすさ優先で説明を簡略化しているので、実際の試験問題とのギャップが大きいのだ。

 

あくまで知識インプット用の本なので、1〜2周読めば十分。ザっと読み終えたら、急いで過去問演習に移ろう。

 

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『過去問道場』で問題演習!

『キタミ式』を読んで知識を付けたら、過去問をひたすら解きまくる。過去問演習でオススメなのが『基本情報技術者試験.com 過去問道場』というWebサイト。

 

過去数十回分の試験問題を無料で解くことが可能だ。解説が丁寧だし、コレだけで過去問演習は完璧にこなせる。問題集を買う必要が無い。

 

www.fe-siken.com

 

出題モードも充実していて、年度/分野別で問題を絞る、間違えた苦手分野だけを反復練習する…そんな使い方もできる。ユーザー登録 (無料) すれば学習履歴の保存も可能だ。

 

画像引用:基本情報技術者ドットコム 過去問道場

 

そして最大のメリットは…スマホ版『過去問道場』を使えば、電車通勤・通学などのスキマ時間にも勉強できること。

 

[午前試験] は1問1答形式なので、クイズ感覚で問題を解くことが可能。通勤電車の中で、習慣的に無理なく勉強を続けられる。試してみて損は無い。

 

スマホで過去問を解ける!しかも無料!

 

自分は次の戦略で [午前試験] 対策を進めた。継続期間は1ヶ月弱。そんな真面目にやってない。

 

[午前試験] 対策

 

  • 平日の通勤時間に、スマホで問題練習 (10~50問/日)
  • 週末に時間を取り、本番形式の過去問演習 (制限時間150分・全80問)

 

過去問には『キタミ式』に載ってない用語が大量に出るので、最初はスコアが低くて辛いと思う。

 

だが…心配無用。毎回似たような問題が出るので、数をこなせば段々とパターンを覚えられ、自然と得点率が向上していくハズだ。めげずに頑張ろう。

 

間違えた箇所があったら『過去問道場』の解説をしっかり読み、苦手分野を潰そう。『キタミ式』を適宜読み返したり、追加で『基本情報合格教本』などの参考書を読むと、理解が深まること間違い無し。

 

角谷一成+イエローテールコンピュータ

 

安定して合格ライン (60~70%以上) を越えられるようになれば、[午前試験] はバッチリ。自信がつくまで『過去問道場』の反復練習を続けよう。個人差はあるが、過去10回分くらいの量を解けば安心だ。

 

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[午後試験] 対策

『過去問道場』で問題演習!

[午後試験] に関しても、過去問演習をどれだけやったかが合否を分ける。対策に時間がかかると思うので、なるべく早めに着手しよう

 

[午前試験] と同じく、問題演習には『過去問道場』がオススメ。過去数十回分の試験問題を無料で解くことができる

 

『過去問道場』には、もう1つ嬉しいポイントがある。PC版サイトを開くと、実際のCBT試験っぽい画面UIになるのだ。

 

実際のCBT試験に寄せた画面UI

 

問題文・解答欄の分割表示、残り時間のタイマー表示、マウスでテキスト選択すると黄色にハイライトされる仕様など、実際のCBT試験とほぼ同じ。限りなく本番に近い環境での問題演習が可能だ。

 

このため [午後試験] に関しては、実際のCBT試験の雰囲気を掴む為にも、スマホではなくPC版サイトでの演習を強く推奨する

 

自分がやった [午後試験] の勉強は以下の通り。

 

[午後試験] 対策

 

 

[午前試験] 対策と並行で進めて、過去5年分くらいの問題量を解いた。継続期間は1~2ヶ月くらい。結構ギリギリだったので、これから学習する人はもう少し余裕を持たせた方が良いと思う。

 

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大問別の学習戦略

[午後試験] は選択問題も含めて合計5つの大問があり、個別の対策が必要になってくる。以下、自分が実際に行った対策を記しておきたい。

 

問1 情報セキュリティ

問1は必須解答の大問。SSH・VPN・鍵認証・リスク管理など、情報セキュリティの基礎知識が問われる。最近はテレワーク系の話題も多い。

 

この大問に関しては、過去問演習だけで十分。クイズ形式のやさしい単語問題も多いので、得点源にしやすい。凡ミスに注意しよう。

 

問2~5 選択問題

問2~5は選択問題。大きく分けて[技術系]・[経営系]の2種類が用意されていて、各ジャンルで1問ずつ選択・解答する。過去問を眺めて、自分が得意な分野を選ぶと良い。

 

[技術系] 分野は、次の分野から1問 選択する。

 

技術系

 

  • ハードウェア
  • ソフトウェア
  • データベース
  • ネットワーク
  • ソフトウェア設計

 

個人的にオススメなのが「データベース」だ。

 

ほぼ毎年出題されている頻出分野で、毎回似たような構成で出題されるため、対策しやすい。学習コストが高いものの、慣れれば安定してスコアを稼ぐことができる*4

 

さらにデータベース・SQLの知識は、サーバーサイド開発/インフラ系には必須の知識で、実務でも役立つ場面が多い。後のことを考えると、勉強しておいて損は無い。

 

データベースの勉強に最適なのが『スッキリ分かるSQL入門』という参考書。

 

この本を1~2周読んで基礎を身につけ、過去問演習を5回分くらい行えば、確実にスコアを稼げるようになるハズ。

 

 

逆にオススメできない分野は「ネットワーク」だ。

 

IT業界で働く上で重要な知識には違いないが、未経験者にとっては難解で学習ハードルが高い。異常に難しい年度もあったので、最初から捨てるのが無難と考える。

 


続いて [経営系] 分野。次の分野から1問 選択する。

 

経営系

 

  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム戦略
  • 経営戦略・企業と法務

 

[経営系] については、分野を意識する必要は無い。ほぼ "国語の文章問題" なので、過去問演習を一通りやっておけば十分対応できる。

 

本番試験では、スタートと同時に大問をザッと眺めて、文章が簡単で解きやすそうなものを選ぶと良いだろう。自分にとって最適な戦略を立てて欲しい。

 

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問6 データ構造/アルゴリズム

IT未経験者の難関その1。アルゴリズム。

 

試験オリジナルの疑似プログラミング言語を使い、お題に沿った正しいロジックを組むことになる。配点が25点と結構重たいので、避けては通れない。

 

アルゴリズムに関しては…過去問演習を繰り返して慣れるしかない

 

まず、以下の『基本情報技術者試験受験ナビ』に掲載された「基本的なアルゴリズム・データ構造」「疑似言語の記述形式」を雑に覚えよう。

 

www.seplus.jp

 

あとは『過去問道場』の分野別演習で、アルゴリズムの問題をひたすら解きまくる

 

最初はボロボロの点数かもしれないが、挫けてはいけない。問題文の日本語をしっかり読んで理解する、間違えた箇所の解説を読んで次に備える…この地道な試行錯誤が重要になる。苦手な人は、なるべく多めに時間を割いた方が良い

 

ゴール設定も大事。アルゴリズムが苦手な人であれば、少なくとも5~6割。安定を目指すなら7割以上の得点を目指したい。

 

※ちなみに、アルゴリズムの疑似言語は C/Java/Python等と文法が似ているので、これらの言語を勉強してた人は有利になる。同時並行的に学習を進めるのがオススメだ。

 

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問7~11 ソフトウェア開発

IT未経験者の難関その2。ソフトウェア開発。

 

プログラミング言語を使った実践的問題で、開発業務に則した様々な知識が問われる。配点が25点と重たいので無視できない。

 

この大問では、次の言語から1つを選択して解答する。学習経験のある言語を選ぶと良い。

 

選択可能な言語

 

  • C
  • Java
  • Python
  • アセンブラ言語
  • 表計算

 

プログラミング未経験者には「表計算」がオススメ

 

覚えることが少なく、マクロの問題以外は比較的簡単なので、初学者でも取っつきやすい。

 

まず最初に『基本情報技術者 表計算 とっておきの解法』を読んで、表計算の基礎知識・出題パターンを覚える。その後『過去問道場』で演習を繰り返せば実力を付けられるハズだ。

 

 

次に簡単なのが「Python」である。

 

令和2年度試験から追加された新言語。文法がそこまで難しくないので、プログラミング初心者でも比較的勉強しやすい。

 

唯一の問題は…過去問ストックが少なく試験対策が難しいことだろう。

 

他の言語と違って過去問・学習ノウハウが蓄積されておらず、どんな問題が出るのか予想できない。今後の動向に期待したいところ。

 

※ちなみに『Python3エンジニア認定基礎試験』の勉強記事を書いているので、気になる人は参考にして欲しい。Pythonの基本を学ぶのにピッタリな試験だ。

 

www.wata-ridley.com

 

かくいう自分は「Java」を選択した。

 

というのも…基本情報を受ける前に、既にJavaの勉強をしていたからだ。『Java Silver』資格も取得済みで、自信があったのである。

 

www.wata-ridley.com

 

 [午後試験] のJava問題については、Javaの基礎知識・文章読解力があれば十分対応可能だった。自分は『スッキリ分かるJava入門』を読んで基礎を復習した後、過去5年分の問題演習を行い、本番に臨んだ。

 

学習難易度が高い!と言われるJavaだが、実際の開発業務で役立つなど、応用が利くので勉強して損は無い。前述の「アルゴリズム」と似通った部分もあるので、個人的にオススメの言語である。好みで選択しよう。

 

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最後に

以上、自分の経験に基づいた、CBT方式『基本情報技術者試験』対策・勉強方法まとめ記事でした。結構ギリギリだったが、何とか合格できて良かったです(しみじみ)

 

念願の『基本情報』合格は果たしたので、次はまた別の資格試験を目標に勉強しようかな~と考えている。Pythonとか、AWSとか。進捗があれば当ブログで共有したいと思います。

 

*1:それぞれ「春期」「秋期」と呼ばれていたのだが、CBT移行にあたって改名された…という経緯がある。

*2:[午前試験] / [午後試験] という名称は、かつて『基本情報』が丸一日かけて試験を行い、午前・午後に分けてテストを実施していたことに由来する。CBT方式の場合、[午前] / [午後] を日を分けて受験することも可能だ。

*3:ただ、年度によって合格ラインが変動するので…スコアレポートだけ見て安心しない方が良い。

*4:ただし、過去に「データベース」の出題が無い年度もあったので注意して欲しい。別の分野でも得点できるよう対策しておくと安心だ。

未経験でもOK!Java Silverに短期間で合格する方法

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以前「Python3エンジニア認定基礎試験」の勉強まとめ記事を投稿した。思ったより評判が良く、今なお多くの人に読んで貰っている様子。嬉しい限り。

 

www.wata-ridley.com

 

この記事を書いた直後、日本国内では新型コロナウィルスが蔓延。外出自粛・ステイホーム奨励の影響で、自宅で過ごす時間が急増した。自分はこれ幸いと、ゲーム三昧な日々を過ごしていた。

 

だがしかし。折角 "おうち時間" が増えたのだ。ココは1つプログラミングの勉強でもすべきだろう!と思い立ち、前から気になっていた「Java Silver」を受験してみた。Javaの開発スキルを証明できる資格試験だ。

 

約1ヶ月間 集中して勉強に取り組んだ結果、ギリギリ合格。プログラミング未経験者の自分でも、何とか資格取得に至ったのだった。やればできるもんですな。

 

 

今回は備忘も兼ねて「Java Silver SE11」合格までの流れ・勉強方法など、当時を思い出しながら書き残しておこうと思う。これから受験する人の参考となれば嬉しい。

 

Java Silver とは?

まず「Java Silver」の概要について。正式名称は「Oracle Certified Java Programmer Silver」である。世界的な知名度・信頼性を誇るJava資格だ。

 

Javaアプリケーション開発に必要とされる基本的なプログラミング知識を有し、上級者の指導のもとで開発作業を行うことができる開発初心者向け資格です。

日常的なプログラミング・スキルだけでなく、さまざまなプロジェクトで発生する状況への対応能力も評価することを目的としています。

引用:Java SE 11 認定資格 | オラクル認定資格制度 | Oracle University

 

Oracle社公認のJava資格は、大きく分けて「Bronze」「Silver」「Gold」の3種類が存在。名前から分かる通り、後者ほどハイレベルで難しい。自分が受験した「Silver」は中間の難易度。

 

f:id:Wata_Ridley:20201128143124p:plain

上に行くほど難易度が高い

 

それなら未経験者は、一番簡単な「Bronze」から受験した方がイイの?と思うかもしれないが…実際そうでもない。たとえ初心者であっても「Bronze」は無視して「Silver」合格を目指した方がイイ!と自分は思う。理由を説明しよう。

 

まず「Bronze」は、スキル証明資格としての効力がビミョー過ぎる。日本で独自に作られた "超初心者向け" の新しい資格で、そもそも海外では「Bronze」のグレード自体が存在しない

 

SilverとGoldはグローバルな資格で、日本で取得した資格は海外でも通用する。これは同社が実施するOracle Masterと同じ考え方である。

一方、Bronzeは日本独自の資格だ。そのため、Bronzeを取得しても、上位資格のように海外で認められるわけではない

引用:Java資格が大幅リニューアル。Bronze/Silver/Goldが登場 - @IT

 

若い新卒生がIT業界就職に向けて「Bronze」合格を目指すのなら、企業側も好意的に捉えるかもしれない。だが、中途採用・異業種からの転職などのケースでは、履歴書に「Java Bronze」と書いても見向きもされない!と考えた方がイイ。

 

また「Bronze」と「Silver」は試験範囲の大半が共通・ほぼ同じ内容の試験が出される。「Silver」の方が若干難しいが…基本を抑えていれば理解が追いつくレベル。格段に難易度が上がるワケではない。

 

ついでに言うと「Silver」は、最高ランクの「Gold」を受験するための前提資格でもある。将来「Gold」合格を目指す人なら「Silver」受験を避けては通れないのだ。

 

…こう考えると「Bronze」を飛ばして「Silver」を取得した方が、メリットが大きいことが分かる。しっかり勉強すれば十分受かるし、特に理由がなければ「Java Silver」の勉強に励むのがオススメ。

 

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試験概要

「Java Silver SE 11」の試験概要をまとめてみた。注意点が多いので入念に読んで欲しい。

 

  • 試験名:Java SE 11 Programmer I
  • 試験番号:1Z0-815-JPN
  • 試験時間:180分
  • 問題数:80問
  • 出題形式:選択問題 (CBT方式)
  • 合格ライン:63%
  • 受験料:37,730円 (税込)
  • 試験会場:ピアソンVUE テストセンター (会場一覧)
  • 試験日:会場による

参考:Java SE 11 Programmer I | Oracle University

 

まず最初の注意点は「試験名」だ。「Java Silver」の資格認定のために受験するテスト名が「Java SE 11 Programmer I」となっている。そこは「Java Silver」じゃないのか…

 

後述するが…受験申し込みの段階でコレを知らないと、ちょっと混乱するのだ。「資格名」と受験する「テスト名」が一致しない!と覚えておこう。

 

試験は記述式ではなく、コンピュータを使ったマーク選択式。合格ラインは63%と結構ユルい感じ。全80問中51問以上の正答で合格だ。

 

簡単そうに見えるが、試験時間が180分で問題が80個。1問につき2分半のペースで問題を解く必要がある意外と時間が無い。

 

そして目を引くのが…バカ高い受験料だ。税込で4万円近くかかる。たっか!!!

 

一応、受験料を抑える裏技があるので、後述の「受験料を安くする方法」を確認して欲しい。とにかくお金がかかるので、一発合格しないと損だ。何としても合格を勝ち取ろう再受験とかヤダもん。

 

あと、試験名の後に続く「SE 〇 (数字)」は、Javaのバージョンを意味している。今回 紹介する「Java Silver SE 11」が現時点で最新の試験。基本的に最新バージョンの試験を受ければ問題ない。

 

他にも「Java Silver SE 8」という旧バージョン試験もある。出題範囲・試験時間が「SE 11」と微妙に違うので、どちらを取得すべきかよく検討しよう

 

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受験の流れ

「Java Silver」資格試験は、テスト予約〜受験までの流れが面倒くさい。時間がかかるのでチャッチャと手続きを終わらせるべし。

 

受験に際しては、下記2つのサイトを利用することになる。

 

◆ CertView

 

Oracle社が運営する資格管理サイト。自分が受けたテスト履歴・試験結果の確認・資格証明書のダウンロードなどが可能。

 

 

◆ ピアソンVUE

 

Oracleとは別の会社が運営している試験予約サイト。試験の申込・内容変更・キャンセルが可能。

 

 

以前はこの2つのサイトで個別に手続きを行う必要があったが…最近システムが大幅に改善された。シングルサインオンが導入され、CertView上で全ての手続きが完結するようになった。アカウントも1つだけ作れば済むので、以前より申込がラクになっている。

 

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受験料を安くする方法

試験予約の説明にあたって、受験料の支払方法について話したい。

 

前述のとおり「Java Silver」の受験料はアホみたいに高額だ。なるべくお金を出したくない!と考えるのが人の性だろう。

 

そこでオススメなのが、オンライン受験チケットWeb上で電子チケットを購入 ⇒ オンラインコードを入力 ⇒ 受験料の前払いができる!というシステムだ。iTunesカードと同じ要領。

 

この受験チケットだが…一部ネット通販サイトでは格安で販売されている

 

楽天市場「IT試験ドットコム」での販売価格は 35,200円。通常価格より2,000円も安い。楽天ポイントも貯まるし、コッチで買った方が断然お得だ。

 

※しかも楽天チケットの場合、時期によっては「再受験無料キャンペーン」などの特典も得られる。フツーに受験料を払うより恩恵がデカイ。

 

チケットの種類は色々あるが…「Java Silver」受験者は「Oracle認定資格 監督付き試験用」を買えばOK。間違えて他のチケットを買わないよう注意。

 

 

チケットの有効期限は発行から6ヶ月間。期限切れになる前に申し込みを完了しよう。

 

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受験の申し込み

「Java Silver」試験は、全国各地にあるテストセンターで、専用のパソコンを使って受験する。特に試験日は決まっておらず、受験者が申請した希望日にテストを受けられる。1〜2ヶ月前を目安に予約しよう。

 

受験申込みは「ピアソンVUE」で行う。資格認定はOracle社が行うが、テストを運営しているのは、別の会社なのだ。ややこしい。

 

だが、前述の通りシステムが改善され、Oracle社の管理サイト「CertView」経由で、全ての手続きをこなせるようになった。昔と比べて使いやすくなっている。

 

以下、アカウント登録~受験予約 までの流れをザックリ説明したい。PCでの操作を想定。

 

①「Oracle.com のアカウント作成

 

初めてCertViewを使う受験者は、最初に「Oracle.com」のアカウント登録を行う

 

※注意事項が多いので、 公式ヘルプページを参考にしよう。

 

 

②「CertView」にログイン

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「CertViewへのログイン」を押す

 

アカウント登録が終わったら、資格管理サイト「CertView」にログインCertView Public Pageにある「CertViewへのログイン」をクリックする。

 

※画面右上にあるタブで言語選択が可能。テキストが英語になってる場合、日本語に変えられる。

 

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「CertView」ログイン画面

 

「CertView」のログイン画面はこんな感じ。先に登録した「Oracle.comアカウント」のユーザー名・パスワードを入力する

 

初回ログイン時、メイン画面に「ピアソンVUEのアカウントをお持ちですか?」というポップが出てくるかと思う。基本的に「いいえ」を選べば問題ない。

 

だが、過去にピアソンVUEで試験を予約したことがある人は、別途アカウントの紐づけを行う必要がある。この辺の詳細は、公式ヘルプページを確認してほしい。

 

 

③「CertView」から「ピアソンVUE」に移動

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「ピアソンVUEサイト」を選択

 

「CertView」のログインに成功したら、メイン画面左にあるメニューから「ピアソンVUE公式サイト」を選択。試験予約サイト「ピアソンVUE」に移動しよう

  

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「ピアソンVUE」メイン画面

 

「ピアソンVUE」ダッシュボード (メイン画面) はこんな感じ。試験申し込みなど、このサイト上で行うことになる。

 

※画面左のメニューバーから言語選択ができる。サイトが英語表示になっている場合は、日本語を選択しよう。

 

 

④「ピアソンVUE」で試験を予約する

 

以下のスクショ画像を見てほしい。試験の予約をするには、ダッシュボードの「試験を表示」をクリックする。試験の検索ページに遷移するハズだ。

 

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ダッシュボードの「試験を表示」を選択

 

 「ピアソンVUE」では、様々なテストを取り扱っている。そのため、まず最初に「試験の検索」ページで、自分が受けるテストを探す必要がある

 

ただし、ここで「Java Silver」と入力しても何もヒットしない。先に説明した通り、資格名とテスト名が一致しないからだ。面倒くせぇな。

  

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試験番号「1Z0-815-JPN」を入力

 

なので「試験の検索」ページでは "試験番号" を入力しよう「Java Silver SE 11」の試験番号は「1Z0-815-JPN」だ。

 

ちなみに、試験番号の末尾にある「JPN」は、日本語の試験であることを指している。英語の試験もあるのだが…英語の方は資格認定の対象にはならないらしい。何でやねん。

 

このため、間違って英語の試験を受けないよう注意。試験番号の末尾に「JPN」と書いてあれば問題無い。

 

続く「試験オプションの選択」では、受験方法を選択できる。特に理由が無ければ「ローカルテストセンター」を選ぼう。ユーザーの登録住所をもとに、付近のテストセンターを自動的にピックアップしてくれる。適当に好きな場所・日時を選択しよう

 

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受験チケットのコードを入力

 

最後に予約内容を確認して、受験料を支払う。ここで、先に紹介した「オンライン受験チケット」が使える。専用の記入欄があるので、そこにオンラインコードを入力。コレで予約手続きは完了だ。

 

 

 

受験予約の流れは大体こんな感じ。不安な人はピアソンVUEヘルプページも確認して欲しい。

 

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試験当日

試験当日は、時間に余裕をもって会場に向かおう。あらかじめ Google Mapなどでルート確認しておくと安心だ。

 

必要な持ち物は、本人確認用の身分証明書2点ピアソンVUEヘルプページを読んで、どれか2つを忘れず持参する。筆記用具は必要ない。

 

会場に着いたら、個人用ロッカーに荷物を預ける。スマホ・貴重品は勿論、勉強道具なども没収されるので、会場に入ったら勉強はできない!と考えた方がイイ。大きな荷物はロッカーに入らないので、なるべく軽装を心がけよう

 

試験の開始前には、監督者の指示でいくつか手続きを行う。顔写真を撮られるので、身だしなみは整えておくべし。

 

会場での手続き

 

  • 身分証明書の提出・本人確認
  • テスト受験同意書の署名
  • 顔写真の撮影

 

開始時刻になると、パソコンの置かれた個人席に案内され、メモ用のホワイトボード&ペンが渡される。あとは監督の指示に従い、パソコンを操作して受験開始だ。

 

場所にもよると思うが、基本的に試験会場の設備・環境はよくない!と考えておこう。自分が受験したときは『電光超人グリッドマン』の「ジャンク」を思い出す、化石みたいなPC本体を掴まされた。席もメッチャ狭かったし。

 

ついでに言うと、試験問題アプリケーションの使い勝手が最悪だった。問題文のフォントが荒くて読みづらく、UI・操作性が芳しくない。操作に慣れるのに時間がかかり、結構焦ってしまった。

 

そんな感じで「Java Silver」の資格試験に当たっては…不測の事態が起きる可能性が高いので、しっかり準備をしておこう実力を出し切れず不合格!なんてことは避けたい。受験料たけーし。

 

各問題にはチェック欄があり、難しくて分からない問題をマークして、後で見返すことも可能だ。試験時間は180分とたっぷりあるし、合格ラインもさほど厳しくない。落ち着いて回答すれば大丈夫。

 

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試験終了後の合否確認

テストが終わったら、メモ用のホワイトボード&ペンを返却して会場から退出しよう。試験終了から約30分後、CertView上でスコアレポートを確認できる

 

Oracle社から通知メールが届くと思うので、そこに掲載されたリンクから、該当ページに飛ぼう。スマホでも閲覧可能だ。見づらいけど。

 

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CertView - レポートの確認手順

 

CertViewにログインしたら、メニューから「試験結果」⇒「ピアソンVUEの試験履歴」と選択。受験履歴から「Java Programmer Silver I」を選ぶと、スコアを確認できる。

 

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試験結果レポートが確認できる

 

レポートはこんな感じ。正答率、間違えた箇所の概要が一目瞭然。正答率76%…ビミョ〜…

 

上の画像では隠しているが、試験会場で撮影した自分の顔写真が、そのままレポートに反映されるので注意。結構恥ずかしいぞ。

 

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資格証明書・バッジ

「Java Silver」合格者は、CertView上で資格証明書 (PDFファイル) の閲覧・ダウンロードが可能になる。昔は証明書を郵送していたが…コスト削減で廃止になったらしい。

 

紙の証明書が必要な場合は、PDFファイルを自力で印刷する必要がある以下のスクショ画像・手順を参考にして欲しい。 

 

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CertView - 証明書のDL手順

 

「Cert View」にログインして、左上のメニューから「資格情報」⇒「オラクル認定資格履歴」と選択。自分が受けた資格の中から「Java Programmer Silver I」を探そう。「印刷」を選べば、証明書のPDFファイルが入手できる。

 

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偉そうな証明書が貰えるぞ

 

証明書はこんな感じ。合格点ギリギリでも「あなたは "優秀な成績" で試験を合格しました」とステキな文言で褒めてくれるぞ。誇らしい。

 

この資格証明書だが、合格後すぐには入手できない。試験が終わって約2〜3日後にダウンロード&印刷が可能になる。注意して欲しい。

 

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謎のバッジも貰えるぞ

 

資格証明書の他にも「デジタルバッジ」という謎のバッジが貰える。Webサイトに貼りつけて見せびらかそう。誰得なんだ。

 

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『Java Silver』勉強方法

ここからは「Java Silver SE 11」試験の具体的な対策・勉強方法を紹介していく。

 

自分は約1ヶ月間の勉強で合格したが…冒頭でも述べた通り、コロナ禍で勉強時間を確保しやすかった点も考慮に入れるべき。未経験者が「Java Silver」合格を目指す場合、最低でも2~3ヶ月程度は必要だと思う。

 

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基本は『黒本』だけでOK!

「Java Silver」対策に当たっては『徹底攻略 Java Silver 問題集』だけ購入すればOK。俗に『黒本』と呼ばれているアレである。合格を目指す人ならば必携の問題集だ。

 

 

『黒本』は豊富な問題パターン・詳しい解説に定評があり、本番試験を再現した類似問題がこれでもか!と詰め込まれているコレ1冊で実践演習が可能だ。

 

実際、自分が受験したときのテストにも『黒本』で見かけた問題がチラホラ出てきた。StringBuilderの問題とか。

 

『黒本』は最低でも2~3周は解くべき。パーフェクトを目指す意識高い系の人なら、もっと周回してもイイと思う。自分に合った勉強法を開拓すべし。

 

『黒本 (Java Silver SE 11版) 』の単元詳細は、以下の通り。

 

第1章 簡単なJavaプログラムの作成

第2章 Javaの基本データ型と文字列操作

第3章 演算子と判定構造

第4章 制御構造

第5章 配列の操作

第6章 インスタンスとメソッド

第7章 クラスの継承、インタフェース、抽象クラス

第8章 関数型インタフェース、ラムダ式

第9章 API

第10章 例外処理

第11章 モジュールシステム

第12章 総仕上げ問題①

第13章 総仕上げ問題②

 

出典:徹底攻略Java SE 11 Silver問題集[1Z0-815]対応 - インプレスブックス

 

第1章~第5章・第9章・第11章辺りは、Javaの基本構文・暗記系の問題が多いので、しっかり抑えておきたい。自分が合格できたのも、この辺でスコアを稼げたからだろう。ほぼ覚えゲーなので得点源にしやすい。

 

第6章・第7章・第10章辺りは「Java Silver」試験で一番比重がデカい。メソッドのオーバーライドがどうの、アクセス修飾子がどうの…みたいな話が続く。心が折れやすいポイントなので、気合を入れて取り組むべし。

 

第8章「ラムダ式」は初心者には難解なので、勉強しないでもOK。試験に1問出るか出ないか…という超マイナー単元なので、最初から "捨て問" として諦めた方が早い。他の問題でスコアを稼ごう。

 

自分が勉強して気づいた要点はこんな感じだが、ネット検索してみると、自分よりずっと優秀な人のノウハウが大量に出てくる。余裕があれば、他の合格者の声にも目を通しておこう以下のQiita記事とかオススメ。

 

関連サイト (外部リンク)

 

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初心者はJava入門書から読もう!

『黒本』だけ勉強すればOK!と豪語したが、この問題集はJavaの基礎を習得済みの人が対象となっている。Java未経験者がいきなり『黒本』を読むと、難しくて挫折してしまう可能性が高い

 

なので初心者の方には、最初に分かりやすいJava入門書で学習してから『黒本』に移行することを強く推奨する。

 

私的オススメは『スッキリわかるJava入門』という参考書。丁寧で分かりやすい解説文・豊富な挿絵のおかげで、Javaの基本がすんなり頭に入ってくる。初心者でも安心して読める良書だ。

 

 

『スッキリわかるJava入門』の勉強は1ヶ月もあれば十分。結構分厚い本なので、試験範囲だけ重点的に抑えて、早めに『黒本』に移行するのがベスト。該当箇所を挙げてみる。

 

◆絶対に確認すべき箇所

 

  • 第1章「プログラムの書き方」〜 第11章「高度な継承」
  • 第17章「例外」

 

◆余裕があれば見るべき箇所

 

  • 第14章「Javaを支えるクラスたち」~ 第16章「コレクション」

 

 

あとは『Let'sプログラミング Java入門』というWebサイトも、解説が分かりやすいので超オススメ。 試験範囲の概算60%くらいをカバーしていて、無料サイトとは思えないほど幅広い知識が得られる

 

最初の部分はスッ飛ばして「Javaプログラム作成手順」辺りから、順番に読み進めればOK。『スッキリわかるJava入門』と併用すれば、高い学習効果が期待できる

 

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Java実行環境の用意

「Java Silver」合格を目指すなら、自分のPCにJava実行環境を用意した方が絶対イイ参考書だけで合格する猛者もいるが…実際にコードを書いて動作確認した方が、仕組みを理解しやすいと思うのだ。

 

候補は色々あるが…個人的には『Eclipse (Pleiades)がベストだと考える。実際の開発業務でも利用される、高機能なフリーIDEソフトだ。

 

Eclipseのインストール手順・操作方法は、以下のサイトが分かりやすい。

 

 

「Java Silver」の試験で特に頻出なのが、エラーに関する問題

 

プログラムを実行した際、どのような結果が返るのか?という問題で、たった一箇所にあるミスが原因で「コンパイルエラー」「実行時エラー」が発生する!という内容だ。Javaの正確な知識が要求されるため、頭の中で結果を予想するのが難しい。

 

だが、コードを実際に動かしてみれば、正常動作するのか、エラーを吐くのか…一瞬で結果が分かる。コレを何度も繰り返せば、結果予想のコツも掴める。参考書のコード全文を丸ごと写経・実行してみて、実際のプログラム動作を観察しよう

 

「何故そのような結果になるのか?」という疑問を突き詰めていく、手掛かりの1つにするのだ。Eclipse のデバッグモードも積極的に活用すべし。

 

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最後に

色々と面倒くさかった「Java Silver SE 11」試験。振り返ってみると、相応の努力をすれば合格できるイイ資格試験だったと思う。

 

決して理不尽な難易度ではないので、これから受験を考えている人は、是非とも合格を勝ち取って欲しい。受験料が高いので一発合格を目指そう再受験のことは…不合格になってから考えればイイ。

 

自分は取り敢えず合格を果たしたので…今後はJavaなどのプログラミング言語を弄って色々遊びたい!と考えている。スマホ向けアプリとか、何かしら作って公開できると嬉しいですね(やるとは言ってない)

 

1ヶ月で合格!Python3エンジニア認定基礎試験

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『Python3エンジニア認定基礎試験』をご存じだろうか。

 

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 (PythonED) が提供する民間の資格試験で、プログラミング言語「Python」の基本的な技能について問われるテストだ。

 

先日、自分もこの『Python3基礎試験』を受験して…何とか合格できた。850点/1000点と微妙なスコアだが、合格した事実に変わりはない。

 

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850点!ギリギリ合格!

 

この『Python3基礎試験』だが、数あるプログラミング資格試験の中でも簡単な方だと思われる。小学生が受験して合格した前例もあるくらいだし。Pythonはシンプルな言語なので、プログラミング初学者でも勉強しやすいのだ。

 

事実、自分も1ヶ月の勉強で試験に合格できた。しかも、参考書などにお金をかけることなく、ほぼ無課金で合格。勉強にかけたコストはゼロ。資格奨励金を貰えたので、むしろプラスだった。ヤッタネ!

 

今回の記事では『Python3基礎試験』の試験概要・受験の流れ、自分が実際にやった勉強方法などについてご紹介したい。同じ手順で勉強すれば、初心者の方でも短期間かつ微課金で、合格をもぎ取ることが可能だろう。是非とも参考にしていただきたい。

 

試験概要

まず『Python3基礎試験』の試験概要について。以下、公式サイトから引用。

 

【受験方法】
・受験日:通年
・試験センター:全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター
・申込URL:http://cbt.odyssey-com.co.jp/pythonic-exam.html
・受験料金:1万円(税別) 学割5千円(税別)

 

【試験概要】

・試験名:Python3 エンジニア認定基礎試験
 (英名:Python 3 Certified Engineer Basic Examination)
・資格名:Python3 エンジニア認定基礎試験合格者
 (英名:Python 3 Basic Grammar Certification)
・概要:文法基礎を問う試験
・問題数:40問(すべて選択問題)
・試験時間:60分
・合格ライン:正答率70%

引用:基礎試験 | 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

 

問題文を読み、4つの選択肢から正答を選ぶ「マーク選択式」の試験問題だ。筆記試験ではなく、パソコンを使って回答していく。合格ラインは正答率70%…全40問のうち28問以上正解すれば合格となる。

 

JQOS (日本資格取得支援) の統計データによると、2017年度の『Python3基礎試験』受験者数 1273人のうち、合格者は989人。合格率は約77%となっている。簡単そう。

 

マーク選択式の問題なので、最悪、分からない問題を勘で当てることも可能だ。試験時間も60分とたっぷりあるので、しっかり勉強すれば確実に合格できるハズ!

 

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受験の流れ

 受験の流れについては「Odyssey CBT」公式サイトの記述をよく読んでほしい。

 

 

ただ、上記サイトだけでは若干分かりづらさがある。自分が実際に『Python3基礎試験』を申し込んだときの流れも併記しておく。

 

試験の申し込み

『Python3基礎試験』は、特に受験日などは決まっていない。全国各地にあるオデッセイCBTテストセンターで、受験者が申請した希望日にテストを受けられる

 

ただ、試験日を決めないとダラダラ勉強しがちなので、なるべく早く予約した方がイイ。テストセンターが満席で予約不可となる可能性もあるので、受験予定日の1ヶ月前くらい (遅くとも2週間前) には申請すべきだろう。

 

かくいう自分は、近所のPCスクールでの受験を考えていた。だが、そのスクールは土曜日にしか試験を受け付けておらず、直近の希望日がすべて予約一杯で申込ができなかった。なので結局、遠方にある別のテストセンターで受験したのであった…(惨敗)

 

自分のようなヘマをしないためにも、あらかじめ試験会場のスケジュールをチェックしておこうオデッセイ公式サイト「試験会場のご案内」から検索できる。

 

試験会場を決めたら、スケジュール確認後、個人で連絡を取って予約する必要がある。試験会場によって予約方法が異なるので調べておこう。電話予約しか受け付けない会場もあるらしい。

 

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受験料の支払い

受験料の支払いも、申し込みと同時に行う。カード決済が基本だが、会場によっては銀行振込・現金払いにも対応している。

 

『Python3基礎試験』の一般受験料は 11,000円 と結構お高い。だが、学生および教職員は学割が使えて、半額の5,500円で受験できる。この恩恵はデカい。該当する人は必ず「学割」で申請しよう。

 

学割を使う場合は、試験当日に学生証/教員証の提示を求められる。忘れずしっかり持っていくこと。

 

Odyssey IDの登録

『Python3基礎試験』の受験予約には、Odyssey IDの登録 (無料) が必須となる。受験申し込み時や試験当日に必要になるので「Odyssey CBT Odyssey IDの登録」からしっかり登録しておこう。

 

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試験当日

試験当日は、時間に余裕を持って会場に向かおう。知らない場所に向かう人は「Google Map」とかでルート確認をしておいた方が安心だ。

 

持ち物については、以下のモノが必要になる。※受験票は発行されない場合が多い

 

試験当日の持ち物

 

  • 受験申請時に登録したOdyssey ID
  • 写真付きの身分証明書 (運転免許・パスポート・社員証・学生証 など)
  • 受験票 (※発行されている場合)
  • 学生証・教員証 (※学割を使う場合)

 

試験会場に個人用ロッカーが置いてあって、スマホ・貴重品を試験直前に預けたりする。あまり大きな荷物は入らないので、なるべく軽装を心がけよう

 

開始時刻になると、試験監督からテストの流れなどについて説明され、パソコンの置かれた個席へと案内される。その後は監督の指示に従って、パソコンを操作していく。

 

画面を進め過ぎると、不正行為とみなされるかもしれないので注意。稀にパソコンの不具合に見舞われる場合もあるらしいが…そういう時は慌てず、試験監督を呼んで対処してもらおう。

 

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試験開始~終了後

監督の開始の合図でテストが始まる。試験時間は60分だが、これはあくまでタイムリミット。早く終わった人は監督に試験結果を確認してもらい、サッサと帰宅しても構わない自分も30~40分で終わった。

 

テスト終了後すぐに採点が行われ、試験当日に合否が分かる。採点結果が印刷された「試験結果レポート」を貰ったら、速やかに退出しよう。

 

ちなみに、この「試験結果レポート」はスコアの記載しかないので、見直し・答え合わせはできない。何だかモヤモヤした気持ちになるが…

 

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後日、正式な合格証が届く

 

合格者には後日 (約4~6週間後)正式な『Python3基礎試験』合格証が郵送される

 

コレで晴れて合格認定され、履歴書に『Python3 エンジニア認定基礎試験 合格』と書けるようになるぞ!

 

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『Python3基礎試験』勉強方法

 勉強の事前準備に当たっては「Python3エンジニア認定基礎試験の効率的な勉強方法!」を参考にさせていただいた。

 

ccie-go.com

 

上の解説は速攻でテストに合格することを主眼に置いている。サッサと試験を終わらせたかった自分には、まさにピッタリの内容だった。受験を検討している方は必見。

 

また、自分が実際に行った試験対策についても以下に紹介したい。試験勉強は1ヶ月程度で十分。参考書にお金をかけることなく、無課金での合格を目指すことも可能だ。以下、そのコツを紹介したい。

 

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試験範囲が決まっている!

『Python3基礎試験』は、出題範囲がキッチリ決まっていて、受験者向けに一般公開されている。

 

Python EDの指定参考書『Pythonチュートリアル』から、すべての問題が出題されるのだ。つまり、その出題範囲だけを勉強すればイイ学校の期末テストみたい。

 

さらに言うと『Pythonチュートリアル』の各章ごとに出題数・出題率などが事細かに定められている公式サイトから引用した、以下の出題範囲表 をご覧いただきたい。

 

章立て 出題数 出題率
1章 食欲をそそってみようか 1 2.5%
2章 Pythonインタープリタの使い方 1 2.5%
3章 気楽な入門編 6 15.0%
4章 制御構造ツール 9 22.5%
5章 データ構造 7 17.5%
6章 モジュール 2 5.0%
7章 入出力 1 2.5%
8章 エラーと例外 4 10.0%
9章 クラス 2 5.0%
10章 標準ライブラリめぐり 4 10.0%
11章 標準ライブラリめぐり─PartII 1 2.5%
12章 仮想環境とパッケージ 1 2.5%
13章 次はなに? 0 0.0%
14章 対話環境での入力行編集とヒストリ置換 1 2.5%
合計 40 100.0%

 

『Pythonチュートリアル』全14章のうち、赤色で表示した章が、特に出題率の高い内容だ。リスト右記の「出題率」を見れば一目瞭然。すべて10%以上の出題率となっている。

 

出題率の高い 3~5章、8章および10章の問題数をすべて合算すると…全部で30問。コレは『Python3基礎試験』総問題数 (40問) の75%に当たり、テスト合格基準 (70%) を超えている。

 

つまり…この頻出範囲を完璧にこなせば、合格ラインを余裕で突破できるのだ。

 

この範囲の問題は、コードを読み解いて正しい構文を選択したり、出力結果を予想したりするような、実技的内容が多い。難しそうに感じるが…初学者でも『Pythonチュートリアル』を読み込み、コマンドを打って動作確認をすれば、確実に点をもぎ取れるハズ。

 

すなわち、この頻出範囲を優先的に対策することが重要になる。他の1問くらいしか出ないザコ単元 (14章とか) は、最悪ガン無視で構わない

 

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参考書は買わなくてイイ!

参考書については、PythonEDの指定参考書『Pythonチュートリアル』を使おう

 

何たってこの本の記載内容が、そのまま試験に出るワケですし。本試験の合格を目指すなら必読である。

 

 

ただ、この参考書をわざわざ購入する必要は無いリンク貼ったけど。

 

実は…Python公式サイトに、この本の内容をそのまま転記したドキュメントが公開されている。参考書『Pythonチュートリアル』を完全無料で全部読むことが可能なのだ。無課金で勉強できるのはオイシイ。下記サイトをチェックしよう!

 

 

※2021年9月、試験の主教材が『Pythonチュートリアル 第4版』に変更されたが、このサイトでも既に対応済み。プルダウンで「バージョン3.9」を選択すれば、試験範囲を履修できる。

 

ただ…『Pythonチュートリアル』はプログラミング初学者にとっては難解なので注意。

 

"チュートリアル" と銘打ってるが、技術書特有の堅苦しい文体で、他の言語を弄ったことがある、プログラミング経験者を対象にした文章構成となっている。

 

自分はJavaを触った経験があり問題無かったが…プログラミングに不慣れな完全初心者の人は、いきなり『Pythonチュートリアル』で勉強しようとすると頭が痛くなると思う。

 

なので初心者の方には、易しめの参考書で基礎を勉強してから『Pythonチュートリアル』に移行した方が良い『スッキリわかるPython入門』が私的オススメ。

 

 

参考書を読んでいて、分からない箇所があっても、そのページと睨めっこして悩んだりしてはいけない。Google検索で他の解説ページを見た方が、圧倒的に分かりやすいし早いからだ。困ったことがあったら積極的にググっていこう

 

自分はググったら出てきた、以下のPython情報サイトに何度もお世話になった。説明が丁寧で網羅性が高い。このサイトに載ってるコードを実際に打ってみれば、理解が深まること間違いなし。

 

関連サイト (外部リンク)

 

『Pythonチューリアル』の勉強にかける時間は、3~5日もあれば十分。内容を一通り読了したら、今度は模擬試験をバシバシ解いていこう。

 

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模擬試験も無料で受けられる!

本番前に、模擬試験を受けてテスト形式に慣れておくべきだろう。いきなり本番に挑もうとすると絶対慌てるし、繰り返し模擬試験を受けておけば、自信にもつながる。

 

参考書『Pythonチュートリアル』と同じく、模擬試験もネット上で無料公開されているPythonED認定スクールが運営・公開しているテストで、実際の試験と全く同じテスト形式なので、本番練習にピッタリ。

 

 

会員登録が必要なサイトが多いのが難点だが…模擬試験を無料で何度も受けられるのはウレシイ。本試の前に5~6回程度、繰り返しやっておくと良いだろう。ちなみに、自分は「DIVE INTO CODE」の試験演習だけで合格した。

 

ただ、いくつか注意点がある。まず、無料公開されている模擬試験は、実際の試験と比べると簡単なことが多い

 

ネット上でも「本番は模擬試験より難しかった!」という声をチラホラ見たし、実際に自分も受験してみて「本番は倍くらいのレベル差があるな…」と感じた。あくまで雰囲気重視の模試で、実際はもう少し難しい可能性がある

 

また、同じ模擬試験を繰り返し解いていると何となく分かった気になりやすいので要注意。

 

3~4回目ともなると、既視感のある問題ばかりが出題される。選択式の問題なので、一度答えを見てしまった問題だと、記憶を頼りにテキトーに回答して正解しちゃったりするのだ。

 

たとえ正解した問題でも、何故その選択肢が合っていて他が不正解なのか調べたり、実際にコードを打って動作確認する習慣をつけよう。

 

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Python実行環境の用意

座学だけでも試験対策は可能だが…実際にコードを打って動作を確認した方が理解も深まるハズ。PCを持っている人には、Python実行環境の用意をオススメしたい

 

Windows環境の人は、標準搭載された「コマンドプロンプト」を使うのが手っ取り早い。以下の手順を試してほしい。

 

 

① Pythonのインストール

 

下記リンク先にある「Pythonをインストールする方法」の手順に沿って、自分のPC環境にPythonをインストールしよう。

 

 

② コマンドプロンプトの起動

 

Python実行環境は色々な方法で用意できるが、一番手っ取り早いのは、Windows OSに標準搭載された「コマンドプロンプト」を使う方法だと思う。

 

試験対策が目的であれば、このコマンドプロンプトだけで十分。余計なソフトウェアを導入する必要がないし、Windowsユーザーならすぐに使える。

 

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コマンドプロンプトを起動するには、上のスクショ画像のようにWindowsスタートメニューで「cmd」と検索する。黒色画面のアイコン「コマンドプロンプト」を選択しよう。

 

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↑こんな感じの画面が出てくればOK。

 

 

③ Pythonを対話モードで利用する

 

コマンドプロンプトを開いたら、Pythonがインストールされているかチェックしよう。「python --version」と入力して、バージョン情報が表示されればOK。以下の画面スクショを参考にして欲しい。

 

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プロンプトに「python」と入力すると、対話モードでPythonを扱えるようになる。下の画面のように「>>>」の表示に変われば成功だ。

 

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実行環境の準備はコレでOK。参考書のコードを打ち込んで動作確認をしたいときなどに、この対話モードを活用していこう。

 

ちなみに「quit()」と入力すると、Python対話モードを抜け出して通常画面に戻る。この「quit()」も試験に出たので、覚えておいて損は無い。

 

 

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最後に

以上『Python3基礎試験』の試験概要・勉強方法の解説記事でした。

 

同試験の受験を考えている方には、記事内容を程よく参考にしていただき、イイ感じの緊張感で試験に臨んでいただきたい。多分、よほどのことが無ければフツーに受かると思う侮り過ぎてもイカンけど。

 

今後 自分もPythonの勉強を進めて、スクレイピング・簡単なデータ分析を実装できるくらいの技術は身に着けたいと考えている(やるとは言ってない)

 

※余談だが、Pythonの資格を取った後…1ヶ月間の勉強で「Java Silver」試験に合格した。勉強方法をまとめたので興味がある人は読んで欲しい。

 

www.wata-ridley.com