Nintendo Switchは、様々なプレイモードでゲームを楽しめる。自分が好きなのが「携帯モード」だ。
Switch本体を持ち運び、場所を選ばずゲームを遊べる。ベッドに寝転がってプレイ可能でメチャ快適。他のハードには無いSwitchならではの魅力と言える。
だが、最近 困った事件が起きた。携帯モードで遊んでいると、本体に取り付けたJoy-Conの無線通信が途切れ、ゲームが操作不能になる現象が多発したのだ。
最初は気にならない程度だったが、次第にエスカレート。ゲームプレイに支障を来すほど、頻繁に通信が途切れるようになってしまった。アクションゲームとか遊んでいたら目も当てられない。地味ながらも深刻な問題だった。
任天堂に修理依頼するのがイヤだった自分は、色々と試行錯誤を繰り返し…何とか自己解決に至った。今回は備忘録も兼ねて、自分が実際に試した対処法をご紹介したい。
Switch携帯モードとJoy-Conの無線通信が切れる!
まず、自分が直面した「Switch携帯モードの操作が効かなくなる」現象について説明したい。
この現象は『あつまれ どうぶつの森』を遊んでいた時に初めて発生した。突然コントローラーが効かなくなり、自キャラが操作不能になってしまったのだ。
ボタンをいくら押しても全然反応しない。何度も「使いたいコントローラーのL+Rボタンを押してください」と表示される。しっかり本体に挿し込んだにも関わらず、Switch側でJoy-Conが認識されていないらしい。
このとき、Switchのホーム画面を確認すると (ホームボタンは押せた) 、Joy-Con (L) の無線通信に失敗していると分かった。
通常であれば、下のスクショ画像のような「携帯モード」アイコンが表示されるが…
自分のホーム画面では、下のスクショ画像のように、左側だけ未接続状態となっていた。Joy-Con (L) が薄い色で表示され正しく認識されていない。
つまり、Switch本体側では「片方のJoy-Con (R) だけ挿さった状態」として認識されていた。「携帯モード」「テーブルモード」どちらのモードなのか判断できず、フェイルセーフ的設計で操作不能になったのだろう。
ネット検索してみると…自分と同じような現象に悩まされている人の事例を確認できた。右側のJoy-Con (R) が認識されないケースもあるらしい。困ったもんですな。
こうした事例情報を参考に実際に試した対処法を、簡単なモノから順番に紹介する。
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システム側での対処法
基本的な対処法
Joy-Conが認識されない問題については、任天堂の公式FAQサイトで取り上げられている。まず、この手順を確認すべし。
上記FAQでは「Joy-Conをしっかり挿し込む」「シンクロボタンを押して再接続する」といった、基本的な対処法が紹介されている。気軽にできるのでレッツトライ。
また、Switch本体を再起動するとJoy-Conの接続状態が改善するケースがある。コレも簡単に試せるので、やってみる価値はある。
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Joy-Conの接続状態を見直す
Joy-Conは、Bluetooth無線通信でSwitch本体と接続している。そのため、付近に電子機器があると、電波干渉でJoy-Con接続が不安定になる恐れがある。
- 電波干渉を引き起こすような機器(電子レンジ、コードレス電話など)が周囲にある場合は、それらの機器の電源を一時的にOFFにするか、場所を変えてお試しください。
- 本体を金属製のラック内に設置している場合は、ラックの外に出して改善するかお試しください。
上記以外にも、PC・タブレット端末、Bluetooth機器なども、Switch本体から遠ざけた方がイイ。電波干渉の少ないオープンな環境で接続しよう。
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Switch本体のソフトウェアを更新する
Switch本体のシステムバージョンが古いせいで、Joy-Con接続に失敗するケースがある。
以下の手順で、本体バージョンを確認・更新しよう。
Switchをインターネットに接続して「設定」>「本体」>「本体の更新」と選択。
ネット経由で最新バージョンがダウンロードされる。既にDL済みの場合は「本体のバージョンは最新です」という表示が出る。最新であればOK。
※インターネットに常時接続していれば、Switch本体のシステムは、自動的に最新バージョンに更新される。大抵は何もしなくても、最新バージョンになっているハズ。
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コントローラーのソフトウェアを更新する
実はSwitch本体だけでなく、コントローラーにもソフトウェアが組み込まれていて、不定期でバージョン更新がなされている。コントローラー側の機能が古いせいで、Switch本体との通信に失敗するケースも稀にあるらしい。
自動更新ができるSwitch本体とは違い、Joy-Conは手動更新する必要がある。以下の手順でバージョンを確認・更新しよう。
コントローラーは、Switch本体に接続したモノしか更新できない。Joy-Conを無線接続するか、本体に取り付け「携帯モード」にしてから操作を進める。
Switchをインターネットに接続して「設定」>「コントローラーとセンサー」>「コントローラーの更新」と選択。
ネット経由で最新バージョンがダウンロードされる。既にDL済みの場合は「コントローラーは最新です」という表示が出る。最新なら問題ない。
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「コントローラーとの通信を切る」を試す
家庭内で複数のコントローラーを所持していると、他のコントローラーが干渉して、Joy-Con接続に失敗する場合がある。外部からの割り込みで通信が遮断されるのだ。
こうした場合、登録済みコントローラーを全解除・本体に取り付けたJoy-Conだけ残すことで、接続が改善する可能性がある。以下の手順を試そう。
Switch本体が「TVモード (ドックに挿し込まれた状態)」だと、解除が実行できない。本体をドックから取り外し、Joy-Conを取り付けた「携帯モード」にして操作を進める。
「設定」>「コントローラーとセンサー」>「コントローラーとの通信を切る」と選択。画面をスクロールした、一番下の方にある項目だ。
「コントローラーとの通信を切る」画面になったら、本体に取り付けたJoy-Conの「Xボタン」を長押しする。
この画面になればOK。これで他のコントローラー接続が全解除される。電波干渉の問題は、コレで解消される。
※なお、解除したコントローラーを再度使いたい場合は、最初の登録からやり直す必要がある。この手順については、任天堂公式FAQが詳しい。
以上が「システム側での対処法」になる。自分の場合、どれも大した効果は無かった。こうなると…ハードウェア側の問題と見るべきだろう。
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ハードウェア側での対処法
接続端子を掃除してゴミを取り除く
Switch本体側面には、Joy-Conを差し込むためのレールがあり、その一番下に接続端子がある。この接続端子にホコリ・髪の毛が入り込み、接触不良でJoy-Conが認識されないケースもあるらしい。
つまり、接続端子を掃除すれば、Joy-Con接続が改善される可能性がある。
こうした入り組んだ細部の掃除には「エアダスター」が適している。接続端子に空気を吹きつけ、小さなゴミを吹き飛ばすのだ。ホームセンターやネット通販等で購入できる。
接続端子にスプレータイプの「接点復活剤」を吹きつけると良くなった!という事例もある。一理あると思うが…個人的にはあまりオススメしない。
「接点復活剤」は、金属表面のサビ・油汚れなどを取り除き、電子機器の接触不良を改善する効果がある。言い換えれば、汚れを "溶かす" 洗浄剤だ。
Switch接続端子の周囲には、プラスチック製部品なども組み込まれている。接点復活剤の含有成分が強すぎる場合、無関係な部品まで侵してしまう危険性がある。劣化・破損の原因に繋がるかもしれない。
勿論、油汚れ・サビが原因で接触不良が起きている場合は有効だ。こうした汚れにエアダスターをいくら吹きつけても、全く効果が無い。
そのため両方持っている人は「最初はエアダスター、次に接点復活剤」といった順番で試してみるのが望ましい。接点復活剤は最終手段。無暗に使い過ぎないよう注意。
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市販のグリップケースを使う
市販のSwitch用グリップケースを使用することで、携帯モードの接続が改善される可能性がある。自分が問題解決に至ったのが、この対処法だった。
Joy-Conの接続が切れる直前、自分がやったことを思い出すと…「左スティック」「-ボタン」を押しているケースが非常に多かった。
言い換えると、Joy-Conの上部にあるボタンを押したとき、通信が途切れる傾向にあったのだ。コレが原因では?
そこで、自分はある仮説を立てた。携帯モードを遊んでいる時、無意識のうちにJoy-Con (L) に負荷をかけてしまい、ロックが外れやすくなってしまったのではないか?
その状態で「左スティック」「-ボタン」を押し、上方向に力を加える → 僅かなズレが生じてロックが外れる → Joy-Conの接続が途切れてしまったのではないだろうか?
この考えが正しければ、Joy-Conを物理的に固定できれば問題が解消されるハズ。経年劣化で緩んでしまったロック機構を、何らかの手段で補強するのだ。
そう判断した自分は早速、ネット通販で『Skull & Co. Nintendo Switch GripCase』を購入した。底面にグリップが付いた、Switch (携帯モード) 専用保護ケースである。
Switch本体を落下衝撃から保護する!というのが本来の用途。装着はカンタンで、携帯モードの本体をそのままハメ込むだけ。
このケースを使えば、携帯モードのSwitch全体を包み込み、ガッチリ固定することが可能だ。想定通り、ケースのおかげでJoy-Conがズレなくなり、たちどころに問題が解消したのだった。いやぁ~ヨカッタヨカッタ。
さらに副次的効果として、Switchのグリップ性・耐久性が強化され、携帯ゲーム機としての完成度が向上。通常より握りやすく、操作性も良い。自分と同じ現象に悩まされている人にはオススメ。グリップの色・形状も選べるぞ!
ただし、このSwitch用グリップケースにも多少の欠点がある。個人的に気になったデメリットは以下の通り。
自分が買ったSwitch用グリップケースは、約250g の重量があった。
このため、Switch本体+ケースで遊ぶと、総重量が増えて若干重くなる。従来の質感に慣れていると違和感があるかも。
「Switch本体を包み込む」という仕様上、本体背面にあるスタンドが開けない。
テーブルモードにするときには、毎回グリップケースを取り外す必要がある。microSDカード着脱時も同様だ。なかなか面倒くさい。
自分はテーブルモードを全然使わないので、この点は問題無かった。よく使う人には結構大きなデメリットかも。ご注意を。
「ケースを装着したまま、ドックに挿して充電できる!」というのが、本商品の売りなのだが…ケースの厚みが結構あるので、ドックに挿し込むとかなり窮屈だった。
何も装着しないデフォルトと比べて、スムーズにドックに挿し込めず、割と手間取ってしまう。許せるレベルだが…個人的に一番 残念なポイントかもしれない。
冷静に考えると、グリップケースの購入に2,500円かかるのは痛い。このくらいの値段になると、任天堂に修理に出した方がイイような気もしてくる。
そういう節約志向な方には、他社製品の『JEDirect Nintendo Switch GripCase』がオススメ。1000円弱で購入可能なグリップケースだ。
コチラは廉価商品のため、ケースを付けたまま充電できないなど、色々と融通が利かない。だが、ケースの構造自体はほぼ同じなので、Joy-Con接続問題を解消したいだけなら十分。好みで選択しよう。
…以上が、自分の気づいたグリップケースのデメリットである。気になる人はこうした点も踏まえて、購入を検討して欲しい。
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任天堂に修理を依頼する
これまで紹介した対処法を試してもダメ!という人も、一定数いるかと思う。
こうなると、自力解決は困難と見た方がイイ。任天堂に修理を依頼した方が賢明だ。
オンライン修理受付ページから、Switchの修理を依頼しよう。オンライン5%割引が適用されるので、チョットだけお得になる。
保証期間内 (購入後、約1年間) であれば、基本的に修理代・送料などはかからない。ただし、Joy-Conの損傷が激しい場合などには、保証期間内であっても別途 修理代を請求される可能性がある。
保証期間が過ぎている場合は当然、修理代を請求される。任天堂サポートページにも記載があるが、Joy-Conの修理費用は2000~3000円ほど。場合によっては、本体側の修理が必要になる可能性も。送料も自己負担だ。
また、Joy-Conのネジを外して分解したりすると、任天堂の「修理サービス規程」に反するため、修理してもらえなくなる可能性がある。この記事を読んでいるのは、自力で修理を試みている人が多いだろう。注意して欲しい。
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まとめ
「Switchを携帯モードで遊ぶとき、取り付けたJoy-Conが操作不能になる」現象に悩まされた自分だったが、専用グリップケースを装着することで、事態が改善したのだった。しばらく使い続けてみたが、現状 特に異常は見られない。良い買い物をしたものである。
でもさ…そんなに携帯モードでSwitchを遊ぶなら…最初から廉価版の『Nintendo Switch Lite』を買えばよかったんじゃ…?
…と思わなくもないのだが、結果オーライである。大体、自分がSwitch買ったときにはLiteが販売してなかったのじゃよ。安易に買い替えに走らず、在りモノを活用するのは大事。MOTTAINAIの精神じゃ(言い訳)
というか、やはりNintendo Switchは、任天堂の歴代ハードと比較しても耐久性に難があり過ぎる。
まだ2年も使ってないのに、Joy-Conが経年劣化してるってヤバくないか?流石に貧弱過ぎる。湾岸戦争の爆撃を余裕で耐えたゲームボーイや、2階から落としても問題なく動作するゲームキューブを、もう少し見習って欲しい。
せめて、近く発売予定というハイエンドモデルの新型Switch本体では、耐久面での改善が見られることに期待したい。頼むぜ任天堂…!